指導事例【今未来手帳】自分自身の手で 未来を切り拓いていく生徒を

Benesse

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自分自身の手で 未来を切り拓いていく生徒を

指導事例 vol.030

毎回、各教科のスペシャリストを招いて、対談やインタビュー形式で、各校の指導事例や先生方の熱い声をお届けする連載企画「指導事例」。

「振り返り」の質を高め、「メタ認知力」を鍛える「今未来手帳」。採用されている学校は、どのような機能に魅力を感じ、どのように指導に生かされているのか。実際にご活用いただいている学校へ訪問し、先生方や生徒さんからお聞きしました。

中川 正司先生
学校法人 淀之水学院 昇陽高等学校 進路指導部 参事。

01. 「今未来手帳」採用のきっかけ

充実した「振り返り」欄が採用の決め手

進行役
「今未来手帳」ご採用のきっかけを教えてください。
中川先生
本校には8つの多様なコースがあります。2018年度に着任した現学校長のもとで、「多様なコースすべてに学力を!」を合言葉に学校一丸となって改革に着手しました。
「今未来手帳」は、 2020 年度から 1 学年ずつ採用を増やし、今年度は全学年で活用しています。採用にあたっては、他社の手帳も検討しましたが、「今未来手帳」の充実した「振り返り」欄が採用の決め手になりました。

02. 「今未来手帳」とICT

しっかり手を動かすことの大切さを知ってもらいたい

進行役
貴校の教育の特色を教えてください。
中川先生
本校はいわゆる進学だけの学校ではありませんが、だからこそ、書いたり読んだりする基本的な学力を身につけさせたいと思い、朝学の実施や放課後の講習、さらに本校独自の個別指導塾「昇陽塾」を開設するなど、生徒の進路実現に徹底的に寄り添う指導をしています。
進行役
ICT環境も充実されています。「今未来手帳」とICT、どのように使い分けていらっしゃいますか?
中川先生
校内は、WiFi環境が整っており、全生徒がタブレット端末を持って授業で活用しています。また、健康チェックや朝学の配信を行い、Classiも活用しています。 ICTはあくまでも「手段」です。本校は自身で「書く」ことを重要視しています。書くという行為は記録を残すというためだけに行うのではなく、相手の発言内容や自分自身の考えをまとめるにあたって、何が大切なのかを自分で選び取りながら自分の手を動かすことであり、自分自身の成長のためにはとても大切なことであると私たちは考えています。 ICTの時代だからこそ、生徒にはしっかり手を動かすことの大切さを知ってもらいたいと思っています。先が見通せない世の中、未来を自分自身で切り拓いて行ける生徒を育てられるかどうか、私たちも試されているのだと思います。

03. 「今未来手帳」は生徒を深く知る大切なツール

生徒を深く知る手段として大切なツールに

進行役
手帳活用で生徒さんの変化は見られましたか?
中川先生
担任は日々、手帳を回収して、生徒たちの生活の様子や学習状況に加えて、生徒の振り返りも確認しています。生徒の気持ちを引き出し、時には手帳で対話ができているようで、「今未来手帳」は生徒を深く知る手段として大切なツールになっています。
進行役
2020年度から1学年ずつ増やしてご活用いただき、2022年度で全校揃ってご活用いただいています。
中川先生
営業の方から学校オリジナルの手帳もご提案いただいています。全教員と全生徒が活用の効果を体感できるまで急がずに様子を見ました。順調に活用が進んでいます。次年度は昇陽高校オリジナル手帳に進化させようと話しています。

学校紹介

学校法人 淀之水学院 昇陽高等学校
昇陽高校は、2024年に創立100周年を迎える伝統校です。
創設当時は淀之水女学校として開校し、2019年中学校開校、2012年には高等学校の完全男女共学化が完了しました。大学進学を目指す特進コースだけでなく、公務員、看護医療系、保育系を目指すコースや、パティシエ・ IT フロンティア等、全国的にも珍しいコースを設置し、生徒それぞれの希望に沿った進路を実現させています。卓球日本代表の伊藤美誠選手は同校の卒業生です。

2022年6月 取材
2022年10月4日 公開


『今未来手帳(いまみらい手帳)』