Vol.10 慶弔のマナー|マナー講座|株式会社ラーンズ| 株式会社ラーンズ

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Vol.10 慶弔のマナー|マナー講座|株式会社ラーンズ

ラーンズのマナー講座

慶弔のマナー

マナー講座「慶弔のマナー」

中川 公美子
株式会社ラーンズ 経営革新室所属。
秘書経験を活かし、現在、数多くの企業や大学,高校,中学校にて,マナー講師として活躍。秘書技能検定をはじめとして,サービス接遇実務検定,ビジネス実務マナー実技検定,ビジネス文書検定等,さまざま資格を持つ,まさに「ビジネスマナー」における第一人者。
中国地方を中心に,講演や研修活動,各団体でマナー講師として活躍中。

 早いもので、このマナー講座も最終回を迎えました。最終回は、「慶弔のマナー」を取り上げます。

 まずは慶事から。結婚式や披露宴に招待されたら、すぐにお返事をしましょう。まだ時間があるからと後回しにしていると、迷っているのかと思われてしまいます。「おめでとうございます。喜んで出席させていただきます。」という気持ちを添えて、なるべく早くお返事を出してください。会費制の披露宴に招待された場合、基本的には会費がお祝いとなりますから、ご祝儀のお金や品物は不要です。わずかでも気持ちを…と考えられたら、気を遣われない程度の品物を準備されるのはいかがでしょうか。私はお祝いのメッセージを添えた写真立てや色違いのタオルなどを持参したことがあります。でも、なにより大切なのは「おめでとう」の気持ちを届けることですから、披露宴では主役のふたりに声をかけることを忘れず、心づくしの企画やお料理を楽しむことがなによりのお祝いになるのではないかと思います。出席時の服装ですが、私自身が友人の結婚式に初めて招待されたころから比べても、今の結婚式や披露宴に出席する人の装い(特に女性の)は大きく変わっています。以前は控えるようにと言われていた、白い洋服やミニスカートなども見かけるようになりました。カジュアルなパーティーを披露宴代わりにされることも多くなりましたから、花嫁と間違われない程度の装いはよしとされているのだと思われます。招待された披露宴が両家のご親族も出席されるものなのか、友人だけのカジュアルなパーティーなのかを考慮した服装を心がけてください。

 さて、次は、弔事のマナーについてお伝えします。慶事とは違って、あくまでも基本を守ることをお勧めしたいと思います。お通夜には男性も女性も紺・黒・グレーを基調とした地味なスーツ(ワンピース)で参列します。お通夜に喪服を着ていくのは、「あらかじめ逝去を予測したように思える」のでいけないとされていました。しかし、最近では、葬儀に参列できないなどの場合には、喪服での弔問も増えてきているようです。女性の喪服着用時に注意したいのは、ストッキングと靴です。寒い時期にはつい、黒色のタイツをはいて参列したくなりますが、タイツはあくまでもカジュアルなもの、寒くても必ず黒のストッキングをはきましょう。そして靴ですが、サンダルやストラップ付きのパンプスもカジュアルですから、つま先からかかとまでを覆ったシンプルなパンプスを履いてください。亡くなった方をお見送りする、あくまでも厳粛な場ですから、基本を守って参列してください。

 10回にわたるマナー講座を読んでくださり、ありがとうございました。2014年度もマナーに関わることで、形を変えて皆さまのお役に立てると嬉しく思います。


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