ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 岡山大学の全体概況

岡山大学

岡山大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,教育学部・文学部・農学部など,多くの学部でセンター試験の配点の割合が高く,センター試験でしっかり点を取ることが必須といえる。センター試験でしっかり点を取ることを目指すとともに,個別試験に向けても努力してほしい。


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2017年 岡山大学の英語

英語:日本語と英語の記述力・表現力を養っておこう!


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傾向

2017年度は2016年度に引き続き4大問構成で,長文読解2題,和文英訳1題,自由英作文1題が出題され,解答時間は120分であった。解答形式は客観形式のものがなくなり,すべて記述形式で出題された。


  • 読解問題では,内容説明問題を中心に出題された。読む分量,難易は昨年と同じレベルであった。
  • 和文英訳は,例年通り,和文中の一文を英語にする問題が出題された。設問数は昨年と同じ4問で,文脈に合った表現を用いて英語になおすことが求められた。
  • 自由英作文は,「中学時代の自分へどんなアドバイスをするか」を10行程度の英文で答える問題が出題された。自分の考えを理由とともに英語で表現することが求められた。2016年度は10〜12行の英文で答える問題であったので,記述の量に大きな変化はない。

攻略ポイント

長文読解

解答のポイントを正確に押さえて,まとめよう!
→読解問題は標準的な難易度で,解答の該当箇所も比較的つかみやすい。ただし,解答をまとめることに時間をかけすぎないように注意が必要である。2大問とも記述式の問題が出題されているので,解答するために必要な情報を素早くつかむと同時に,わかりやすい日本語にまとめる能力が必要である。
→2016年度に引き続き,読解問題の中では内容説明の問題が多く出題されている。段落のつながりを意識して読み,全体としてどのようなことが述べられているのかを把握する力が求められる。

和文英訳

文脈を踏まえて,英語になおそう!
→下線部だけを見て英語にするのではなく,前後の内容も踏まえて,文脈に合った英文を書く必要がある。
→こなれた日本語を英語にする力が求められている。日本語を1語1語英語に置き換えていくのではなく,自分が英語にしやすい表現に言い換えて書く練習をしておきたい。

自由英作文

自分の考えを明確にして,まとまった英文を書けるようにしよう!
→自由英作文では出題の意図を正しく理解し,読み手を意識した英文を書くことができるかがポイントである。
→基本的な表現で書き,文法・語法のミスのない英文を書けるよう練習を積んでおきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  問1  (4)
(理由)
「広告の歴史と功罪」について述べられた英文を読み,筆者が広告について消費者に対して助言していることを日本語で述べる内容説明問題である。文章全体から解答の根拠になる箇所を見つけ,必要な情報を自分の言葉でまとめる練習をするのに適した問題である。頭の中では理解していても,実際に書いてみると,うまくまとめることができないといった状態にならないよう,日頃から問題集を利用し,記述力を養っておこう。


2017年度  問4  
(理由)
「中学時代の自分へどんなアドバイスをするか」というテーマで自分の考えを述べる問題である。問われている内容を的確にとらえ,自分の意図した内容を正確に表現し,理解してもらえるような文章を書く必要がある。1文1文の英文を正確に書くことだけではなく,文章全体の構成を考えて,一貫性のある文章を書くようにも注意したい。どんなテーマが出題されても対応できるように,語彙や表現の知識を増やしておこう。


静岡大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  5
(理由)
静岡大学の5でも英作文が出題されている。2017年度は,「10億円で自分の会社を設立するとしたら,どんな会社を設立し,その会社が他者にどのように役に立つか」というテーマでエッセイを書く問題が出題された。自分の意見と,「その会社が他者にどのように役に立つか」という視点で「どんな会社を設立したいか」の理由を述べる出題となっており,記述量も岡山大学と傾向が似ている。自分の意見やその根拠を明確にして文章を書く練習ができるので,取り組んでおきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP 英語3
(理由)
問題ごとに,大学入試の記述問題を解くうえで必要な攻略法や答案作成へのアドバイスが紹介されており,入試に向けた実力ア ップを図るのに適している。4つのステップで構成されているので,段階を踏んだ効果的な学習をすることができる。大学入試で は記述問題対策が一つのポイントになってくるので,日頃からこのような問題集に取り組み,読解力・記述力を養っておくことが 必要である。


未来につながる英作文 High-level
(理由)
unitごとに入試で押さえておくべき重要表現が設定されている。確認した表現を用いて演習問題に挑戦し,そのあとで,入試で出題された英訳問題や自由英作文の問題に挑戦する構成になっている。易しいものから難しいものへとスムーズに移行できるように問題が構成されているので,英作文の力を効率的に養うことができ,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするのに適している。今までの学習で身につけた英語表現を整理し,大学入試の和文英訳問題・自由英作文問題に対応できる応用力を養っておこう。解答解説では,問題に取り組む際のカギや問題文の日本語をわかりやすく解釈するための考え方などを確認することもできる。


2017年 岡山大学の数学

数学:標準的な典型問題をマスターしよう!


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傾向

理系は微分法・積分法(数学U,V),極限,数列,ベクトル,場合の数と確率からの出題が多く,典型的であるが思考力・計算力が必要な問題となっている。文系は微分法・積分法(数学U),数列,ベクトル,場合の数と確率からの出題が多く,標準的な問題の出題が中心である。2017年度は2016年度に続いてグラフや図をかいて考察する問題が中心で,さらに,精緻な論証力や計算力を問う出題もあった。


  • 頻出分野
  • ●理系は,微分法・積分法(数学V),極限,数列,ベクトル,場合の数と確率が頻出。
  • ●文系は,微分法・積分法(数学U),数列,ベクトル,場合の数と確率が頻出。
  • 出題傾向
  • ●標準的な典型問題をベースに出題。
  • ●小問セットで段階的に思考力問う形式で差がつく設定。

攻略ポイント

頻出の微分法・積分法は標準的な典型解法を押さえる

理系は数学V,文系は数学Uの微分法・積分法が頻出であり,標準的でかつ典型的な総合問題である。理系については,三角関数,指数・対数関数,分数関数の微分法・積分法,置換積分法,部分積分法などの定積分の基礎を確実に押さえるとともに,回転体の断面の考察方法などの空間図形の扱いにも慣れておきたい。文系については,接線の本数,放物線と接線や法線に囲まれた図形の面積,絶対値を含んだ関数の積分など,苦手意識を持ちやすい問題もしっかり攻略しておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 理系 第3問
(理由)
回転体の体積を求める際に,まず回転させる立体の断面をとらえ,それを回転させることで回転体の断面を考察するという手法の確認ができる典型的な問題。


2017年度 前期 文系 第1問
(理由)
接線の方程式,関数の増減,方程式の実数解とグラフの共有点の関係など,1題で多くの基礎事項を確認できる。また,この問題の設定は他の大学でも頻出なので,考え方をしっかり定着させておきたい問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P69  A問題247
(理由)
放物線と2本の接線で囲まれた部分の面積を求める頻出問題である。2つの接線の交点のx座標は,2つの接点を結ぶ線分の中点のx座標であることなども覚えておくとよいだろう。


数列,場合の数と確率,整数の性質では,具体例から式の意味をつかむ思考法を身につける

典型的解法を活用する問題だけでなく,具体例から解法の糸口を発見する問題や,定理・公式の意味を理解しているかどうかを問う問題も多い。例えば,組分けの問題で区別の有無に注目する意味,二項定理におけるnCrの意味,漸化式を変形する意味などを深く理解することで応用がきくようになる。また,具体例から一般化したり,一般化された条件の意味を具体例からつかんだりする思考方法に慣れておくことも大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

2015年度 前期 理系 第1問
(理由)
取り出した2枚のカードの番号についての確率の問題である。文字を扱うため,わかりにくい場合は具体的な数で考えてみるとよい。また,(3)は(2)の確率を一般化しΣ計算するなど,誘導が工夫されている問題である。


2016年度 前期 理系 第1問
(理由)
整数の素因数分解に関する問題である。問題で定義された関数の意味を理解する力が要求されている。(1),(2)において具体的数値で考察し,(3)で一般化する力を問うという構成になっている。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P91 B問題326
(理由)
岡山大学の過去問である。nが奇数の場合と偶数の場合で分けて定義された数列について,具体例から定義の意味を読み取って規則性をつかむ必要があり,岡山大学で頻出の思考力を養成できる良問である。


段階を踏んで到達度をみる小問構成の問題で,前小問利用の手法に慣れる

どの問題も2〜4問の小問で構成され,徐々にレベルアップしたり,各小問が最終設問を解くための誘導形式となっていたりする。問題に取り組む際は,解き始める前にすべての設問を見て,誘導の流れを推察しておくとともに,常に前小問の結果や考え方が利用できないかと意識することが大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

2015年度 前期 文系 第3問
(理由)
隣接3項間漸化式,階差数列に関する問題である。(1)で置き換えにより既知の形の漸化式を導き,(2)でその一般項を求め,それを利用して,(3)で隣接3項間漸化式で定義された数列の一般項を求めるという誘導形式である。


2016年度 前期 理系 第2問
(理由)
三角関数の3倍角の公式と3次方程式に関する問題である。前小問が誘導であることを見極めることができれば,取り組みやすい。2013年度の横浜国立大学や筑波大学に類題の出題がある。(ラーンズ「難関大への数学」 P55に掲載)


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P87 A問題310
(理由)
(1)で具体的に計算し,(2)の誘導をもとに,(3)で一般項を求める。数列の典型的な誘導問題である。3項間漸化式の解法の復習にもよい。


2017年 岡山大学の国語

国語:古文・漢文の基本的な知識事項が定着しているかどうかで差がつく


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傾向

全学部共通問題である。解答時間は120分で,現代文(評論)・現代文(小説)・古文・漢文の4大問構成。 解答形式は,現代文・古文・漢文とも概ね記述形式である。解答の制限字数は示されないことが多い。 どの大問も,知識問題から読解までのオーソドックスな問題であり,差がつくのは難しい問題ではなく,基本的な問題である。知識事項を問う問題で取りこぼさないことが重要である。


  • 全体的に設問数・記述量とも標準的で,オーソドックスな問題。難易度も標準レベルであり,古文・漢文の基本的な知識事項が定着しているかどうかで差がつく。
  • 古文では,重要語句や文法といった基本的な知識をしっかりと身につけ,現代語訳の問題で確実に得点できるようにしておくこと。また,例年和歌を含んだ文章が出題されるので,和歌についての対策は必須である。
  • 漢文では,現代語訳や書き下しなど基本事項を問う問題が多く出題されるので,重要語句や句法といった基本事項の定着が求められる。漢詩とそれに関する文章が出題されることもあるので,さまざまなジャンルの作品に触れておきたい。

攻略ポイント

現代文・評論

解答要素を過不足なく盛り込み,本文の理解が採点者に伝わるような記述の解答を作成する
→設問にある条件は確実に満たす。
→指示語の内容を具体化する,比喩表現を一般化した表現に直すなど,ポイントを押さえた解答を目指す。
→主語と述語,修飾語と被修飾語の対応などに注意して,正しい日本語表現にする。

現代文・小説

自分の主観や感想を交えず,書かれている内容の情報を正確に処理していく
→解答の根拠となる箇所を明確にし,解答要素を過不足なく盛り込んで解答を作成する。
→表情の描写に込められている登場人物の心情を理解する。
→登場人物の会話中の言葉に着目する。
→小説の問いは,大別すると「〜とはどういうことか」(特に心情)と,「〜はなぜか」ということになる。常に問いの形を意識して解答する。

古文

意識して主語を補いながら読み,人物関係を把握しながら本文全体を理解する
→物語・日記・歌論など,文章のジャンルを意識して読む。
→敬語に着目して省略された主語をつかむ。
→接続助詞(「に」「を」「ば」「ど」の前後では主語が変わることが多い)に着目して,主語が変わるポイントを見つける。

和歌を詠むに至るまでの本文の流れを踏まえ,修辞や語法を反映させて,和歌を解釈する
→基本的な掛詞を確認しておく。また,掛詞は二つの意味を必ず明確にして解釈する。
→訳を答える際には,助動詞・助詞の知識をもとに,反語や反実仮想などにも留意して解答する。
→本歌取りは,本歌に詠まれた情景や心情を重ねることで,歌に奥行きや深い情趣を与えるので,本歌のイメージを押さえて訳す。
→歌論においては,筆者の論点がどの語にあるのかを見極めて解答する。

漢文

重要語句や句形を押さえながら,文章全体の大意をつかむ
→書き下しだけでなく,現代語訳や内容説明問題でも句形の理解がポイントとなることが多いので,基本的な句形(受身・使役・反語・部分否定・抑揚・累加など)を確実に覚えておく。

大学過去問からのおすすめ問題

2013年度  第四問
(理由)
問一〜三では現代語訳や書き下しが問われている。重要語句や句法といった基本事項が定着していれば難しいものではないので,取りこぼさないようにしておこう。現代語訳では,指示語の指示内容を明らかにすることもポイント。また,問四のように,文章全体の主旨を踏まえて説明する問題にも慣れておきたい。文章全体の大意をつかんだうえで,設問の指示に沿った解答を作る必要がある。


2015年度  第一問
(理由)
大学入試で頻出の哲学を扱った文章で,抽象度の高い内容に触れておきたい。本文では導入に,哲学的思想の誕生から発展についての説明があり,取り組みやすい文章である。見慣れない哲学用語や,その多様な概念に苦手意識があるかもしれないが,具体例や並列する内容の共通点などを整理することで理解できる。一見難解な文章であっても,論理的に文章の構造を整理しながら読み解いてゆく力を身につけたい。


千葉大学過去問からのおすすめ問題

2015年度  第二問
(理由)
ストーリー性のある長めの文章で,和歌が含まれている。人物関係を把握しながら読み,和歌を詠むに至るまでの流れを押さえたうえで解釈する練習になる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

基礎からの総合トレーニング 現代文 1 習得STEP編/2 演習JUMP編 
(理由)
「対比の関係」「抽象・具体の関係」などのテーマを設定し,現代文の読み方を体系的にトレーニングできる。素材の分野や時代などをバランスよく配置しているので,さまざまな文章に触れることができる。


入試につながる古文入試につながる漢文
(理由)
文法・句法などに関する問題を,記述式・選択肢式を織り交ぜながら出題して基本事項の定着をはかるとともに,文脈に即した説明を求める記述問題も出題。50〜70字程度の記述説明を求める入試に対応できる。


2017年 岡山大学の物理

物理:電磁誘導について,理解を深めておこう!


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傾向

全学部共通問題であり,配点は学部・学科によって異なる。解答時間は1科目受験が60分,2科目受験が2科目で120分であった。 大問数は4大問で,例年,第1問:力学,第2問:電磁気学,第3問:熱,第4問:波動 のように各分野から出題されていた。 解答形式は,概ね答えのみを書くタイプの記述形式で,指定された記号のうち必要なものを用いて答える形式の問題もあった。


  • 2015年度までは,設問数・記述量とも標準的であったが,2016年度以降は難化している
  • 力学分野では,2014年度まで3年連続で取り上げられた円運動に関する問題が,2015年度以降は出題されなかった
  • 答えのみを要求する計算問題がほとんどであるが,近年はグラフ,図,説明を要求する問題が含まれるようになった
  • 空欄補充形式の問題の出題頻度が高い

攻略ポイント

電磁誘導

誘導起電力は磁束の変化を妨げる向きに生じるので,磁束の変化が磁石やコイルの動きによって生じる場合は,誘導起電力によって磁石やコイルの動きを妨げることになる
○一般に電磁気学分野でよく出題される題材として,電磁誘導がある。特に,岡山大学はオーソドックスな問題が多く,電磁誘導はよく出題されている項目の一つである。最近では,2016年度で出題されており,2018年度入試でも出題される可能性がある。
○誘導起電力(誘導電流)の向きを求めた後,その影響を問う問題は頻出である。そのとき,上述のポイントを理解しておくと簡単に磁石やコイルにはたらく力の向きを求めることができる。問題演習を通して,このことを理解し定着させておきたい。

気体の状態変化

定積変化,定圧変化,等温変化,断熱変化など状態変化の種類と,そのときに使える公式を区別できるようにしておこう
○熱分野もオーソドックスな問題であることが多い。気体の内部エネルギー,気体の状態方程式,熱力学の第1法則などの重要な公式を使いこなせるようにしておけば,高い得点率が期待できる。
○気体に出入りする熱量を求める方法は,気体の状態変化の種類によって異なる。問題で扱っている状態変化に応じて,考え方を変えられるようになることが大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度  第2問
(理由)
電磁誘導の標準的な問題である。問2は金属棒が磁束を横切る際に起こる電磁誘導,問4は磁束の変化によって起こる電磁誘導である。いずれも,「攻略ポイント」に示したことを用いて考えればよい。この問題を通して,「磁束の変化を妨げる」という意味を確認しておこう。


16年度  第3問
(理由)
熱サイクルの基本問題である。定圧変化,定積変化,断熱変化,等温変化が扱われている。各状態変化に応じて考え方を変えなければならないことが実感できる。是非,一度解いてみて,気体の状態変化の理解を深めてほしい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P186 例題
(理由)
磁場中に置かれたレールの上を導体棒が移動するときに生じる誘導起電力の問題である。導体棒に流れる誘導電流の大きさや導体棒にはたらく力の向きを考える問題で,「攻略ポイント」で取り上げた「磁束の変化を妨げる向きに生じる誘導起電力」が,結果として導体棒にどのような力を加えるのかを考えながら解いてみてほしい。P186の例題以外にも,P187の類題も入試では頻出である。今回取り上げた教材では,これらで練習した後,P188の問題でもう一度ポイントを「理解し,定着させる」ことができるようになっている。


2017年 岡山大学の化学

化学:有機化合物の反応について,理解を深めておこう!


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傾向

全学部共通問題であるが,配点は学部学科により異なる。解答時間は,理科1科目受験の場合は60分,理科2科目受験は120分であった。 大問数は5大問で,例年,第1問,第2問,第3問:理論化学および無機物質,第4問:有機化合物から出題されていた。第5問は,2015年度では「合成高分子化合物」あるいは「天然有機化合物」のうち1題選択であったが,2016年度では「有機化合物」のみ,2017年度では「合成高分子化合物」と「有機化合物」で全問必答であった。 解答形式は,記述および記号選択が多い。論述問題は2015年度,2017年度では出されなかったが,2016年度では1題出された。語句や数値の空欄補充が,全体の3〜5割程度出題された。


  • 記号選択,文章選択,語句記述,計算問題がバランスよく出ているが,計算過程を書かせる出題はなかった。設問数はやや多めであるが,難易度は標準的で,近年やや易しくなった。
  • 全分野から偏りなく出題されていて,一部,やや細かい知識を要求される場合や,題材となる物質がやや高度な場合があった。無機物質・有機化合物と理論化学を組み合わせた出題がみられた。
  • 身近な物質が題材となる場合がある。2015年度では合成樹脂,繊維に留まらず,天然高分子からつくられる再生繊維や,有機化合物と人間生活の分野の染料も合わせて出題された。2016年度では,インフルエンザの治療薬に関して出題された。

攻略ポイント

化学平衡

反応速度,平衡定数,電離定数,溶解度積の計算方法をおさえておこう。
○平衡に関して毎年出題されており,18年度入試においても出題される可能性が高い。
○反応速度式,平衡定数,電離定数,溶解度積に関する理論と計算を身につけておくことは必須である。基本的な内容の問題であっても,「反応速度式の意味」や「平衡定数の意味」を十分に理解したうえで,計算の方法について理解し,身につけることが大切である。

有機化合物の構造決定について

反応物質と生成物質の組み合わせだけではなく,どの官能基がどのような反応をするかをまとめておこう。
○構造決定では,解答への道筋を覚えるだけでなく,構造をイメージできるかがポイントになる。異性体は,漏れや重複無く正確に書けるように訓練しておこう。
○対象となる化合物が,教科書に載っていない場合があるが,取り上げられる反応は典型的である。なじみのない物質に惑わされず,落ち着いて判断しなければならない。アルケン・アルキンの反応,アルコールの反応,カルボニル化合物の反応,アミンの反応など,代表的な反応について,どの官能基がどのような反応をするのか自分でまとめ,深く理解しておこう。
○教科書に記載されている身近な物質や話題となっている物質(たとえば,大気汚染物質や医薬品など)について,題材として扱われる可能性があるので,目を通しておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  第2問  問2
(理由)
「金属イオンの分離」をテーマとした問題であるが,本学で15年度と17年度に出されている「化学平衡」に関する問題を含んでおり,電離定数や溶解度積などに関する計算問題を練習するのに適している。金属イオンの分離も大学入試でよく問われるテーマであるので,本問を通じて確認しておきたい。


2015年度  第4問  問1
(理由)
なじみのない物質を題材として反応の原理を読み解く考察問題であり,「知らない物質」の反応を類推する良問である。有機化合物の反応を単に丸暗記するのではなく,どの官能基がどのような反応性を示すのか,特徴を理解することは重要であり,この問題をきっかけに,十分学習できていない反応を見極め,理解を深めてほしい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P68 例題「反応速度」
(理由)
過酸化水素の分解反応を題材にした反応速度の計算問題である。過酸化水素の分解速度や酸素の生成速度の計算方法は,それぞれの変化量から求めることができる。また,分解速度は,濃度の変化をもとに反応速度式から求めることができることを確認しておきたい


進研WINSTEP化学  P118 「芳香族化合物」
(理由)
有機化合物の構造決定の問題である。芳香族化合物の場合,ベンゼン環に置換する位置の違いで生じる異性体や,酸化反応や脱水反応,エステル化などさまざまな知識が要求される。この問題では,前半でフェノールの性質と反応をまとめ,後半で構造決定に関する内容となっており,基本から応用までこの一問に凝縮された構成になっている。教科書の内容をいかに理解し,定着しているかをはかることのできる問題である。


2017年 岡山大学の生物

生物:知識の整理を確実にして,差のつきやすい論述問題の対策をしっかりしよう!


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傾向

全学部共通問題であり,配点は学部ごとに異なる。解答時間は理科2科目で120分。1科目のみで60分。 15年度は5大問となっており,そのうち第4問と第5問は「進化・系統」と「生態系」分野の選択問題であった。 16年度以降は4大問構成であり,全問必答となっている。解答形式は,概ね記述形式である。


  • 難易度は標準的で,解答数も試験時間内にほぼ解答できる分量であった。
  • 教科書にあるそれぞれの分野から偏りなく出題されていた。
  • 16年度の第3問のような描画問題や,17年度の第2問・第4問のような計算問題は差がつくので注意したい。

攻略ポイント

知識問題と考察問題の組み合わせ

教科書の用語・知識を丁寧に整理しておこう
○本学の特徴として,用語記述の問題や記号選択の問題で教科書の知識をしっかり問うた後に,考察問題を出す傾向が挙げられる。また,出題分野には偏りがなく,用語記述は漢字と指定されている場合があるなど,幅広く正確な知識・理解が必要とされる。本学の過去問や標準レベルの問題演習を通じて,幅広い知識を丁寧に整理する必要がある。
○17年度は,腎臓と組換え価に関する計算問題が出された。いずれも標準的な難易度の問題であり,しっかりと演習を積んだ受験生には難しくない。標準レベルの問題集や模擬試験を活用して練習しておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度 第3問
(理由)
知識問題をはじめ,基礎的な論述問題,描画問題,実験内容について考察させる100字程度の論述問題が組み合わさっており,本学の出題傾向を理解するうえでも最適な問題である。問4の実験考察問題は,実験内容を理解し,解答するために必要な情報が問題文に記述されている。本問を通じて,問題文から必要な情報を読み取って解答する練習を積んでおこう。


17年度 第2問
(理由)
腎臓と肝臓に関する問題で,知識問題,論述問題,計算問題の組み合わせからなる。問7,問8は,腎臓の再吸収に関する計算問題である。標準的な難易度の問題であるため,本問を通じて,確実に得点できるように練習をしておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物 P58 問題14
(理由)
本学では頻出である「遺伝情報の発現」の分野の問題である。本問を通じて,遺伝情報の発現に関する基本的な知識の確認や,論述問題の解答を作成する演習ができる。また,P56の例題13には,遺伝暗号表を読み取る問題がある。遺伝暗号表は,17年度の第1問でも扱われているので,併せて練習しておきたい。


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