ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 広島大学の全体概況

広島大学

広島大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,文系の学部では,センター試験と個別試験の配点はほぼ同程度になっている学部が多い。一方,理系の学部では,個別試験の方が配点の高い学部も多い。センター試験でしっかり点を取ることを目指すとともに,個別試験に向けた対策にも力を入れてほしい。


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2017年 広島大学の英語

英語:読解量・記述量が多いので,時間配分に注意しよう!


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傾向

2017年度は2016年度に引き続き,長文読解問題が3題に,会話文と英作文という5大問構成で,解答時間は120分であった。記述問題が中心だが,大問2の会話文では,例年,客観問題を中心に出題されている。


  • 長文読解は,例年通り,文章全体の内容を要約する問題や内容説明問題が出題された。英文を正確に読み取って日本語にまとめる力や,どの部分の内容・情報が必要になるのかを素早く判断する力が求められた。
  • 会話文は,2016年度は客観問題のみの出題であったが,2017年度は客観問題と記述問題の2つの形式で出題された。会話の流れや,それぞれの話者の主張を正確に押さえながら読んでいく必要があった。
  • 英作文は,表から言えることを英語で答える問題と,与えられたテーマに対する自分の考えを制限語数内で述べる問題が出された。

攻略ポイント

長文読解

時間配分に注意しよう!
→読む分量が多いので,どの部分の情報が必要になるのかを素早く押さえることがポイントである。述べられている内容を自分の言葉で制限字数内で要約することができるよう,練習をしておくことも必要である。
→大問1の要約問題に時間を取られすぎないように注意したい。大問1を後回しにして,取り組みやすいところから解答を始めるのも一つの方法である。

会話文

客観問題は確実に解答しよう!
→2017年度の会話文は,問1〜3が客観問題,問4〜6が記述問題であった。会話文中で用いられている語彙は標準レベルなので,客観問題は確実に正解できるようにしたい。
→本文中の単語の後に英語を補う問題では,下線部の単語の前後でどのような会話が行われていて,話者がどのような主張をしているかを押さえることがポイントである。

英作文

記述量の多い問題に慣れておこう!
→90語程度の英語で書く問題が2題と記述量が多いので,他の問題にかける時間が少なくならないよう,時間配分に注意が必要である。
→表の特徴など詳細な内容を書くことが求められる。さまざまな形式の自由英作文が出題されているので,どのような形式が出題されても取り組めるよう,過去問などを使って練習を積んでおきたい。理由や意見を答える問題では,根拠を明確にして述べることができるようにしよう。
→日頃から,論理や主張の一貫したまとまった量の英文を書くことができるよう,練習をしておく必要がある。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  〔5〕 〔A〕
(理由)
表を見て,その表に見られる特徴など,表からわかることを90語程度の英語で書く問題である。必要な情報を表から読み取り,自分の表現で解答を書く力が求められる。広島大学では,例年このような表やグラフを用いた自由英作文が出題されているので,過去問でしっかりと対策をしておく必要がある。「何の特徴について書けばよいか」といったヒントは示されていないため,それぞれの項目の特徴や,差異を読み取り,それらから言えることを導くことが必要である。このような問題に取り組み,表などの,与えられた資料の特徴を読み取る演習を重ねておきたい。


2017年度  〔1〕
(理由)
「アメリカ人の海外への関心の低さとその解決策としての海外留学」についての英文を読み,本文の要旨を日本語で説明する要約の問題。自由英作文と並んで,広島大学の問題で重要となってくるのが,この要約の問題である。年度によって,英文のジャンルや,設問で示される条件が異なるので,過去問や問題集で,演習を積んでおく必要がある。設問文をよく読み,どの部分の内容が必要かを的確に押さえ,自分の言葉でまとめられるようにしておこう。


一橋大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  4
(理由)
一橋大学の4でも,自由英作文の問題が出題されている。2017年度は,状況を1つ選んでその状況に合った手紙を100〜130語で書く問題が出された。語数が広島大学の問題で指定される90語程度と近いので,まとまった英文を書く練習にもなる。自由英作文はさまざまなジャンルの問題が出されるので,どのような問題が出されても対応できるように類題でしっかりと対策をしておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP 英語3
(理由)
UNIT6は大意要約について取り上げており,STEP1で要約問題を解く手順やポイントを確認し,STEP2で実際に問題を解いて演習する構成になっている。解答解説には大意要約に必要となるポイントやコツも掲載されているので,問題を解いたあとには必ず確認をしておこう。頭の中では理解していても,実際に書いてみると,うまくまとめることができないといった状態にならないよう,日頃からこのような問題集に取り組み,記述力を養っておきたい。


未来につながる英作文 High-level
(理由)
unitごとに入試で押さえておくべき重要表現が設定されており,各unitの最後で自由英作文問題に取り組むことができる構成になっている。unit12・13では広島大学の問題が掲載されている。問題を解いたあとに,解答解説で自由英作文の各問題のポイントやどのような文章構成で書けばよいかを確認することもできる。本格的な入試問題に取り組む前に,このような問題集で,自由英作文問題に対応できる力を身につけておこう。


2017年 広島大学の数学

数学:典型問題,誘導問題,融合問題に対応する力をつけておこう!


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傾向

理系は標準から応用的なレベルの問題で幅広く出題され,各問題の最初の設問は取り組みやすいが,最後の設問には差がつく問題が出題されることが多い。文系は図形色が強く,文系・理系とも融合問題が多いことが特徴である。また,2017年度の文系はいままでの5大問から4大問に出題数は減ったが分野融合の問題が増えた。


  • 頻出分野
  • 理系は,微分法・積分法(数学V),極限,数列,確率が頻出。
  • 文系は,微分法・積分法(数学U),確率,数列,ベクトル,図から解法を探る問題が頻出。
  • 出題傾向
  • 文系は図形色が強く,文系・理系とも融合問題が多い。
  • 各問題の最初の設問は,教科書レベルの基本的な力を見る問題を配置。最終設問に,思考力・発想力を見る「差がつく問題」を配置。
  • 一見,見慣れない形の問題が出題されるが,よく問題を読み,問題文の条件や定義の理解ができれば解ける問題である。

攻略ポイント

理系は,微分法・積分法,極限,数列,ベクトル,確率の典型解法を押さえる

理系は,微分法・積分法(数学V),極限,数列,確率の融合問題について,標準的な問題が出題される傾向がある。微分法・積分法では,置換積分法,部分積分法を利用した定積分の計算,絶対値を含む場合の処理,文字定数の場合分け,数列は漸化式や数学的帰納法,確率の融合問題では,確率の漸化式を導く解法など,典型的な解法を押さえておくことが大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 理系 第2問
(理由)
逆関数,導関数,面積についての典型的な問題である。確実に解けるようにしておきたい。


2017年度 前期 理系 第1問
(理由)
頻出の数学的帰納法の典型問題。数列だけでなく三角関数の活用も問われている。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P89 A問題318
(理由)
数学的帰納法を利用した誘導のついた問題である。理系ならば一般項の極限の流れまで押さえておきたい。


文系は,各分野の基本解法を固め,思考力が問われる問題への対策も必要

文系で出題される中心分野は,微分法・積分法(数学U),確率,そして,ベクトルや図形と計量などの図形問題である。これらの分野からの問題は,いずれも基本〜標準的な問題が中心で,基本的な定理・公式の活用法を確実に押さえておきたい。また,現行課程で新しく加わった分野の問題の演習も十分に行っておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 文系 第1問
(理由)
円と放物線とその共通接線で囲まれた図形の面積を求める問題である。図形的に考察する,図形と方程式と微分法・積分法の融合問題である。


2016年度 前期 文系 第5問
(理由)
現行課程から新しく加わった「データの分析」の問題である。データの平均値,中央値,分散などが出題され,数列や集合と命題などとの融合問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P69  A問題248
(理由)
共通接線の問題で,頻出の形である。2つの放物線の共通接線の求め方は,解法をきちんと押さえておきたい。


複数分野の融合問題に対応できる力をつけておく

文系,理系ともに融合問題の出題比率が高い。各分野の典型的な問題演習だけではなく,各分野の知識を総合的に使える力をつけておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 理系 第3問
(理由)
複素数平面上の動点の極限に関する問題である。複素数平面は現行課程で新しく加わった分野である。複素数平面,数列,極限など複数分野の考え方が必要な融合問題を,しっかり練習しておくことが必要である。


2015年度 前期 文系 第5問
(理由)
(1)で1回目から4回目までの確率を計算(実験)し,(2)で確率の漸化式を利用する。計算量は少ないが,確率と数列など複数分野の考え方が必要な融合問題を,しっかり練習しておくことが必要である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P94 実戦演習第3回 第2問
(理由)
確率と漸化式の典型問題であるが,この2つの融合は頻出である。確率の推移図(遷移図)をかくとよい。反復試行の確率を用いた別解もあるので,理解を深められる問題である。


2017年 広島大学の国語

国語:差がつくのは難しい記述問題ではなく,基本的な問題!


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傾向

解答時間は120分で,A(法・医・歯学部)は現代文3大問,B(文・教育学部)は現代文・古文・漢文の3大問構成で,Bの現代文はAの大問1と共通問題である。解答形式は,現代文・古文・漢文とも概ね記述形式である。どの大問も,知識問題から読解までのオーソドックスな問題であり,差がつくのは難しい問題ではなく,基本的な問題である。知識事項を問う問題で取りこぼさないことが重要である。また,抜き出し形式の問題が出題されるのが特徴的だが,定期試験など普段の演習の中でもよく見かける形式なので,特別な対策をしなくても十分対応できるだろう。


  • 全体的に設問数・記述量が多く,解答するスピードが求められる。
  • 現代文・古文・漢文とも長めの記述問題があり,本格的な記述力が試される。制限字数を特に設けていない記述問題も出題されるので,解答欄の大きさから字数を類推して記述する力が求められる。
  • 古文では,品詞や助動詞の意味・用法の識別問題(2013年度 「に」の識別,2014年度 「らむ」の識別,2016年度 「る」の識別,2017年度 「けり・ける」の識別)助動詞の活用(2015年度 「べし」),重要古語の意味など,古典文法や語句の基本的な理解が求められる。

攻略ポイント

解答する順番と時間配分を過去問演習で身につけておき,分からない問題に時間をかけすぎない

⇒過去問を解く際には,各大問を解答するのにどれくらいの時間がかかったかを計り,どの大問を何分で解くか,入試本番前に自分の中で大問別に解答時間の目安を持つようにする。

評論・漢文

解答要素を過不足なく押さえ,本文の理解が採点者に伝わるように記述の解答を作成する
→記述問題では,目安として,25〜30字で一つ,70〜80字で二〜三つポイントを盛り込んで解答を作成する。
→広島大学で特に制限字数を設けていない設問の解答欄は1行=30字程度を目安にするとよい。
→設問文中の「本文中の言葉を用いて」などはヒントととらえ,傍線部の前後をしっかり読み込んでいく。

小説

自分の主観や感想を交えず,書かれている内容の情報を正確に処理していく
→解答の根拠となる箇所を明確にし,解答要素を過不足なく盛り込んで解答を作成する。
→小説の記述問題では,目安として,30〜35字で一つポイントを盛り込んで解答を作成する。
→小説の問いは,大別すると「〜とはどういうことか/何が表れているか」(特に心情)と,「〜はなぜか」ということになる。常に問いの形を意識して解答する。

古文

基本的な知識事項を押さえ,現代語訳の設問は,品詞分解して,個々の単語の意味を確実に訳出する
→識別(特に「なむ」「なり」「に」「る」)や敬語など,基本的な知識事項を必ず再確認する。
→文章の流れから安易に意訳せず,まず品詞分解して,一語一語忠実に現代語訳してから,必要な語句を補い,読みやすい表現に推敲する。

物語の場合は,登場人物の身分,人物関係を押さえてから読み始める
→リード文,注などを参考にする。人物関係が複雑な場合は,自分で系図を書いておくのも有効である。

大学過去問からのおすすめ問題

2014年度  第一問 (AB共通)
(理由)
入試で頻出する二項対立が明確な本文であり,比喩や具体例に表れる対立した考えを,筆者の主張につなげて考える力が試される。比喩や具体例を本文に即して問う設問が多いため,スモールステップで筆者の主張の理解を深めていくことができる。部分把握の設問を解答していくことで,最後の全体把握の設問が解きやすい設問構成になっており,本文の流れを押さえながら解答する練習にもなる。


2014年度  第二問 (B 文・教育学部)
(理由)
基本的な文法的意味・用法が問われているので,基本事項の定着度がわかる。このレベルの基本事項については,曖昧な部分を残さないように習得しておきたい。


2017年度  第二問 (A 法・医・歯学部)
(理由)
回想シーンが組み込まれるなか,「(祖父の)父」「祖父」「ぼく」という人物関係をきちんと押さえて読む必要がある。設問がその手助けとなっているので,解くことで回想形式の小説の読解を学ぶことができる。


岡山大学 過去問からのおすすめ問題

2013年度  第四問
(理由)
問一〜三では現代語訳や書き下しが問われている。重要語句や句法といった基本事項が定着していれば難しいものではないので,取りこぼさないようにしておこう。現代語訳では,指示語の指示内容を明らかにすることもポイント。また,問四のように,文章全体の主旨を踏まえて説明する問題にも慣れておきたい。文章全体の大意をつかんだうえで,設問の指示に沿った解答を作る必要がある。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

入試につながる古文入試につながる漢文
(理由)
古文・漢文ともに,入試に頻出の素材文を選定。文法・句法などに関する問題を,記述式・選択肢式を織り交ぜながら出題して基本事項の定着をはかるとともに,文脈に即した説明を求める記述問題も出題。 なお古文では,歌論に親しむために,2014年度B(文・教育学部)第二問に出題された『毎月抄』も掲載している。


2017年 広島大学の物理

物理:2物体の運動について,理解を深めておこう!


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傾向

全学部共通問題であり,配点は学部・学科によって異なる。解答時間は1科目受験が60分,2科目受験が2科目120分であった。 大問数は3大問であった。力学が1大問,電磁気学が1大問,熱・波動から1大問という構成が多い。2016年度は1大問の中に熱と波動が1問ずつ,2017年度は1大問の中に電磁誘導とRLC直列回路が含まれるという構成である。 解答形式は記述形式であった。導き方を書かせる問題や理由などを説明させる問題もあった。


  • 全体的に設問数・記述量とも多めで,問題も全体的にやや難しい
  • 熱・波動分野は穴埋め形式や選択式の問題で,基本的なレベルであることが多い
  • グラフの選択やグラフを描かせる問題があった

攻略ポイント

グラフの選択

物理量の変化を表すグラフは,なぜその形のグラフになるのか理由を説明できるようにしておこう
○グラフを選んだり描かせたりする問題はよく出されており,18年度入試においても出題される可能性がある。
○グラフを選ぶ問題は,一般的にはグラフの式を導いて考えるべきであるが,複雑な形のグラフの場合は式を考えず定性的な判断でグラフを選ぶ場合もある。また,導いたグラフの式が複雑な場合は,おおよそのグラフの形が判断できるようになっていなければならない。

2物体の運動

運動量保存の法則・力学的エネルギー保存の法則が成り立つ条件を再確認しておこう
○広島大学の力学分野の出題は多様であるが,運動量保存の法則と力学的エネルギー保存の法則を組み合わせて解く問題設定で,より発展させて考えさせるという意図をもった出題が多い。
○「見ている物体系に外力がはたらかないとき,物体系の運動量は保存される」「物体に保存力がはたらくとき,または非保存力がはたらいても仕事をしないとき,力学的エネルギーは保存される」というこれらの条件をしっかり確認しよう。内力として非保存力がはたらいても運動量保存の法則は成り立つが,内力であっても非保存力がはたらけば,その仕事の分だけ力学的エネルギーは変化する。成り立つ条件に注意して,正確に用いよう。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度 第3問 問2
(理由)
穴を通った光が,凸レンズを通過して回折格子に入射する問題である。見慣れない設定でとまどうだろうが,焦点距離がどの部分の距離になるのかさえわかれば,あとは回折格子の一般的な問題である。広島大学ではこのようなひねりのきいたものがよく出題されるので,パターンを覚えるだけでは対応しきれない。目新しい問題にもチャレンジして応用力を養ってほしい。


15年度 第2問 問4,問5
(理由)
「攻略ポイント」に示した「グラフの選択」の問題である。導体棒の一部分に発生する誘導起電力や抵抗値を扱うという注意点はあるが,題材としては一般的なものである。だが,内側の円形導線の半径xに対する物理量の変化は多彩であり,単純な設定であっても条件を少し変えるだけで多彩な物理現象をつくり出せることを確認できる良問である。パラメーター(本問のxに対応)に対して物理量にどのような依存性があるかは,実験的な見地からも物理現象の本質をとらえるうえで重要である。さらに,問5ではコイルの自己誘導による過渡現象の定性的な性質がグラフで問われている。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P54
(理由)
この問題にいたるP47問題10,P52例題とP53類題とを合わせて,「攻略ポイント」に示した運動量保存の法則が成り立つ条件を,さまざまな設定において確認できる。また,進研[センター試験]直前演習第2回第2問Aは,同様の現象を別の観点から問うており,理解をさらに深めることができる。そのうえで,15年度第1問にチャレンジしてほしい。このP54の問題が解けても,この物理現象を十分に理解したという印象をもてない諸君が多いと思う。個々の物体の位置や速度を解析的に求めることは高校の範囲では難しいが,15年度第1問はそれを理解したいという思いを起こさせる問いを発していて,問題の答えが求められてもそれで満足せず,そこから何かできないかを常に考えながら物理を学習してほしいという出題者の思いが垣間見える。


2017年 広島大学の化学

化学:有機化合物の構造決定をマスターしよう!


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傾向

全学部共通問題であるが,配点は学部学科により異なる。解答時間は,理科1科目受験の場合は60分,理科2科目受験は120分であった。 2015年度,2016年度は,大問数は4大問で全問必答であったが,2017年度は,大問数は3大問で全問必答であった。 解答形式は,空欄補充を含む記述形式で,例年,論述問題は2題程度出された。


  • 2017年度は,問題量や計算量は減ったが,幅広い知識や思考力が必要とされる問題が増え,やや難化した。
  • 理論分野と有機分野から多く出題される傾向がある。
  • 記述,計算問題が中心であるが,論述問題も2題程度出されている。
  • 有機化合物の構造決定は毎年出題されている。
  • 作図の問題は,2015年度と2016年度では出されなかったが,2017年度ではグラフをかかせる問題が出された。

攻略ポイント

有機分野

出題の割合が大きいので,確実に得点できるようにしておこう。
○エステルの加水分解生成物などの有機化合物の構造決定は頻出である。官能基の反応性を自分でまとめて,理解を深めておこう。
○有機化合物の反応において,酸・塩基反応および酸化還元反応に関する量的関係の計算問題が扱われることがある。内容は基本的な問題が多いが,有機化合物に対しても各反応の量的関係に注目しておこう。
○天然有機化合物の名前や構造を覚えるだけではなく,反応についても整理しておこう。たとえば,アミノ酸の性質などは教科書で確認し,問題演習を通して,「アミノ酸が縮合したペプチドの性質」を判断できるように定着させておこう。

標準的な問題の完全攻略

一部の難問に惑わされることなく,教科書をくり返し読み,標準的な問題を確実にマスターしよう。
○17年度では,第2問で教科書であまり扱われないような内容を題材とした難度の高い問題が出されたが,その他の問題は教科書の内容に基づいた比較的標準的なものであった。後者のような問題を確実に解くことが合格につながると思われるので,教科書の精読と標準的な問題演習をしっかりと行うようにしよう。
○理論分野からは,さまざまな内容が偏りなく出題されているので,不得意な分野を残さないように心がけたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度  第3問  問1
(理由)
本学で頻出の「有機化合物の構造決定」を題材とした標準的な問題である。アルコールや芳香族化合物,アミノ酸などに関する知識を定着させるのに適している。化合物の特徴を問題文から的確に読み取り,構造を決定する力が求められる。理解できない部分が少しでもあったら,教科書などを確認しておこう。


2017年度  第1問  問3
(理由)
「燃料電池」を題材とした問題である。ファラデーの法則や気体の状態方程式,結晶構造など幅広い知識が求められているので,理論分野の知識を確認するのに適している。(@)の計算問題は,陽極における質量の増加がClだけによることに気づけるかがポイントである。イオン反応式は,必ず正確に書けるようにしておこう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P124 「高分子化合物」
(理由)
数個のα−アミノ酸が縮合したペプチドを扱った問題である。高分子化合物の問題では,「高分子化合物の単量体の性質」をおさえることが解法のポイントである。この問題では,教科書などでアミノ酸の性質を振り返りながら解答していくことで,α−アミノ酸の性質およびα−アミノ酸が縮合したペプチドについて理解し,定着させることができる。


進研WINSTEP化学  P89 演習 問2
(理由)
ボーキサイトからアルミナを取り出し融解塩電解する,アルミニウムの製造を扱った問題である。アルミニウム関連の無機物質の性質の理解と,製造に関する計算問題が出されている。無機物質の知識と電気分解を融合させた問題は,銅の電解精練や水酸化ナトリウムの製法(イオン交換膜法),燃料電池などを素材としても出される。P63の演習の問2では,イオン交換膜法についても取り上げているので,そちらも取り組んでみてほしい。


2017年 広島大学の生物

生物:論述量が多い。論述対策を十分にしておこう!


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傾向

全学部共通問題であり,配点は学部ごとに異なる。解答時間は理科2科目で120分。1科目のみで60分。 15年度は,大問数が4大問で第1問から第3問までが必答問題,第4問目が「進化・系統」と「生態系」から選択して解答する形式であった。16年度は大問数が4大問で全問必答,17年度は大問数が5大問で全問必答であった。


  • 遺伝情報の発現・生命の起源と進化・生物群集と生態系からの出題が比較的多かった。
  • 一つの大問の中で,複数の分野について問うているものがあった。
  • 用語記述問題で知識を問うた後に,論述問題を中心に理解・考察力を問う出題パターンが多かった。

攻略ポイント

生態系・進化

正確な知識を身につけて確実に対処できるように,典型問題をくり返し解こう
○生態系および進化の分野から毎年出題されており,今後もその傾向が続くと考えられる。特に,生態系の分野は生物と生物基礎に教科書の内容が分かれているので,両方の分野を十分に学習しておきたい。また,本学では知識問題に加えて,グラフの読み取りや,現象についての論述問題が頻出である。演習問題では,何がこの問題のポイントであるかを特に意識して取り組もう。

大学過去問からのおすすめ問題

15年度  第4問b
(理由)
本学でくり返し出題されてきた「生命の起源と進化」の分野から出題されている。前半部分は,生命の起源・RNAワールド仮説・原始地球の大気の変遷など,生命の起源に関する知識問題であり,後半部分は植物の生活環と分類に関する論述問題である。教科書の知識をしっかりと整理できていれば解答は容易な内容であるので,知識を整理した後にはぜひとも解いておきたい。


17年度  第2問
(理由)
植物の生殖をテーマとした問題である。空欄補充形式で基本的な知識を問うた後に,論述問題や実験考察問題で理解・考察力を問うており,本学の出題形式の典型ともいえる問題である。問3は花粉の発芽に関する実験考察問題であり,実験内容を理解し,グラフを読み取る力が求められる。実験考察問題は差がつきやすいので,本問を通してしっかり練習しておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物  P194 例題3
(理由)
本学では頻出である「生態系」の分野のうち,個体群と生物群集に関する問題である。グラフの読み取りや描画を含んでいるので,本学の出題形式に慣れるうえでも取り組んでおきたい。同様に,P196 問題4やP200 問題6なども生態系の分野で頻出のグラフを取り扱っており,併せて演習するとよいだろう。


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