ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 金沢大学の全体概況

金沢大学

金沢大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,文系の学部では,センター試験の配点の割合が高く,センター試験でしっかり点を取ることが必須といえる。理系の学部では,センター試験と個別試験の配点はほぼ同程度か,個別試験の配点の割合がやや高くなっている。センター試験だけではなく,個別試験に向けてもしっかり努力してほしい。


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2017年 金沢大学の英語

英語:読解力と英作力を身につけよう!


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傾向

2016年度に引き続き,問題はすべて,英語での質問に英語で解答する英問英答形式が採用されている。また解答の形式もほぼすべて記述式となっており,精読力だけでなく表現力も求められている。


  • 読解問題は,2016年度に続き,すべて英問英答形式。大問2で,新しい傾向の出題として,空所を補充する形で,本文の内容についての表や英文を完成させる問題が出題された。
  • 英作文は,2016年度に出題された,イラストについてストーリーを述べる「創作型」から,与えられた英文について自分の意見を表現するの「意見陳述型」に形式が変更になった。

攻略ポイント

長文読解

必要な情報を読み取ろう!
→英問英答形式の内容説明問題では,設問文を正しく理解し,本文中の解答に該当する箇所を素早く見つけて,答えることがポイントである。必要な情報を漏らさずにミスなく英文でまとめることができるよう,演習を積んでおこう。
→本文で書かれている情報を基にして,英語で自分の意見を述べる問題も出題された。本文の要点をつかむ読解力に加え,自分の意見を英語で表現する力も養っておきたい。

自由英作文

与えられた指示に注意して,英文を組み立てよう!
→自由英作文問題では,制限字数内で,与えられた条件を満たしながら解答を作成する必要がある。2017年度は自動運転車の普及について,予測される変化とその理由,変化による影響について自分の意見を書くことが求められた。表現力だけではなく与えられた問題についての知識も必要とされるため,さまざまなテーマの意見陳述問題の演習を積んでおこう。
→2016年度は,与えられた指示にしたがってストーリーを作成する問題が出題された。金沢大学の英作文の問題では,これまでもさまざまなテーマや形式の問題が出題されているので,どのような問題が出題されても対応できるように,日頃から語彙・文法の知識を身につけたり,目的に応じて英文を組み立てたりする練習をしておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度  2  
(理由)
「チンパンジーは料理ができて,また,調理された食べ物を好む」ことについての長文。本文の内容について,設問の指示に該当 するものをすべて英語で列挙するほか,本文の内容に基づいた自分の意見や,本文全体を理解したうえで,内容の説明を20〜 30語の英語で記述する問題が出題された。 本文の内容に基づいて自分の意見を述べる問題では,全体を理解し,どの部分の内容が特に必要になってくるかを的確に押さ え,自分の言葉でまとめる力が必要になってくる。また,英語で内容をまとめなければならないので,1文1文の英文を正確に書く ことだけではなく,文章全体の構成を考えて,一貫性のある文章を書くようにも注意したい。どのようなテーマが出題されても対応 できるように,語彙や表現の知識を増やしておこう。


2017年度  3  
(理由)
自動運転車の普及についての英文を読み,自分の意見を書く意見陳述型英作文問題。自動運転車の普及によって予測される変 化を2つ考え,それぞれについての理由と,その変化による影響について自分の意見を40〜60語の英語で書くことが求められ た。与えられた条件を漏らすことがないように注意し,正確で簡潔に英文を書く練習をしよう。また,どのようなテーマの意見陳述 問題が出題されても意見陳述ができるように,さまざまなテーマの英作文に取り組んでおこう。


岩手大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 教育学部 3
(理由)
岩手大学の教育学部の大問3でも英問英答形式の問題が出題されており,金沢大学で出題されたような,本文の内容に即して自分の意見を陳述する問題の練習をすることができる。英問英答形式の出題に慣れるために取り組んでおこう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

入試準備問題演習 Reading High-level
(理由)
説明・論説文を中心に,幅広いジャンルの英文素材を使って,文法・語法・構文読解・文脈把握・語彙などの問題を効率的に学習 できるようになっている。総合的読解力を養うことができるので,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするのに適してい る。問題を解いたあとには,問題を解くうえでポイントになる箇所に着目できているか,必ず解答解説で確認をしておこう。


未来につながる英作文 Standard
(理由)
unitごとに入試でよく出題される基礎的な文法項目が掲載されており,紹介された文法項目を基に問題が設定されている。文法項 目を確認したあと,語句整序問題や空所補充問題に取り組み,そのあとで部分英作文や全文英作文の問題に取り組む構成にな っている。このように易しいものから難しいものへとスムーズに移行できるように問題が構成されているので,英作文の力を効率 的に養うことができ,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするのに適している。今までの学習で身につけた文法項目を整 理し,大学入試の英作文問題に対応できる応用力を養っておこう。


2017年 金沢大学の数学

数学:典型問題をマスターしよう!


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傾向

例年,理系(理工学域,医薬保健学域)は4大問出題されており,数学Vの微分法・積分法や極限を中心に出題されている。特に,2017年度は4題全問が数学Vからの出題であり,数学Vの比率が高い年であった。また,これらの問題は計算力が必要であるが,解法の面からみると典型的な問題である。文系(人間社会学域)は3大問出題されており,数学Uの微分法・積分法,場合の数と確率,ベクトルなどから多く出題されている。標準的な内容の問題が中心である。また,理系,文系とも,ほとんどの大問が2〜4小問から構成されており,誘導形式の問題である。そして,複数の分野の力が問われる融合問題もしばしば出題されている。


  • 頻出分野
  • 理系は,数学Vを中心とした出題。
  • 文系は,数学Uの微分法・積分法を中心に,場合の数と確率,ベクトルか頻出。
  • 出題傾向
  • 典型問題をベースに出題。
  • 大問は2〜4小問から構成されており,誘導形式の問題である

攻略ポイント

頻出の微分法・積分法は標準レベルの問題を確実に押さえる

標準的でかつ典型的な総合問題で,理系であれば,三角関数,指数・対数関数の微分・積分,関数の最大・最小,方程式の解の個数,定積分,面積・体積の求値などの求め方を確実に押さえておきたい。文系についても,接線の方程式,放物線と接線で囲まれた図形の面積,絶対値を含んだ関数の微分・積分など苦手意識を持ちやすい問題もしっかりと攻略しておきたい。また,問題を解ききることも求められており,計算ミスを起こさないように正確に計算する力も必要となっている。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 理系 第4問  
(理由)
関数の増減を調べることから,方程式の解の個数を考える問題。方程式の解の個数は,グラフをかき,具体化して考えるという基本事項が確認できる典型的な問題である。


2017年度 前期 文系 第2問 
(理由)
文系では頻出の面積に関する問題である。接線の方程式や接線と放物線,およびy軸で囲まれた部分の面積を求める問題は,基本的な内容である。最後の最小値を求める方法は,理解できて欲しい問題である


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P71  B問題258
(理由)
文系では頻出の絶対値を含む関数のグラフと面積の問題である。誘導形式に慣れる練習にもなる良問である。


具体例から規則性を発見するなどの思考法を身につける

重要な解法パターンを使いこなす問題だけでなく,具体例から解法の糸口を発見する問題や,定理・公式の意味を理解しているかどうかを問う問題も多い。例えば,反復試行の確率の公式におけるnCr,漸化式の特性方程式など,公式の意味を理解することで応用が利くようになる。また,具体例から一般化,一般的条件から具体化などの思考方法に慣れておくことも大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 理系 第1問  
(理由)
複素数平面上の点の動きをド・モアブルの定理を用いて考える典型問題。具体的に図をかくと6回回転させたら,最初の点と原点を結んだ直線状に戻り,7回目以降は考えなくてもよいことがわかる。このように,具体化して考える練習になる問題である。


2016年度 前期 文系 第3問  
(理由)
さいころを投げて,出た目に関する場合の数を求める問題である。具体的に,いくつかの出た目の場合を考えることにより,もれなく重複なく数える方法を発見すると計算が楽になる。完答したい問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学   P29 B問題98
(理由)
さいころの出た目に応じて,座標空間内を点が動くタイプの確率の問題である。確率の問題ではもれなく重複なく数え上げることが大切であるから,具体的に実験をして考えるという習慣を身に付けるためにも練習をしておく必要がある。


段階を踏んで到達度をみる小問構成の問題で,前小問の利用に慣れる

多くの問題が小問で構成され,徐々にレベルアップしたり,各小問が最終設問を解くための誘導設問となっていたりする。問題に取り組む際は,前小問の結果や考え方が利用できないかと常に意識するようにしよう。

大学過去問からのおすすめ問題

2015年度 前期 理系 第2問  
(理由)
4つの小問の誘導が丁寧で,最後の設問につながっている。前の設問の答えを活かすという出題者の意図をくみ取ることも問われている。


2016年度 前期 文系 第2問  
(理由)
上記の理系の問題と同じく,3つの小問の誘導が丁寧で,最後の設問につながっている。前の設問の答えを活かすという出題者の意図をくみ取ることも問われている。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P45 A問題158
(理由)
3つの小問からなり,(2)を解くためには(1)の結果を用いるというように,前問の結果を用いながら設問を解いていくという練習ができる問題である。対称点の座標を求めるというような基本事項を含んだ問題であるので,ぜひ押さえておきたい問題である。


2017年 金沢大学の国語

国語:記述問題の練習を積んでおこう!


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傾向

前期日程では人間社会学域(法学類M方式を除く)で国語が出題される。解答時間は90分で,現代文(評論)・古文・漢文の3大問構成。配点は学類によって異なり,人文学類,法学類L方式,学校教育学類,国際学類では300点,経済学類,地域創造学類では200点と発表されている。(学校教育学類と地域創造学類では選択科目である。) 解答形式は,現代文・古文・漢文とも記述形式である。漢字の書き取りなどの基本的な知識および総合的な読解力が問われる。


  • 分量・難度ともにオーソドックスな問題であるが,記述量は多め。時間内に焦らず解答できるよう,過去問を演習しておくとよい。100字程度の本格的な記述問題もよく出題される。
  • 現代文は論理的文章から幅広く出題されている。本格的な読解力・記述力が試される。
  • 古文は幅広いジャンルの文章から出題されている。出題されるのは標準的な現代語訳の力と,文章の読み取りを現代語で説明する力で,特殊な対策は必要ないが,総合的な実力が試される。
  • 漢文は受験者になじみのない文章からも出題されるが,オーソドックスな出題傾向なので,落ち着いて取り組めばよい。句法・構文についての基本的な知識の定着で差がつく。

攻略ポイント

解答する順番と時間配分を過去問演習で身につけておく

⇒過去問を解く際には,各大問を解答するのにどれくらいの時間がかかったかを計り,どの大問を何分で解くか,入試本番前に自分の中で大問別に解答時間の目安を持つようにする。解答する順番は得意な分野順にするなどしてもよいが,取り組みにくい大問があれば後に回すなど,特定の大問に時間をとられすぎないように臨機応変に判断する。

現代文

解答要素を過不足なく盛り込み,本文の理解が採点者に伝わるような解答を作成する
→記述設問は4問程度。「なぜか」「どういうことか」といった問いかけに対して,本文から解答要素を見つけられれば,ある程度の得点が見込めるだろう。過去問を演習して,きちんと復習することで,解答要素を過不足なく見つける力を身に付けよう。できれば先生に添削してもらうとよい。特に字数制限のない設問では,どの程度,解答要素を盛り込めばよいのかをよく確認しながら取り組もう。
→漢字の書き取りも必ず出題される。取りこぼさないようにしたい。

古文

基本的な文法事項・重要古語を踏まえ,本文全体の意味を俯瞰してまとめる
→現代語訳の問題だけでなく,現代語で説明する問題においても,傍線部の解釈を踏まえて解答する。特に助詞・助動詞・敬語がポイント。
→本文全体の意味や展開を踏まえてまとめる問題も多いので,ストーリー性のある文章であれば登場人物の言動や心情を,論理的な文章であれば作者の意見や理由説明を押さえながら読む。

漢文

漢文の基本構文を押さえ,丁寧に文脈をたどる
→基本的な句法(返読文字・再読文字などを含む)を踏まえて解答する。
→2017年度には漢詩の押韻に関する問いが出題された。
→指示内容を答える問題や,本文全体を踏まえてまとめる問題もよく出題される。丁寧に読んで答えたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度  第1問
(理由)
2016年度は100字前後の字数指定のある記述問題が1問,字数指定のない記述設問が3問出題された。この記述量を,集中力を切らさず解けるように,過去問をしっかり演習しておくとよい。35o×165oの枠内に解答を書くように指定される記述設問(字数制限なし)の場合,80〜100字を目安にするとよいだろう。


2015年度  第2問
(理由)
重要語句や文脈を踏まえた現代語訳や,登場人物の心境を説明するなどの記述問題が出題されている。細かい指示がついている設問にも落ち着いて対応できるよう,演習しておこう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

入試につながる現代文
(理由)
入試レベルの抽象度の高い文章から,記述式・選択肢式を織り交ぜながら出題しているので,記述力の基礎を養い,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするには最適。解答要素に過不足なく着目できているか,取り組んだ後は必ず解答・解説で復習しよう。添削・採点してもらうとより効果的である。


入試につながる古文入試につながる漢文
(理由)
基礎を確認し,過去問演習に移行していく時期に最適。古文の文法,漢文の句法のいずれも,反復学習が定着のカギである。


2017年 金沢大学の物理

物理:単振動について,理解を深めておこう!


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傾向

5大問のなかから学類ごとに解く大問が指定されていた。2017年度の指定された大問と解答時間は,学校教育学類,保健学類が第1問〜第3問の3題で解答時間は60分,医学類,薬学類・創薬科学類が第3問〜第5問の3題で解答時間は理科2科目で120分,数物科学類,機械工学類,電子情報学類,環境デザイン学類,自然システム学類が第1問〜第5問の5題で解答時間は100分であった。配点は,学類によって異なる。 大問数は5大問であり,力学,熱,波動,電磁気学に加え,2016年度以降は第1問で原子から出題されていた。 解答形式は記述形式である。第1問には物理現象や有名な実験を解説する文章を穴埋め形式にした問題が多くあった。


  • 設問数は標準的で,全体的にオーソドックスな問題であった
  • 単振動や単原子分子理想気体の状態変化など,何年か連続して出題される項目もあった
  • 第1問でみられる穴埋め形式の出題を含め,答えを求めるだけの単答形式の問題が多いが,記述形式で答えさせる問題や図を描かせる問題もみられた

攻略ポイント

物理現象を説明する問題

計算問題を解く力だけでなく物理に対する知識も積極的に身につけよう
○物理現象や有名な実験を説明する問題は例年よく出題されており,18年度入試においても出題される可能性がある。
○第1問の物理現象を解説する文章の穴埋め形式の問題は,計算問題を解く力だけでなく物理に対する定性的な理解が必要になる。普段から教科書や参考書などで物理についての理解を少しずつ身につけていくのが望ましいが,このような問題で取り上げられる事柄はある程度決まっているので,こういうタイプの問題も積極的に解いておくとよい。

単振動

単振動の振動の中心の位置は,力のつり合いの位置とおさえておこう
○15年度と16年度において,単振動が出題されている。また,15年度では,第2問と第5問で円運動が出題されており,第2問では力学分野の非等速円運動と電磁気学分野のローレンツ力による円運動とをからめた出題があった。18年度入試においても,この項目から出題される可能性がある。
○「単振動の中心の位置は,力のつり合いの位置」という内容を,「知識」として暗記するだけでは応用できない。「なぜそうなのか」を教科書などで確認し,問題演習を通して,確認した内容を「理解し,定着させる」ことが大切である。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度 第1問
(理由)
この問題は陰極線の正体の発見の歴史を交えて,陰極線がどのようなものであるかを説明する文章の穴埋め形式であり,陰極線の性質の理解を深めるのによい。問題文にも書かれているが,トムソンは帯電した粒子の比電荷を,実験により求めた。特に,負に帯電した粒子の比電荷は非常に大きな値であった。この「負に帯電した粒子」とは,電子のことである。


16年度 第4問
(理由)
単振動と水平投射とをからめた問題である。難易度はやや高く,計算も複雑であるが,事象を1つひとつていねいに考えていけば,状況を把握することができる問題となっている。問題文をよく読み,状況をしっかりと把握して問題に取り組むための練習に適した問題であるといえる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P62 例題
(理由)
水中に入れた円筒形の物体の単振動を扱った問題である。(3)の物体の上面が到達する最高点の位置を求める問題は,一見,導出が複雑そうに思われるが,「単振動の振動の中心は力のつり合いの位置」ということをおさえていれば,計算の必要なく解答できる。「攻略ポイント」で取り上げたが,単振動の問題では,「振動の中心がどこか」をおさえることが解法のポイントである。今回取り上げた教材では,P62の例題で,単振動のポイントを示し,P63の類題,P64の問題でそのポイントを「理解し,定着させる」問題構成になっている。


2017年 金沢大学の化学

化学:無機および理論分野の苦手分野をなくしておこう


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傾向

全学部共通問題で,試験時間は学部により異なり,医薬保健学域は理科2科目で120分,理工学域は1科目で100分,その他は1科目で60分であった。 大問数は,理工学域が6大問,その他は4大問で,各大問は,年度によって異なる分野から出題された。2015年度は,1大問に選択問題があったが,2016年度,2017年度は,選択問題はなかった。 解答形式は,概ね記述形式であった。また,毎年,論述問題が出された。


  • 全体的に設問数・記述量ともにやや多いが,標準的なレベルの問題が多かった。
  • 字数指定のある論述問題が,毎年,複数出された。
  • 計算問題において,計算過程が要求される問題があった。
  • 無機,理論分野の全体に占める割合が高く,また,有機化合物の構造決定に関する問題が頻出であった。

攻略ポイント

有機化合物の構造決定

問題で与えられた情報から化合物を推定し,性質や反応などの情報から,個々の化合物の構造を決定していこう。
○例年,有機分野からの出題が必ず1問ある。複数の有機化合物の物質名や構造式を決定する問題が,毎年出題されており,18年度入試においても,過年度同様に出題される可能性が高い。
○有機化合物の構造決定では,特有の官能基や構造をもつ化合物の性質や反応性などの知識の定着が,必要不可欠である。これらの知識と与えられた情報をもとに,個々の化合物どうしの関連性を,一つひとつ確認しながら取り組むとよい。

論述問題

問題で問われている内容を正確に把握し,それに対しての説明をまとめる練習をしておこう。
○「○○字以内で説明しなさい」という形式の論述問題が,毎年出されている。18年度入試においても,過年度同様に出題される可能性は高い。
○論述問題では,知識だけではなく,「理解力」や「表現力」が問われている。化学に関する法則や現象などを覚えるだけではなく,その背景にある理論や理由もおさえていくことが重要である。論述問題を演習する際には,「問われている内容は何であるか」ということをしっかりと読み取り,それに対する的確な説明を整理しながら書くことを意識して取り組むとよい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  第1問
(理由)
「攻略ポイント」に示した「有機化合物の構造決定」を題材とした問題である。与えられた情報から,個々の有機化合物の名称と構造式を決定する問題であり,有機化合物に関する知識が定着しているかどうかを確認できる問題である。過年度入試では,代表的な有機化合物を題材として,その反応生成物の構造を決定させる問題が多かったので,教科書や図説に載っている反応系統図を利用して,化合物の相互関係を整理しておきたい。


2016年度  第3問
(理由)
高分子化合物の凝固点降下度や浸透圧・重合度を問う複合問題となっている。複数の分野の知識が必要であるので,応用力を身につけるために適した問題である。理解できない部分が少しでもあったら,教科書などを確認しておこう。問1,問3は冷却曲線を図示する問題であり,問5,問6は計算過程が求められている。いずれも採点者に伝えることを意識して,答案を作成するように心がけたい。また,計算問題では有効数字の指定もあるので,注意力が要求される。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P100 例題「炭化水素」
(理由)
エチレンからの有機化合物の構造決定に関する問題である。反応経路図に示された反応や反応物,および反応生成物などの条件から,それぞれの化合物の構造を決定していく流れである。基本的な問題であるが,有機化合物に関する知識の定着の確認,および与えられた情報から有機化合物の構造を決定するための演習に適した問題である。合わせて,代表的な炭化水素の生成についても確認しておきたい。また,この問題のほかにも,P100〜119に,多くの有機化合物の構造決定に関する問題があるので,ぜひ取り組んで攻略しておこう。


進研WINSTEP化学  P33 演習 問2
(理由)
過マンガン酸カリウム水溶液を用いて,過酸化水素水のモル濃度を求める量的関係の問題である。この問題では,過マンガン酸カリウムと過酸化水素のイオン反応式が与えられているが,自らイオン反応式をつくる力も必要である。酸化還元の量的関係では,過マンガン酸カリウム:過酸化水素=2:5の関係から比例式を立てるか,電子の数に注目した量的関係の式を立てるか2通りの解法がある。どちらの解法を使うかは,自分なりの方針を決めておきたい。実際の入試で計算式が求められることを想定し,「過酸化水素水の濃度をx〔mol/L〕とする」など,採点者に意図が伝わる答案作成を行いたい。また,(2)の反応の終点については,論述問題の練習として,40字,70字など,文字数を変えて答案を作成してみると,より力がつくだろう。


2017年 金沢大学の生物

生物:グラフや図を読み取り,論述する問題が主体である。十分に対策しておこう!


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傾向

大問数は5大問。理工学域は4問を選択して100分で解答し,人間社会学域(学校教育学類)・医薬保健学域は3問を選択して60分で解答する形式であった。 解答形式は,概ね記述形式である。論述問題は字数指定がなく,解答欄のみ与えられる形式がほとんどであった。


  • 問題の難易度は標準的であるが,解答時間に対して設問数がやや多めであった。
  • それぞれの分野で実験考察問題を中心に出題されており,各大問のほとんどに論述問題が含まれていた。
  • 生命の起源と進化,生態系の両分野は3年連続で出題されている。

攻略ポイント

グラフ・表の読み取り

グラフや表からわかることを論述する練習をしておこう
○過年度の傾向として,グラフや表から現象の根拠を見つけて考察し,論述する問題がそれぞれの分野で出題されている。
○考察問題は,その場で根拠を見つけてひらめくことは容易ではない。考察する訓練を普段の学習で積み重ねておくことが必要である。

大学過去問からのおすすめ問題

15年度  第2問
(理由)
「攻略ポイント」でも示したグラフの解析が要求される問題であり,本学の特徴的な問題の一つである。問1は,各種の細菌に関する代謝の知識問題であり,着実に解答しておきたい。問2はさまざまな細菌を利用した下水処理システムという,あまり見かけたことのない設定であるが,設問自体は教科書の内容がもととなっているので慌てずに取り組もう。まずはリード文の内容を整理し,処理槽1と処理槽2でどのような反応が行われているかを推測する。推測した内容のポイントを的確にまとめて解答しよう。


16年度  第4問
(理由)
本学では頻出である「生命の起源と進化」の分野から出題されている。問3⑴,⑵は,遺伝子頻度に関する計算問題である。簡単な計算で解くことができるので,着実に解答しておきたい。問3⑷は,問3⑴〜⑶に関連した論述問題である。特に,問3⑶の問題文に記述されている「自家受精を防ぐしくみ」がポイントとなっているので,内容をしっかりと読み取って理解したうえで,何を問われているのかを意識しながら解答しよう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物  P68 例題5
(理由)
本問は,グラフから推論し,論述する内容と,図にグラフを描き示す内容が含まれている。15年度の第1問では,考察問題として描画問題が出されており,本問は本学の出題形式と類似している良問である。本学の形式に慣れる演習問題として取り組んでおきたい。


マナビジョン

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