ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 静岡大学の全体概況

静岡大学

静岡大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,工学部を除くほとんどの学部で,センター試験の配点の割合が高く,センター試験でしっかり点を取っていることが必須といえる。ただし,個別試験の配点も高いので,個別試験での逆転は十分に考えられる。個別試験では,易しい問題を取りこぼさないように注意して,試験に臨みたい。


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2017年 静岡大学の英語

英語:英問英答形式の対策をし,読解力と英作文力を養っておこう!!


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傾向

2017年度は2016年度に引き続き,長文読解問題が2題,文法・語彙問題1題,会話文1題,英作文1題という5大問構成で,解答時間は80分だった。解答形式は記述問題が中心である。3は,2015年度までは空所補充問題が出題されていたが,2016年度から1文中の4つの下線部から誤りを指摘し,正しく修正する問題が出題されている。2015年度は5の設問の指示文が日本語で書かれていたが,2016年度から英語となり,すべての問題で指示文が英語となっている。


  • 長文読解は記述式の内容説明問題が中心であった。日本語で答える問題が多く,解答をまとめるのが難しかったと思われる。問題の指示文がすべて英語であり,例年,英語での解答を求められる出題が含まれるため,英問英答形式の対策が必要である。
  • 大問3では,2016年度に続き,誤文訂正問題が出題された。
  • 会話文は前年から変化なし。会話文中の5か所の空所に入る適語を選び,必要に応じて活用した語を記述する問題。出題される語彙は基本的なものなので,文脈をつかみ,活用に注意して,確実に正解したい。
  • 英作文は,「もし10億円を与えられて,自分の会社を始めるとしたら,何の種類の会社をつくり,どのように他者のためになるか」について,理由を含めてエッセイを書くという出題。制限語数は2016年度と変わらず,120語程度であった。

攻略ポイント

長文読解

さまざまな出題形式の問題に慣れておこう!
→例年通り,英問英答形式の問題も出題された。英語で書かれた設問文の内容を理解できるよう読解力をつけておこう。英語での解答は語句レベルのものなので,的確に解答の該当箇所を押さえ,ミスなく英語で解答を作成できるよう日頃から練習しておこう。日本語でまとまった分量の解答を求められる問題もあるので,合わせて対策しておこう。
→記述式の問題は内容説明の問題が中心なので,解答の該当箇所を的確に押さえて,自分の言葉でまとめる練習をしておこう。

文法・語彙/会話文

確実に点を取ることができるようにしよう!
→文法・語彙問題は,基本的な単語やイディオムが出題される。単語集や文法書で知識を増やしておこう。
→基本的なものを確実に正解できるようになったら,文法・語法問題集や単語集に載っている発展的な内容にも目を通しておこう。

英作文

記述量の多い問題に慣れておこう!
→例年,120語程度と語数が多い。語数が多いと,書いている途中で,話の筋が通らなくなってしまうこともあるので,意見の根拠が明確で,首尾一貫した内容の英文を書くことができるように演習を積んでおこう。
→自由英作文の配点率が25%もあるので,確実に点を取ることができるように,過去問や問題集を使って,まとまった英文を書くことができるよう,練習をしておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  1,2 
(理由)
静岡大学の読解問題の特徴である英問英答形式の対策をすることができる。記述式の問題としては,内容説明問題や指示語な どが指す内容を答える問題が出題されており,例年,日本語で答える問題と英語で答える問題の両方が出題されているので,英 語,日本語の両方で内容をまとめる練習をすることができる。このような過去問に取り組み,質問の意図を理解し,問われている 内容に沿った形で答える練習をしておきたい。和文英訳や自由英作文の問題も英語の答案をつくる練習になるので,日頃から演 習を積み,英文を書くことに慣れておこう。


2016年度  5
(理由)
「自分の住む地域社会,日本,世界の中で1つ変えることができるものがあるなら,何を変えるか」についてのエッセイを書く問 題である。2015年度は設問文が日本語で書かれていたが,2016年度から英語で書かれているので,英語で書かれた問題文の 内容を押さえ,意見の根拠を明確にしたうえで,読み手に理解してもらえるような文章を書く練習をしておく必要がある。1文1文の 英文を正確に書くことだけではなく,文章全体の構成を考えて,一貫性のある文章を書くようにも注意したい。どんなテーマが出題 されても対応できるように,語彙や表現の知識を増やしておこう。


一橋大学過去問からのおすすめ問題

2015年度  W
(理由)
一橋大学のWでも英語で指示文が与えられた自由英作文の問題が出題されている。2015年度の問題の中に,「テレビ番組と新聞記事は事実のみを述べて,政治的立場を明らかにすることを避けるべきだ」ということについて,賛成か反対かを120〜150語の英語で答える問題が出題されている。語数は静岡大学の問題と比べて少し多めの設定ではあるが,静岡大学では,自由英作文の問題の配点率が高いので,このように少し指定語数が多い問題に取り組み,筋道の立った,まとまった英文を書く練習をし,本番で確実に点を取ることができるようにしておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

入試準備問題演習 Reading
(理由)
説明・論説文を中心に,幅広いジャンルの英文素材を使って,入試に必要な読解力を基礎から身につけることができる構成。文法,語法の予習ページで演習をしてから,読解問題に取り組めるようになっているので,段階を踏んで,着実に読解力を養うことができる。文法・語彙の問題は確実に得点したいので,このような問題集で日頃から演習を積んでおきたい。問題を解くうえでポイントになる箇所に着目できているか,問題を解いたあとに解答解説や問題冊子にある「解法のテクニック」「解法のテクニック・プラス」で確認することもできる。


未来につながる英作文 High-level
(理由)
unitごとに入試で押さえておくべき重要表現が設定されており,各unitの最後で自由英作文問題に取り組むことができる構成にな っている。unit9では静岡大学の問題が掲載されている。問題を解いたあとに,解答解説で自由英作文の各問題のポイントやどの ような文章構成で書けばよいかを確認することもできる。本格的な入試問題に取り組む前に,このような問題集で,自由英作文問 題に対応できる力を身につけておこう。


2017年 静岡大学の数学

数学:誘導形式の典型問題をマスターしよう!


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傾向

例年,取り組みやすい標準レベルの問題が中心である。理系は数学Vからの出題を中心として,ベクトルが頻出である。2017年度の数列の問題のように,例年,複数の学部で共通問題がある。ただし,理学部数学科だけに出題される問題には,高い論証力や計算力の要求されるやや難しい問題も過去出題されているので,論証力や計算力への対策は必要である。また,文系(理学部生物科学科・地球科学科を含む)は,微分法・積分法,ベクトル,数列など数学U,数学Bからの出題が多い。2017年度の文系第3問はやや計算量が多いことから,とまどった受験生がいたかもしれない。理系・文系ともに典型問題からの出題が多く,類題を解いた経験があれば,出題者の意図に沿って解きやすい問題が多い。


  • 頻出分野
  • 理系は,数学V(複素数平面,微分法・積分法)を中心に,ベクトルが頻出。
  • 文系は,微分法・積分法(数学U),ベクトル,数列が頻出。
  • 出題傾向
  • 誘導形式の標準レベルの問題をベースに出題。
  • 典型問題からの出題が多く,類題を解いた経験があれば,出題者の意図に沿って解きやすい問題が多い。

攻略ポイント

前の小問を利用して解く設問が多いため,その解法に慣れる

多くの問題は小問で構成されており,徐々にレベルアップしたり,前の設問が次の設問を解くための誘導になっていたりする構成である。問題に取り組む際は,前の設問の結果や考え方が利用できないかを常に意識するようにしよう。問題を解く前に全小問に目を通し,全体の流れを考えてみるのもよい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 教育学部,農学部,理学部(生物科学科,地球科学科) 第1問  
(理由)
数学Uの微分法・積分法の問題であり,誘導形式となっている。(1)で証明された結果を用いて(2)を,(2)の結果を用いて(3)を,(3)の設定のもとで(4)を解くという構成となっている。(1)の結果を利用するためには(2)をどうしたらよいかなど出題者の意図をきちんと読み取って欲しい。そして,解いた後は,例えば(1)の誘導なしでも解けるように,しっかり解法手順をマスターするとよい。


2017年度 前期 理学部(数学科) 第3問,理学部(物理学科,化学科),工学部,情報学部(情報科学) 第1問 
(理由)
数列の問題であり,誘導形式となっている。Snとanの関係式からSnを求めるのだが,前の設問の結果を用いながら解いていくという誘導形式になっている。これも典型的な問題であるから,しっかり解法手順をマスターするとよい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P71 A問題 256
(理由)
(2)では,(1)の接線が点(1,5)を通るときとして考えればよい。前の設問の誘導を使う練習になる。


頻出の微分法・積分法を中心に標準的な典型解法を押さえる

理系は数学V,文系は数学Uの微分法・積分法が頻出である。標準的かつ典型的な総合問題で,誘導形式が多い。理系であれば,三角関数,指数・対数関数,分数関数の微分法,面積,体積の求値における定積分など基本的な事項を確実に押さえておきたい。 文系については,図形の問題や増減表を用いての最大値・最小値に関する問題,三角関数との融合など苦手意識を持ちやすい問題もしっかり攻略しておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 教育学部,農学部,理学部(生物科学科,地球科学科) 第2問
(理由)
数学Uの微分法の3次方程式の解に関する問題で,曲線とx軸との共有点の条件から考える典型問題。題意の条件を満たすためには,グラフがどのような形になればよいかを考えるので,微分法の解法の確認には最適の問題である。


2017年度 前期 理学部(物理学科,化学科),工学部,情報学部(情報科学) 第3問
(理由)
数学Vの微分法・積分法の典型問題。誘導に沿って,丁寧に計算をしたら解ける問題である。計算間違いを起こさないように,確実に解けるようにしておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P65 A問題 234
(理由)
数学Uの微分法の3次方程式の解に関する問題。静岡大学の傾向に近い典型問題である。


理学部数学科では,高い論証力・計算力が問われる問題の出題がある

理学部数学科では,他の理系学部とは異なる問題が含まれる。また,2013年度のように他学部では小問の誘導であった問題が,誘導なしで出題されることもある。高い論証力や計算力を問う出題もあるので,標準的な典型問題だけでなく,やや難しい問題や,多くの受験生が苦手とする分野(整数問題,軌跡,微積分の融合)などの対策も必要である。ただし,このような問題が出題される場合,1題程度の出題に留まることが多いので,得点率を考えれば他の標準レベルの3題を確実に解くことに比重をおくという方法もある。

大学過去問からのおすすめ問題

2013年度 前期 理学部(数学科) 第2問  
(理由)
2013年度前期 理学部(物理学科,化学科),工学部,情報学部(情報科学) 第2問,教育学部,農学部,理学部(生物科学科,地球科学科) 第4問 と比較してみると,誘導がなく,何から手をつけていけばよいか自分で考えていく必要がある。高い論証力・見通す力が必要である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P95 実戦演習第4回 大問4
(理由)
誘導があるので解きやすい面はあるが,整数問題や二項定理に関する知識も必要である。答案の記述にも論理性を意識した作成に注意をしたい。


2017年 静岡大学の国語

国語:現代文の記述量が特徴的。自己の考えの論述も


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傾向

前年度別入試だった言語文化学科は,2017年度社会学科・法学科と同じ問題・時間となった。解答形式は,現代文と漢文はすべて記述形式,古文は概ね記述形式である。現代文においては,すべての学部・学科で自分の意見や考えを記述する設問が出題される。


  • 【教育学部】【人文社会科学部】(社会学科・法学科)【地域創造学環】
  • ●第1問現代文の読解設問では,80〜150字の読解記述,要約とそれを踏まえた自分の意見を記す150字の記述設問が課される。記述4題,全記述量450字程度だが,本文は設問を見ながら丁寧に読んでいけば,理解するのはそれほど難しくはない。
  • ●古文・漢文は,現代語訳,書き下し,内容説明・把握と,オーソドックスな出題。
  • 【人文社会科学部】(言語文化学科)
  • ●第1問現代文の読解設問では,80〜150字の読解記述,要約とそれを踏まえた自分の意見を記す150字の記述設問が課される。記述4題,全記述量450字程度だが,本文は設問を見ながら丁寧に読んでいけば,理解するのはそれほど難しくはない。
  • ●古文・漢文は,現代語訳,書き下し,内容説明・把握と,オーソドックスな出題。
  • 【人文社会科学部】(経済学科)
  • ●第1問現代文の読解設問では,80〜150字の読解記述,要約とそれを踏まえた自分の意見を記す150字の記述設問が課される。記述4題,全記述量450字程度だが,本文は設問を見ながら丁寧に読んでいけば,理解するのはそれほど難しくはない。
  • ●第2問現代文では,結果の不平等と機会均等に関する文章を読んで,筆者の考えを400字〜500字の字数で述べることが求められた。
  • 【情報学部】(情報社会学科)
  • ●第1問現代文の読解設問では,80〜150字の読解記述,要約とそれを踏まえた自分の意見を記す150字の記述設問が課される。記述4題,全記述量450字程度だが,本文は設問を見ながら丁寧に読んでいけば,理解するのはそれほど難しくはない。
  • ●第2問現代文では,やや読みにくい文章を読んで,記述(50〜100字),要約(50〜100字),意見論述(400字)が出題された。学部に関連する問題意識を持ち,文章を読んでおくと,読解や意見論述の助けになる。

攻略ポイント

評論

本文理解をしたうえで,解答要素を過不足なく盛り込み,本文の理解が採点者に伝わるような記述の解答を作成する
→読解記述,抜き出し問題がある場合は,解きながら丁寧に本文理解をしたうえで,要約,意見に取り組むのがよい。
→制限字数の多い記述設問では,キーワードと複数の解答ポイントを考えて書けば,得点に結びつく。
→意見記述は,自由に書くのではなく,本文を踏まえる必要がある。新聞の論説など第三者の意見を踏まえて自分の意見をまとめてみる習慣を身に着けることで,限られた時間の中でも落ち着いて解答できる。

古文

基本的事項の設問で確実に得点する
→基本的な語句の意味や識別(特に「けり」「なり」「つ」)など,基本的な知識事項を必ず再確認する。

設問文の条件に注意して解答する
→指示内容を明らかにするなど,条件を踏まえて的確な解答を作成する。

漢文

基本的事項の設問で確実に得点する
→書き下し、現代語訳でポイントとなる重要語や句形を再確認し,正確に解答を作成する。

設問文の条件に注意して解答する
→比喩に注意しながらなど,条件がヒントになることもある。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  第一問(全学部共通)
(理由)
読解記述設問は80〜150字と多いが,本文を丁寧に読み,キーワードと複数の解答ポイントを考えてまとめられれば確実に得点できる。自分の考えを述べる出題は,読解記述設問をといた後に取り組む必要があるので,時間配分に注意しよう。


熊本大学 過去問からのおすすめ問題

熊本大学  2015年度  第一問  
(理由)
字数指定がないなかで,傍線部や本文全体を踏まえて複数のポイントを盛り込んでまとめる必要があり,長文による記述解答作成のトレーニングになる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

「入試につながる古文」「入試につながる漢文」
(理由)
文法・句法などに関する問題を,記述式・選択式を織り交ぜながら出題して基本事項の定着をはかるとともに,文脈に即した説明を求める記述問題も出題。50〜70字程度の記述説明を求める入試にも対応できる。


2017年 静岡大学の物理

物理:近似式を用いた計算に慣れておこう!


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傾向

全学部共通問題であり,配点は学部・学科により異なる。解答時間は80分であった。 大問数は3大問であり,力学,電磁気学から各1大問が出題され,残りは熱と波動のどちらか1大問が出題されていた。 解答形式は記述形式で,指定された文字を用いて解答する形式が多かった。


  • 全体的に設問数・記述量とも標準的で,題材もオーソドックスなものが多いが,問題自体は少しずつひねられていた
  • 出題は特に偏ることなく,いろいろな項目の問題であった
  • 近似式を用いた計算や楕円の知識など,数学的な能力を要求する問題がよく出されていた

攻略ポイント

近似式を用いた計算問題

与えられた近似式を利用できるようにしておこう
○第3問において,近似式を用いた計算や数学的な能力を必要とする問題がよく出されるが,15年度,17年度の熱分野,16年度の波動分野からの出題において,近似式を利用する出題はなかった。18年度入試では,他の分野の大問でも近似式の利用が求められる可能性がある。
○高等学校の学習範囲で使われる近似式はそれほど多くないので,主な近似式の使い方を一通り練習しておくとよい。

気体の状態方程式

気体の状態が変化するときは,どのような変化をしているかによって,使う式を選べるようにしておこう
○熱分野では気体の状態変化に関する出題がほとんどである。力学分野や電磁気学分野では幅広い範囲からの出題があり対策は難しいが,熱分野はそれらよりも効率的な対策が可能である。
○気体の状態方程式や熱力学第1法則は式を変形して利用される場合があり,数学的な要素を含んだ問題もある。問題に数多く取り組み,Δ (デルタ)を用いた式変形などにも慣れておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

17年度 第1問 問2
(理由)
斜面をもつ台の上に物体を置いたときの,台と物体の運動に関する問題である。台上の観測者から見た力のつり合いを考える標準的な問題であるが,(4)や(5)では,数学の考え方を用いる必要がある。静岡大学の問題には,このような数学の知識を要求する問題がよくある。近似式の扱いはもちろんだが,他にもさまざまな数学の知識が物理の問題で役立つ場面があるので,物理のみならず数学の勉強にもしっかりと取り組んでおきたい。


15年度 第3問 問3
(理由)
ピストンにばねが接続されたシリンダー内部の気体の状態変化に関する問題である。ピストンにはたらく力のつり合いから気体の圧力を求めて状態方程式を適用するだけなのだが,物理的な意味をあまり考えずに式を用いて問題を解いてきた受験生には難しく感じたであろう。気体の圧力とは何であったかを再確認し,解く手間をかけることで気体の各状態変化に関して物理的な意味をとらえ直させるという出題者の意図が感じられる問題である。数学的な要素は重要だが,物理イメージを疎かにしないように心がけよう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P98 例題
(理由)
正弦波の式に関する標準的な問題である。波の式の形を公式として覚えておけばある程度対応できるが,なぜそのような形になるのかを理解して自分で式を導けるようにしておくと,どのような問題にも対応できるようになる。波の式を導く問題は,「攻略ポイント」で取り上げた近似式とはまた違った非常に数学的な問題である。特に,2つの波の合成波の変位は三角関数を用いたきれいな式変形で求められる。今回取り上げた教材では,P99の類題に合成波の変位の問題がある。P98の例題から少しずつ三角関数を用いた式表現に慣れていき,P99の類題,P100の問題でさらに正弦波の式に関する理解を深められるようになっているので是非解いてほしい。


2017年 静岡大学の化学

化学:頻出の元素の諸反応をまとめ,理解を深めておこう!


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傾向

全学部共通問題であり,理科1科目で配点は200点,試験時間は80分であった。 大問数は4大問で,例年,各分野から偏りなく出題された。 解答形式は,概ね記述形式であり,計算過程が要求される問題があった。また,論述問題も数題出されている。


  • 時間に対する設問数・記述量ともにやや多いが,典型的な問題が多く,難易度は標準であった。
  • 毎年,化学反応式を書かせる問題が複数出された。
  • 各分野から偏りなく出題された。
  • ある物質や元素をテーマに,複数の分野にまたがった幅広い問題が出されることが多い。

攻略ポイント

幅広い分野からの出題

すべての分野に関して苦手項目をなくしておこう。
○例年,各分野から偏りなく出題されており,一つの大問の中で理論分野,無機分野,有機分野にまたがった問題が扱われることもあった。この傾向は,18年度入試においても同様である可能性が高い。標準的な問題が多く出されているので,教科書の精読と問題演習をしっかりと行い,苦手分野をなくしておきたい。

無機物質

無機物質に関する知識を定着させ,個々の化合物の性質や反応をまとめておこう。
○無機物質に関する問題は,毎年出されている。化学反応式やイオン反応式を示す問題や,反応を利用して定量する問題が多く出されているため,18年度入試においても,過年度同様に出される可能性が高い。
○ある元素をテーマに複数の分野にまたがった幅広い出題が特徴的で,無機物質の性質に関する理解に基づいて,中和反応や酸化還元反応など,各反応の原理を判断する力が必要な良問である。まずは,個々の無機物質に関する知識を確実に定着させておこう。また,酸・塩基や酸化・還元の基本的な内容を確実に理解し,総合的な思考力を養っておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度  第2問  問3
(理由)
酢酸の電離平衡を題材とした標準的な問題で,本学で頻出の化学平衡に対する理解度をはかることができる。本問の⑷は,問1で求めた中和滴定前の酢酸水溶液のモル濃度を利用して,酢酸水溶液のpHを求める問題である。計算過程を示す指示があるので,自分の考えを整理して解答を作成する練習になる。


2017年度  第1問
(理由)
「炭素」をテーマに,複数の分野にまたがった問題を扱った大問であり,本学で出題される大問の典型ともいえる。特に本問は,理論分野,無機分野,有機分野を含んでおり,幅広い分野の知識を確認するのに適した問題といえる。問5の燃焼熱に関する計算問題,問6の気体の状態方程式に関する計算問題では,計算過程も求められているので,ミスをしないようていねいに計算しよう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P88 例題「典型金属元素の推定
(理由)
沈殿生成反応に関する典型的な問題である。炎色反応の色やイオン化列は,必ず覚えておきたい。沈殿生成反応では,金属イオンの反応性や沈殿の色など,さまざまな知識を集約して,解答を導き出す必要がある。教科書のまとめやP97の特集などを利用して,体系的に知識を整理するように心がけよう。


2017年 静岡大学の生物

生物:論述問題の出来が合否を決める。対策をしっかりしよう!


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傾向

全学部共通問題であり,解答時間は理科1科目で80分であった。 大問数は4大問で,解答形式は,概ね記述形式である。字数指定のない論述問題が各大問に含まれている。 論述問題が中心であるが,描画問題や計算問題も出されている。


  • やや専門的な知識を要求する問題よりも,標準的な問題をいかに得点できるかが肝要な構成であった。
  • 記述形式の知識問題,論述問題が多く出された。さらに,16年度と17年度には,描画問題が出された。
  • 過去3年間,実験考察問題が2大問あった。

攻略ポイント

論述問題

教科書に記載されている項目を,確実に平易な文章で表現することを目標としよう
○論述問題は,@教科書に記載されている内容について説明させる問題と,A実験結果などを見てその理由を説明させる問題が,主に出されている。
○@については,教科書に記載されている内容をまとめる練習をして,論述問題の書き方を身につけよう。Aについては,問題文をよく読み,「何を書けば説明したことになるのか」を常に念頭に置きながら,演習に取り組もう。

大学過去問からのおすすめ問題

15年度  第4問
(理由)
内分泌腺に関する問題であり,問1・問2は知識問題,問3は実験考察型の論述問題である。問3は「攻略ポイント」のAに示した点に留意して解答しよう。なお,問3(2)は実験3と実験4の比較から,(3)は実験2と実験4の比較から解答していくが,このように複数の実験を比較する問題は入試でも少なくない。問題演習を通じて,解答のポイントとなる実験を見抜く練習をするとよいだろう。


16年度  第1問
(理由)
本問では,一つの大問の中で,知識問題,描画問題,論述問題が出されている。問2のような描画問題は,17年度にも出されているので練習しておきたい。問4は,「攻略ポイント」のAに示した実験考察型の論述問題である。問4の⑴・⑵は,実験内容を読み取れると正解できる問題であるので,確実に解答しておきたい。⑶はやや難易度が高いが,ここで問われているトウモロコシとイネの違いに気付くことができれば解答できる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物  P246 総合問題5
(理由)
受精・多精拒否に関する実験を扱った問題であり,実験考察型の問題の練習に適している。問8では,各実験の結果から判断して第2の多精拒否機構について論述する。論述問題の練習として,答案を作成した後に,答案のポイントが教科書や資料集などの内容と合っているかを確認しよう。また,問5はヒトの精子の構造を描く問題である。教科書で扱われている生物の構造などについては,その特徴をとらえた描画ができるようにしておこう。


マナビジョン

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