ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 千葉大学の全体概況

千葉大学

千葉大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,ほとんどの学部で,センター試験の配点よりも個別試験の配点が高い。センター試験の配点の割合が高い学部においても,個別試験の配点が高く,個別試験での逆転は十分に考えられる。個別試験に向けて,しっかり準備してほしい。


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2017年 千葉大学の英語

英語:読解力と表現力を身につけておこう!


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傾向

2017年度は2016年度同様,3大問構成で,長文読解2題,英作文1題が出題され,解答時間は90分であった。全体の英文の量はほぼ前年通りだが,英作文問題の英文がなくなり,大問2の読解問題の英文の量が増え,出題が設問文も含めて英語になった(語注は日本語)。


  • 読解問題では,英文和訳と内容説明の問題を中心に,要約文の空所補充・内容真偽などさまざまな形式の問題が出題された。英文をわかりやすい日本語になおしたり,解答の根拠となる部分を的確に捉え,漏れなくしっかりまとめたりする力が求められている。
  • 2016年度は長文中の空所にそれぞれ一文補充してストーリーを完成させる,読解と英作文を融合したような問題が出題されたが,2017年度は和文英訳問題が出題された。不自然な英文にならないよう,和文の内容を把握して,適切な英語で表現する力を養う必要がある。

攻略ポイント

長文読解

日本語での記述力や表現力を身につけておこう!
→読解問題では,内容説明問題が出題されている。設問ごとに問題文をよく読み,解答の該当箇所を素早く見つけて,答えることがポイントである。論旨を把握し,必要な情報を自分の言葉でまとめることができるよう,演習を積んでおこう。
→英文和訳問題では,文構造を把握し,文意に沿って具体的に訳出する力が必要である。語彙とあわせて,頻出の構文も覚えるようにしよう。
→空所補充形式の要約問題も出題されている。各パラグラフのキーワードや要点を押さえながら読む習慣をつけておこう。

英作文

基本的な表現力を身につけておこう!
→2017年度は,運動をしないことについての90字程度の文章を英語になおす,和文英訳問題が出題された。「時間がとれない」「よく口にする」など与えられた日本語の意味や内容を正確に把握し,平易な英語で適切に表現できるよう練習しておこう。
→出題の形式は変わっても,例年通り,基本的な語彙・文法を用いて表現することが求められた。日頃から単語集や文法書で知識を増やし,正しく活用できるまで定着させておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  2
(理由)
「戦争の概論」についての長文。2016年度から出題形式が変わった,新傾向の問題。設問文や選択肢が英語で与えられており, 約1,310語といった,まとまった量の英文の論旨を把握しながら速読する力が求められた。 空所に入る語句を補充する際,意味だけでなく,単数形と複数形のどちらが入るのか,どのような品詞が入るのかに注意して判 断するといった,活用の練習ができる。


2017年度  3
(理由)
2016年度にはなかった,和文英訳問題が出題された。運動をしないことについての,90字程度の口語的なひと続きの和文を英語にな おす問題。与えられた日本語の意味や内容を正確に把握して,簡潔な英語に書き換えたり,関係代名詞や間接疑問といった基本的な文法 で表現したりする練習ができる。


岩手大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期日程/人文社会科学  1,3
(理由)
2016年度の前期日程/人文社会科学1では,読解問題の定番である内容説明の問題とあわせて,英文和訳問題も出題されている。この大問に取り組むことで,文脈を意識して英文を日本語になおす練習になる。また,3では,特定の段落の要約を完成させる空所補充の問題も出題されている。このような問題は,千葉大学の2でも出題されているので取り組んでおきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP 英語3
(理由)
問題ごとに,大学入試の記述問題を解くうえで必要な攻略法や答案作成へのアドバイスが紹介されており,入試に向けた実力ア ップを図るのに適している。4つのステップで構成されているので,段階を踏んだ効果的な学習をすることができる。大学入試で は記述問題対策が一つのポイントになってくるので,日頃からこのような問題集に取り組み,読解力・記述力を養っておくことが 必要である。


未来につながる英作文 Standard
(理由)
unitごとに入試でよく出題される基礎的な文法項目が掲載されており,紹介された文法項目を基に問題が設定されている。文法項 目を確認したあと,語句整序問題や空所補充問題に取り組み,そのあとで部分英作文や全文英作文の問題に取り組む構成にな っている。このように易しいものから難しいものへとスムーズに移行できるように問題が構成されているので,英作文の力を効率 的に養うことができ,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするのに適している。今までの学習で身につけた文法項目を整 理し,基本的な文法を使って,1文1文をミスなく書く力を養っておこう。


2017年 千葉大学の数学

数学:標準レベルの典型問題を確実に解き切ろう!


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傾向

標準から応用レベルまでの問題が出題され,解答形式は全問記述式である。典型的な問題に加え,深い思考力や高い計算力を要する問題もある。小問構成の問題は,小問が誘導になっているので,誘導の意図をしっかり考えることで解ききることが可能である。また,証明問題など論証を求める出題も多いので,記述力・論述力も鍛えておく必要がある。 分野としては,微分法・積分法(U・V),数列,場合の数と確率,整数の性質が頻出である。整数の性質は,旧課程入試から出題が多く,数列,場合の数と確率はここ数年連続して出題されている。 なお,問題冊子の中には数学の全問題が掲載され,裏表紙に学部・学科で解くべき問題が指定されているので注意が必要である。


  • 応用レベルまでの問題が出題され,微分法・積分法(数学U・数学V),数列,場合の数と確率,整数の性質が頻出である。
  • 証明問題など論証を求める出題が多いので,記述力・論述力が必要である。
  • 方程式の解の理論や絶対値を含む関数などの問題を多くこなし,扱いに慣れておくことが大切。
  • 学部によって問題が異なるが,他の学部の過去問も解いておくとよい。

攻略ポイント

頻出の微分法・積分法は標準的な典型解法を確実に押さえる

理系は数学V,文系は数学Uの微分法・積分法が頻出である。理系では,三角関数,指数・対数関数,分数関数の微分法・積分法,置換積分法,部分積分法に加え,媒介変数表示で定義された曲線で囲まれた図形の面積など,標準的かつ典型的解法を確実に押さえておきたい。学部・学科によって多少の違いはあるが,例年2〜3題程度は数学Vから出題される。文系では,2次方程式の解の理論,3次関数のグラフと接線,法線,グラフで囲まれた図形の面積などの基本事項だけでなく,苦手意識を持ちやすい絶対値を含んだ関数の積分や図形的考察を要する問題などもしっかり攻略しておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 第10問
(理由)
平行移動,共通接線といった条件を正確に把握し,解き進められるかを問う問題である。最後は証明問題であるが,題意を関数の増減に読み替えることがポイントであり,考え方をしっかり定着させておく必要がある。


2016年度 前期 第10問
(理由)
ともなって動く点の軌跡として分数関数を求め,回転体の体積,置換積分法,極限など,1問で多くの重要事項を確認することができる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P69 A問題 247
(理由)
放物線と2接線で囲まれた図形の面積についての問題であり,類題も多く頻出である。2接線の交点のx座標は,2接点を結ぶ線分の中点のx座標であることも押さえておくと解答の見通しを立てやすい。


確率は典型問題で十分に演習しておく必要がある

確率についての出題は多く,この5年間では連続して出題されている。特に,2014年度,2015年度,2017年度のゲームなどをして得られる得点に関する確率や勝者となる確率を問う問題では,ルールを正確に把握できたかどうかで差が付く内容で,問題文をしっかり読解することが求められた。また,2016年度では,数直線上の点の移動を題材にして確率漸化式に結び付けて考えられるかどうかが問われている。基礎から標準レベルの典型問題が多いので,確実に解ききる力を身につけておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 前期 第7問
(理由)
確率漸化式を立式して確率を求める問題である。n+1回目の状況を,n回目の試行の結果で分類,整理できるかどうかが大切である。このような問題で,状況の推移を分類,整理する練習を積んでおく必要がある。


2015年度 前期 第8問
(理由)
確率の標準問題であり,確実に得点源にしたい問題である。ゲームのルールを正確に把握し,nが試行回数でmが得点であることに注意して解く必要がある。このタイプの問題は,十分に対策をしておく必要がある。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P91 A問題 322
(理由)
確率漸化式の問題。状況の推移を整理,分類する力を養成するのに効果的である。


医学部はじっくり取り組む姿勢が大切

医学部の問題は,やや難しい問題で構成され,論理的な考察力が要求される。特に,医学部単独,あるいは,医学部,理学部(数学・情報数理学科)のみで出題される問題は難問が多く,2017年度第11問・第12問,2016年度第11問・第12問,2015年度第13問がこれにあたる。他学部との共通問題を確実に解ききる実力を身につけると同時に,じっくり考察して方針を立てる練習を積んでおきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 第12問
(理由)
指数関数のグラフの共通接線と値の評価を考える問題である。後半は証明問題であるが,誘導形式になっている。グラフを利用するなどの方針を立てて丁寧に論述する必要がある。


2016年度 前期 第12問
(理由)
やや難しい整数問題である。約数・倍数,互いに素を用いて緻密に論証することが求められ,思考力や発想力,先を見通す論理展開力なども問われている。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

難関大への数学  P35 C問題 135
(理由)
誘導がなくレベルが高い問題である。答えを導くためにはいくつかの工夫を必要とするので,自分で方針を立てる練習をするのに効果的である。


2017年 千葉大学の国語

国語:記述練習を繰り返して処理能力を高めることが重要


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傾向

解答時間は90分,現代文・古文・漢文の3大問構成である。現代文は,2014〜2017年度は評論が続いているが,2013年度には明治時代の小説が出題されており,さまざまな文章に触れておくことが必要である。古文はストーリー性のある長めの文章,漢文は読みやすいオーソドックスな文章が続いている。解答形式は概ね記述式で,現代文・古文で設問数が多く,ある程度の時間を確保する必要がある。


  • 現代文・古文で設問数が多く,古文は文章も長めであるため,解答するスピードが求められる。制限字数が示されない場合もあり,解答用紙から字数を類推し,解答すべきポイントを考えて記述する必要がある。
  • 古文・漢文では,基本的な知識事項の定着が求められる。漢文は,ひらがなだけの書き下し文にする問題が毎年出題されている。

攻略ポイント
解答する順番と時間配分を過去問演習で身につけておき,わからない問題に時間をかけすぎない
→過去問を解く際には,各大問を解答するのにどれくらいの時間がかかったかを計り,どの大問を何分で解くか,入試本番前に自分の中で大問別に解答時間の目安を持つようにする。
→文章の内容が取りやすく,設問数の少ない漢文を先に片づけるのも一つの方法である。

現代文

記述量が多く,スピーディな処理能力が求められるので,時間をかけすぎないことが大切
→解答のポイントとなる箇所を見つけて手際よくまとめる練習を繰り返すことで,設問の処理能力がUPする。その際の主な留意点は次の通り。
→主語と述語,修飾語と被修飾語の対応などに注意して,正しい日本語表現にする。

新傾向問題も基本は同じ。慌てず設問条件を確認して解答する
→2017年度は「C(もしくは三日月の絵)だといわれた人の描いた絵」を「両者の違いがわかるように図示」する出題があった。絵の巧拙は問題ではなく,「違い」がわかるように書けばよい。描き分けた理由を「本文に即してわかりやすく説明」の設問もあるので,2問セットで考えて確実に解答しよう。

●評論の読解にあたっては次の諸点に留意しよう。
→具体例や根拠,対比表現に着目して,筆者の主張と結び付けて読解する。
→指示語や接続語に着目して,筆者の論の展開を理解する。
→何度も形を変えて繰り返されている筆者の主張(要旨)をとらえる。

古文

ストーリー性のある文章中心に出題されるので,人物関係や主語を明確に意識しながら,大きく全体のストーリーをつかむ
文意のとれない箇所にこだわらず,大きく全体のストーリーをつかむ。
→登場人物の身分,人物関係を押さえてから読み始める。リード文,注なども参考にする。
→主語の把握に際しては,接続助詞の前後で主語が変わるかどうか,敬語とくに尊敬語が用いられているかどうかに注意する。

漢文

読み取りやすい文章で,しかも全文返り点が打ってあるので, 基本的な知識事項を取りこぼさず,確実な得点源にする
→音読するなどして,訓点に従って,早く正確に読む力をつける。
→基本的な語の読みや句法・重要語句など,基本をしっかりとマスターしておく。
→必出の書き下し文と現代語訳は句法および重要語句がからむので,そこを正確に解答しよう。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  第一問
(理由)
今井むつみ『学びとは何か』からの出題。「スキーマ」がキーワードで,初めての場合は慌てるが,わかりやすい文章で,「スキーマ」の言い換えの抜き出し問題もあり,落ち着いて解答すれば確実に得点できる問題。90分中の30-40分で解けるか,時間を計ってといてみよう。


2015年度  第二問
(理由)
入試でも頻出の有名出典『大鏡』からの出題。古語の読みや文法などの知識事項から,現代語訳,和歌の理解,本文全体の内容を踏まえた記述問題まで,バランスよく問われている。本文の内容を大きくとらえながら読み,記述問題においては,抜け漏れなく正確な解答を意識して取り組もう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

基礎からの総合トレーニング 現代文3 評論記述編
(理由)
記述解答の作り方が,手順を追って説明されているので,記述問題中心の評論(第一問)の対策として活用できる。全15問で短期間でマスターでき,即効性がある。


「入試につながる古文」「入試につながる漢文」
(理由)
文法・句法などに関する問題を,記述式・選択肢式を織り交ぜながら出題して基本事項の定着をはかるとともに,文脈に即した説明を求める記述問題も出題。50〜70字程度の記述説明を求める入試に対応できる。


2017年 千葉大学の物理

物理:類似性に着目して,理解を深めておこう!


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傾向

2017年度の理学部物理学科が6大問中の4大問(第2問,第4問,第5問,第6問)を選択,のように,学部・学科によって,選択する大問数,大問番号は異なり,配点,解答時間も学部・学科によって異なる。 解答形式は基本的に答えのみを書く記述形式だが,理由・導出過程を説明する問題やグラフ・図を描かせる問題もあった。


  • 全体的に設問数・記述量とも多めで,問題も全体的にやや難しい。志望する学部・学科により難易度が異なる
  • 設定を少し変えて同様な議論を繰り返させる問題が多い
  • 選択の理由・導出過程を書かせる問題や,グラフ・図を描かせる問題があった

攻略ポイント

考え方の類似性

設定や考え方の類似性に着目して問題を考えよう
○同じ大問の中で設定を少し変えて同様な議論を繰り返して結果を比較させる問題,異なる年度において異なる設定でありながら同様の物理現象が導かれる問題など,類似性に着目することで物理の面白さが感じられる問題が散見される。
○さらに,できが悪かったと思われる問題で鍵となる考え方を,次年度以降に形を変えて再度問うということも見受けられた。過去問の研究は徹底的に行っておきたい。

物理イメージの重要性

基本的な物理イメージを再確認しておこう
○千葉大学の問題は,標準的な問題を基礎に立ち返りながら学習するという方法で十分に対処できるのだが,問題文が長く小問が多いので,設問のポイントがつかめていないと混乱しやすい。普段から物理現象のイメージをしっかりもって問題を考えるようにしたい。
○より高度な事項や数学的な技法を習得してくると,そのことに頼ってしまって,物理の学習を進める元々の動機となったごく基本的な物理イメージを疎かにしがちになる。千葉大学では,そのような受験生の見落としがちな点を突いた出題もみられた。理解していると思っても,ときどきは教科書を読み返して基礎を再確認しておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

17年度 第4問
(理由)
点電荷の運動に関する問題であり,点電荷がさまざまな電場内や磁場内を運動するといった状況を考える必要がある。「攻略ポイント」でもふれたが,千葉大学で頻出である「設定を少し変えて同様な議論をさせる」問題でもあり,過去問の研究としても適した問題であるといえる。


17年度 第6問
(理由)
回折格子に関する問題である。問1から問3までは標準的な問題であり,光の回折や干渉の理解をみるのに適した問題である。一方,問4から問6は,「攻略ポイント」でもふれたように,設問のポイントをつかむことが重要な問題であり,問題文を読んで状況を把握する力を養うのに適した問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P180
(理由)
荷電粒子の運動に関する問題である。P178例題,P179類題と合わせて演習することで,荷電粒子の運動の様子をしっかりイメージしながら解き進められるという構成になっている。運動の様子さえイメージできれば,あとは問題の誘導に乗って1題ずつていねいに解くだけであることを実感できる問題である。また,本問題では,イメージしやすいように問題文がていねいに書かれており,そのまま誘導に乗っていけばよいので,その流れを習得するのに適した問題である。


2017年 千葉大学の化学

化学:標準的な問題をおさえたうえで,考察問題にも対応できるように演習しておこう!


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傾向

学部学科により配点,試験時間は異なる。2017年度の場合,理科1科目で60分または90分,理科2科目で120分,150分,または180分であった。 大問数は6大問であるが,解答する大問数は学部学科により異なる。2017年度の場合,解答する大問数は,教育,理(化学科以外),工,園芸,看護,先端科学プログラムの各学部が3大問,国際教養,医,薬は4大問,理(化学科)は6大問すべてであった。 解答形式は,概ね記述形式であり,計算過程が要求される。また,論述問題も出題される。


  • 時間に対する設問数・記述量ともにやや多いが,典型的な問題が多く,難易度は標準からやや難であった。
  • 有機化合物の構造決定に関する問題は,毎年出されているが,難易度は標準であった。
  • 思考力を試される出題が多く,理学部化学科,医学部および薬学部の選択はやや難しい問題が多かった。
  • 論述および計算過程を示すなどの記述式の問題も,毎年,複数出された。
  • 各分野から,まんべんなく出題された。

攻略ポイント

記述問題

問われている内容に対して要点をつかみ,文章として表現する力を身につけておこう。
○記述問題は,文字数が15〜60字と比較的長いものもよく出されている。計算過程を示す問題もよく出ているので,採点者にわかりやすいきちんとした答案を作成する能力が求められる。18年度入試においても,過年度同様に出題される可能性は高い。
○日ごろから問題を解くときに,答案として必要な点は何かを意識し,第三者に読んでもらうことを前提として,答案作成をしておこう。友達,先生などに答案を見せて,自分の意図が伝わる文章かどうかを確認するとよい。できれば,誰かに添削してもらおう。

有機化合物

構造決定について迷わず判断できるように,有機化合物に関する基本的な知識を定着させ,個々の化合物の性質や反応をまとめておこう。
○有機化合物の性質を問うものも構造決定も,どちらも必ず出題されているので,過年度同様に出題される可能性が高い。難易度は,標準からやや難しいものまでであるが,標準的な問題を解いたうえで少々の応用を求められることが多い。
○教科書に登場する有機化合物の反応系統図をまとめて,反応の流れをおさえ,次に起こる反応が予想できるようにしておこう。「進研WINSTEP化学」のp126〜127「特集 有機化合物の反応」の構造式部分を空欄にしたものと,反応に用いる試薬を空欄にしたものを作成して,きちんと答えられるか確認するとよい。

大学過去問からのおすすめ問題

2016年度 第4問 問7
(理由)
フェノールの臭化で,生じた酸性成分を中和するのに必要な水酸化ナトリウム水溶液の量を求める計算問題であり,芳香族化合物の性質や化学反応の量的関係について確認するのに適している。ベンゼンの置換反応については,自分で化学反応式を書けるようにしておこう。また,計算過程が求められているので,採点者にわかりやすい答案を作成する練習になる。


2017年度 第3問 問5
(理由)
二酸化炭素が水にとけたときのpHを求める計算問題であり,電離定数とpHについて確認するのに適している。計算がやや煩雑となるので,本問を通じて,解答の筋道を立てて計算過程を簡潔にまとめる練習をしたい。


2017年度 第4問  
(理由)
エステルを題材とした問題である。問2のような理由を説明させる論述問題は,本学では毎年出されているので,本問を通じて練習しておきたい。また,問4,5は,「攻略ポイント」に示したような有機化合物の構造決定の問題となっている。与えられた情報から,それぞれの有機化合物の名称と構造式を決定する問題であり,有機化合物に関する知識を確認するのに適している。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P74 演習 問1・2
(理由)
溶解度積を用いて沈殿生成の順番を決定する,沈殿生成平衡に関する典型的な問題である。弱酸の電離についても,電離定数の式を使いこなせるようにしておこう。


2017年 千葉大学の生物

生物:論述問題が多く出される。問題を読み取り,時間内に解答を作成する練習をしておこう


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傾向

15年度は全学部で9題,16年度,17年度は全学部で6題であり,解答すべき問題が学部ごとに指定されている。17年度の場合,理学部生物学科では6題,国際教養学部では5題,それ以外の学部・学科では4題(選択を含む)であった。解答時間は理科2科目で120分,150分または180分,理科1科目で60分または90分であった。 問題形式は,語句補充問題・論述問題が多く記号選択問題が少ない。また,一部に計算問題も出される。 データの読み取りを要する問題が多く,難易度は高い。


  • 記号選択形式の問題は少なく,語句補充問題・論述問題が多かった。
  • 論述問題では主に50字程度の論述や100字程度の論述が求められる。150字程度の論述が求められることもある。
  • 理由やしくみを論述させる問題に加え,実験内容やデータの読み取りを求める問題が多かった。

攻略ポイント

実験内容やデータの読み取り問題

限られた時間で実験内容やデータを的確に読み取り,解答できるように,演習を積んでおこう
○本学で出題される実験内容やデータを読み取る問題は難易度が高く,論述での解答を求められることも多いため,しっかりと演習を積んでおかないと,限られた時間内で解答することは難しい。
○実験内容やデータを読み取る問題は,与えられた実験条件や,図や表などのデータが何を意味しているかを的確に理解する必要がある。模擬試験や過去問をくり返し演習し,限られた時間内で解答を作成する練習を積んでおこう。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度  第3問
(理由)
「攻略ポイント」に示した,実験内容やデータを読み取る問題である。問2では,与えられた表が意味することを理解して解答する必要があり,問3〜問5では,やや複雑な実験内容を的確に読み取って,理解する力が問われている。また,本問は複数の分野をまたいだ総合問題であり,関連した知識も必要とする。難易度は高めであるが,本学における1大問あたりの解答時間の目安である15分で答案を作成できるように,時間を計測しながら練習して欲しい。


15年度  第1問
(理由)
15年度では用語やしくみに関して解説する問題や,事象に関する根拠を論述する問題が出題されており,本問はその典型である。問2〜問4の論述問題はしくみや事象についての事前の理解を必要とする。また,問5のように選択肢からすべてを選ぶ問題も関連した項目について細部まで理解しておかないと解答に時間を要するため,教科書で扱われている内容をしっかりと整理しておきたい。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物  P168 問題10
(理由)
設問文と実験データを読み取り,解答する問題である。問1〜問3ではリード文をもとに実験の目的を論述し,問4・問5では図をもとに解答する。本学の出題と比べて本問の難易度はそれほど高くないが,本学で出題されるデータの読み取り問題に慣れるために,本問やP192 問題2やP196 問題4のような典型的なデータ読み取り問題に取り組んで欲しい。定番のデータ読み取り問題を短時間でできるようになった後に,過去問を利用して本学の傾向に沿った対策をしよう。


マナビジョン

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