ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


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2017年 岩手大学の全体概況

岩手大学

岩手大について,センター試験と個別試験の配点をみてみると,教育学部や農学部は,センター試験の配点の割合が高く,センター試験でしっかり点を取っていることが必須といえる。その他の学部においても,センター試験の配点の割合が高いが,センター試験だけではなく,個別試験に向けても努力してほしい。


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2017年 岩手大学の英語

英語:読解力と英作力を身につけよう!


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傾向

人文社会科学部では,2016年度は前年から1大問減った3大問構成だったが,2017年度は4大問構成に戻り,2016年度に出題されなかった英訳問題が課されている。


  • 読解問題は,例年,英文和訳問題と内容説明問題が出題されている。2017年度の内容説明問題では,100語程度の日本語で説明することが求められるなど,要点をとらえて解答をまとめる練習が必要である。また,教育学部では英語の質問に英語で解答する英問英答形式の出題がされるので,金沢大学など,同形式の出題がされる大学の過去問などで対策をしておきたい。
  • 英作文は,2016年度に姿を消した英作文の大問が復活し,和文英訳も出題がされた。まとまった量の和文の英訳が求められるため,文脈を意識し,自然な英文になおす練習をしておきたい。また,自分の意見を100語程度の英語で記述する形式の問題も出題されており,ここでは内容ではなく表現力を問われている。

攻略ポイント

長文読解

パラグラフリーディングで論の展開を押さえよう!
→読解問題では,内容説明問題が必ず出題されている。設問ごとに,問題文をよく読み,必要になる箇所を素早く見つけて,答えることがポイントである。必要な情報を自分の言葉でまとめることができるよう,演習を積んでおこう。
→英文和訳問題では,文構造を把握し,文意に沿って訳出する力が必要である。語彙とあわせて,頻出の構文も覚えるようにしよう。
→教育学部では英問英答形式の出題がされている。与えられた質問を適切に理解し,ミスなく英語で解答をまとめる練習をしておこう。

自由英作文

伝えたい内容を明確にして,まとまった英文を書けるようにしよう!
→自由英作文では出題の意図を正しく理解し,自分の意見が第三者に伝わる英文を適切に書くことができるかがポイントである。2016年度の人文社会科学部の大問2(2)では,「お客」や「訪問者」を表す英語について,customer,guest,passengerなど,必要に応じて使い分けるように指示されていた。状況に応じた英語表現ができるよう,日頃から注意しよう。
→設問文に,解答の内容ではなく英語の表現力を問うことが明記されている。基本的な表現で書き,文法・語法のミスのない英作文ができるよう練習を積んでおきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  1  (人文社会科学部)
(理由)
岩手大学の入試問題で頻出の英文和訳問題や内容説明問題の対策を行うことができる。英文和訳問題では,指示語が指す内容 を明らかにすることも求められ,内容を把握しながら読むことがポイントになるので,このような問題で演習を積んでおきたい。英 作文の設問では,読み手に自分の意見が伝わるような英文を書くことが必要である。頭の中では書きたい内容が決まっていて も,実際に100語程度という,まとまった量の英文を書こうとすると一貫性のある文章が書けないといった状態にならないよう, 日頃から過去問や英作文の問題集を利用して記述力を養っておこう。


2016年度  3  (教育学部)
(理由)
2016年度から教育学部で出題されている英問英答形式の読解問題の対策ができる。この大問では,与えられた条件にしたがって,内容説明の問題に答えたり,自分の意見を述べたりする練習ができる。本文の内容を理解するだけでなく,与えられた設問を正しく理解し,求められる条件を漏らすことなく適切な英語で解答を作成できる表現力を養っておきたい。


金沢大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  1 
(理由)
2017年度の金沢大学の大問1を用いて,岩手大学の教育学部の大問3で出題されたような英問英答形式の読解問題の対策がで きる。この大問では,本文についての内容説明問題だけでなく,本文の内容に即して,自分の意見を英語で述べる問題が岩手大 学の教育学部と同様に出題されているので練習ができる。英問英答形式の読解問題は慣れていないと解答に戸惑うので,他大 学の過去問も利用してしっかり対策をしておこう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP 英語3
(理由)
説明・論説文を中心に,幅広いジャンルの英文素材を使って,文法・語法・構文読解・文脈把握・語彙などの問題を効率的に学習 できるようになっている。総合的読解力の基礎を養うことができるので,本格的に入試過去問に取り組む前の準備をするのに適し ている。この1冊で岩手大学の長文読解問題で例年出題されている内容説明問題の対策ができる。このような問題は他大学でも 出題されているので,しっかりと対策をしておきたい。問題を解いたあとには,問題を解くうえでポイントになる箇所に着目できて いるか,必ず解答解説で確認をしておこう。


未来につながる英作文 High-level
(理由)
unitごとに入試で押さえておくべき重要表現が設定されている。確認した表現を用いて,演習問題に挑戦し,そのあとで,入試で 出題された和文英訳問題や自由英作文の問題に挑戦する構成になっている。このように易しいものから難しいものへとスムーズ に移行できるように問題が構成されているので,英作文の力を効率的に養うことができ,本格的に入試過去問に取り組む前の準 備をするのに適している。今までの学習で身につけた英語表現を整理し,大学入試の和文英訳問題・自由英作文問題に対応でき る応用力を養っておこう。解答解説には問題に取り組む際のカギや問題文の日本語をわかりやすく解釈するときの考え方などが 記載されているので,問題を解いたあとに必ず確認しておこう。


2017年 岩手大学の数学

数学:典型問題の演習を重ねて,典型解法を確実に押さえよう


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傾向

基礎的な問題から標準的な問題の出題で,解答形式は全問記述式である。出題範囲は,教育学部は,「数学TUAB」か「数学TUVAB」の選択。理工学部は,「数学TUVAB」。農・人文社会科学部は,「数学TUAB」である。問題は基礎から標準レベルの出題なので,特に農学部の共同獣医学科では,高得点が必要である。大問1は,2016年度に引き続き全学部において小問集合であった。どの学部も全分野の基礎事項を網羅的に押さえておくことが大切である。他の大問では,微分法・積分法(数学U・数学V),ベクトルを中心とした典型問題が頻出である。また,指数・対数関数や三角関数も微分法・積分法などと絡めて出題される。年によって出題分野が入れ替わるが,各分野の代表的な問題の解法は整理しておく必要がある。


  • 大問1の小問集合に対応するため,全分野の基礎事項を網羅的に押さえておくことが大切。
  • 微分法・積分法(数学U・数学V),ベクトルを中心とした典型問題が頻出。
  • 各分野の代表的な問題の解法は押さえておく。

攻略ポイント

小問集合は確実に完答しよう

3年連続で大問1は小問集合であり,全分野の基礎事項を網羅的に押さえておくことが大切である。いずれの小問も,教科書レベルから標準レベルまでの問題を演習しておけば完答できる。これらの問題をまず手早く確実に解き,他の問題に時間をあてる戦略でいくのがよい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 理工学部 第1問 
(理由)
教科書レベルから標準レベルまでの問題の小問集合である。数学Vからの出題も多い。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

入試基礎完成数学  入試基礎CHECKの問題すべて
(理由)
岩手大学の小問集合と同じレベルであり,これらの問題を素早く解けるようにすることが,小問集合対策,さらに,岩手大学対策全体につながる。

頻出の微分法・積分法は標準レベルの問題を確実に押さえる

標準的かつ典型的な総合問題で,2017年度の理工学部では,大問1(2)は数学Vの微分法,大問4は数学Vの微分法・積分法,大問5は数学Vの積分法からの出題であった。理系であれば,微分法・積分法と三角関数,指数・対数関数,数列との融合問題,接線・法線,定積分,面積,区分求積,回転体の体積,曲線の長さなど,基本を確実に押さえておきたい。数学Uの微分法・積分法についても,接線の方程式,曲線と接線で囲まれた図形の面積,絶対値を含んだ関数の微分・積分など,苦手意識を持ちやすい問題もしっかりと攻略しておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 理工学部 第5問 
(理由)
数学Vの標準的な問題で,小問を利用して考えられるかどうかという柔軟な思考力を問う問題である。証明問題であり,論述力を鍛えるためにも取り組んでおきたい。


2016年度 前期 農学部・人文社会科学部・教育学部 第4問 
(理由)
3次関数のグラフとその接線で囲まれた部分の面積の問題である。3次関数のグラフと直線であるためイメージしやすい問題であり,本番では絶対に落としたくない問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P69  A問題250
(理由)
円と放物線の共通接線,面積計算など基礎事項の確認には最適の問題である。工夫して面積を求める練習にもなる良問である。


ベクトルに関する解法を押さえよう

ここ数年ベクトルからの出題が続いている。平面ベクトル・空間ベクトルともに出題がある。ベクトルはまず図示することがポイントであり,内分点,垂直条件,一次独立などの頻出事項を確実に活用できるようにしておくことが大切である。また,2016年度は平行四辺形,2017年度は座標平面上と座標空間内のベクトルを題材にした問題であった。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度 前期 人文社会科学部・教育学部・農学部 第2問 
(理由)
座標平面上のベクトルを考える問題である。定義に基づいて計算すれば解ける問題であり,落ち着いて完答できるようにしておきたい。


2016年度 前期 理工学部・農学部・教育学部(人文社会科学部は部分共通) 第2問 
(理由)
頻出の平行四辺形に関する問題である。丁寧に点を図示しながら取り組めば解ける問題であり,ベクトルの一次独立(線形性)を用いる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

ブロック大への数学  P81 A問題286
(理由)
頻出の四面体を題材に,ベクトルの一次独立(線形性)などを用いる問題である。押さえておきたいベクトルの基礎事項を学習することができる。


2017年 岩手大学の国語

国語:基本的な知識事項を問う問題で取りこぼさないこと


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傾向

全学部共通問題である。解答時間は90分で,現代文(評論)・古文・漢文・小論文の4大問構成。 解答形式は,全大問とも記述形式である。 評論・古文・漢文は,いずれも知識問題から読解までの標準的な問題。知識事項を問う問題で取りこぼさないことが重要である。 小論文は,年度によってさまざまな資料が示され,それを読み取ったうえで答える形式。時間不足にならないよう,時間配分にも気をつけて取り組む必要がある。


  • 評論では,漢字問題が例年10問出されている。どれも難解なものではないので,取りこぼさないようにしたい。記述設問では30〜80字程度で解答をまとめる練習をしておこう。
  • 古文では,重要語句や文法をしっかりと身につけ,基本的な知識を問う問題で確実に得点できるようにしておくこと。部分読解だけでなく,文意を大きくとらえて簡潔にまとめることを求める問いも出題されている。
  • 漢文では,現代語訳や書き下しなど基本事項を問う問題が毎年出題されており,重要語句や句法といった基本事項の定着が求められる。 2017年度では文章が二つ示され,相違点について説明する問題が出題された。複数の情報を比較・検討して論じる力を問う問題と言える。
  • 小論文では,資料を踏まえて論述する形式で,問一・問二は資料から読み取れることを端的に答え,問三でそれらを踏まえて「待機児童に関して現在問題になっていること」を250字程度で論述する形式での出題。批判的な思考力を問う,新課程を意識した出題と言えよう。過去問に制限時間を意識して取り組み,時間配分の練習もしておこう。

攻略ポイント

現代文・評論

基本的な漢字をおさえておく
解答要素を過不足なく盛り込み,本文の理解が採点者に伝わるような記述の解答を作成する
→記述問題では,目安として,25〜30字で一つ,75字で二〜三つポイントを盛り込んで解答を作成する。
→主語と述語,修飾語と被修飾語の対応などに注意して,正しい日本語表現にする。

古文

基本的な知識事項を問う問題を取りこぼさない
→助動詞の意味を復習しておこう。

意識して主語を補いながら読み,人物関係を把握しながら本文全体を理解する
  →主語の把握は,接続助詞の前後で主語が変わるかどうか,敬語とくに尊敬語が用いられているかどうかに注意する。
→文意のとれない箇所にこだわらず,人物関係や主語を明確に意識しながら,大きく全体のストーリーをつかむ。

漢文

重要語句や句法を押さえながら,文章全体の大意をつかむ
→書き下しだけでなく,現代語訳や内容説明問題でも句法がポイントとなることが多いので,基本的な句法(受身・使役・反語・部分否定・抑揚・累加など)を整理して覚えておく。

大学過去問からのおすすめ問題

2017年度  第一問〜第四問
(理由)
文章の細かい部分の読解だけでなく,全体として文章の大意がつかめているかを問う抽象化の力も問われており,今後も同様の出題があると考えられる。漢文で出題されたような,複数の情報を比較・検討して論じる問題にも触れておきたい。時間配分の練習のためにも,90分という制限時間を意識して取り組んでみよう。


千葉大学過去問からのおすすめ問題

2015年度  第二問
(理由)
ストーリー性のある長めの文章。人物関係を把握しながらストーリーを大きくつかむ練習になる。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

基礎からの総合トレーニング 現代文3 評論記述編
(理由)
記述解答の作り方が,手順を追って説明されているので,記述問題中心の評論(第一問)の対策として活用できる。全15問で短期間でマスターでき,即効性がある。


基礎からの総合トレーニング 古典1 習得STEP編古典2 習得STEP編
(理由)
1・2を通して10のテーマ設定で,古典の読解を体系的にトレーニングできる。古文では,古典常識と文法の二軸でテーマを設定。各テーマに対し,異なる素材で段階を追って学習できる。


2017年 岩手大学の物理

物理:摩擦を受ける物体の運動について,理解を深めておこう!


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傾向

解答する問題,配点は,学部・学科・コースによって異なる。解答時間は,理工学部・農学部は120分,教育学部は90分であった。 大問数は理工学部・農学部が5大問(第1問〜第5問),教育学部が4大問(第1問〜第4問)であった。例年,力学分野から2大問(第1問・第5問),熱,波動,電磁気学の各分野から1大問が出題されていた。 解答形式は記述形式であった。導出過程や理由を書かせる問題や,図を描かせる問題もあった。


  • 全体的に設問数・記述量とも多めであるが,問題は全体的に基礎的かつオーソドックスなものが多かった
  • 出題は特に偏ることなく,いろいろな項目の問題であった
  • 導出過程や理由を書かせる問題,図やグラフを描かせる問題があった

攻略ポイント

図やグラフの理解

教科書に掲載されている図やグラフをよく見ておこう
○大部分の問題は基本的で,その分野の標準的な問題を演習しておけば対応できるが,各年度に1〜2題程度は少し深い物理的な考察を要求される応用問題がみられた。試験時間に対して設問数や記述量が多いということもあるので,本試験での時間の使い方には気をつけたい。高得点を狙う諸君は,少しレベルの高い問題で深く考える習慣をつけておくとよい。
○16年度第4問では「水面波の弱めあう点を連ねた線」,17年度第3問では「コンデンサーとコイルにおける,電位差との時間変化と電流の時間変化を表すグラフ(合計で4つのグラフ)」を描かせる問題が出題された。いずれも標準的なものであり,教科書や問題集などで見かけることが多い。図やグラフを単に眺めるのではなく,図やグラフがどのようなことを表しているのか,理解しておく必要がある。

摩擦を受ける物体の運動

摩擦を受ける物体の運動に関する代表的な問題を解いておこう
○岩手大学では,16年度と17年度に摩擦を受ける物体の運動に関する出題があった。力学分野の問題が2大問あるので,出題されやすいという事情もある。17年度には,摩擦面を介した物体の運動と滑車を介した物体の運動とをからめた出題があり,応用力も要求されている。
○力学の問題の設定は多様であるが,物体の運動に関する問題は,まずはその事象を理解し,物体にどのような力がはたらいているのかを図示してみるとよい。物体に接している糸や面などから受けている力をすべて図示すれば,力のつりあいの式や運動方程式を立てることができる。16年度・17年度はともに,複数の物体それぞれについて運動方程式を立てさせる問題があり,誘導に乗って解いていけばよい形式であった。

大学過去問からのおすすめ問題

16年度 第1問
(理由)
「攻略ポイント」に示した「摩擦を受ける物体の運動」の問題である。前半は力のつり合いや運動方程式の理解をみる問題,後半は仕事と力学的エネルギーの理解をみる問題となっている。他の問題でもそうだが,岩手大学の問題はごく基礎的なところから応用へいたるどの段階まで理解できているかがわかるように,問題の並べ方に工夫がみられるので,学習の際にも到達度を把握するのに適している。


16年度 第4問
(理由)
〔T〕はグラフを読み取る力量をはかる問題,〔U〕は図を描くために必要な理解を問う問題となっており,波動についての理解をみるのに適した問題である。「攻略ポイント」でも述べたように,図やグラフがどのようなことを表しているのかを日ごろから考えていれば,取り組みやすい問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP物理  P16
(理由)
摩擦を受ける物体の運動に関する基本的な問題である。この問題には,運動方程式を立てさせる小問が含まれており,岩手大学の問題形式に類似している。この問題に取り組んだ後,P20の問題で理解を確認し,P32,P33のような,仕事や力学的エネルギーを含んだ問題にチャレンジしてみるとよい。また,進研[センター試験]直前演習(物理基礎)第3回第1問問1や第6回第3問問3で取り上げた問題は,力学分野のグラフに関する問題なので,ぜひ取り組んでみてほしい。


2017年 岩手大学の化学

化学:計算問題を,確実に得点できるようにしておこう


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傾向

解答時間は,農学部・理工学部では120分,教育学部では90分であった。 出題内容は学部によりやや異なり,農学部・理工学部の問題は,教育学部の問題より分量が多い。また,配点も学部学科により異なる。 2015年度は,大問数が全学部6大問で,そのうち第5問と第6問から1題を選択する形式であった。2016年度,2017年度は,大問数が5大問で,全問必答であった。 2015年度では,それぞれ合成高分子と天然高分子の範囲から選択問題が出された。 各大問は,年度によって出題分野が異なる。 解答形式は,概ね記述形式であった。また,例年,計算過程を含めた計算問題,論述問題が出される。


  • 全体的に設問数・記述量ともやや多めであった。
  • 全分野から偏りなく出題されている。
  • 脂肪族,芳香族を問わず,有機化合物の構造決定や,ある元素を題材にまとめられた小問集合が,よく出題された。
  • 計算問題はやや複雑で,計算過程を含めて記述させる出題が多かった。
  • 空欄補充から計算問題,考察問題まで,バランスのよい出題構成である。

攻略ポイント

計算問題

計算過程を整理して,考察する力を身につけておこう。
○問いの内容は典型的なものが多く難易度も標準的だが,計算過程を示して答える問題が出されるので,採点者に示すべき要点がわかりやすい答案を作成できるように,日ごろから心がけておこう。複雑な処理を組み合わせて考察しなければならない問題も,よく出されている。

高分子化合物について

3年連続で高分子化合物に関する標準的な問題が幅広く出されているので,まんべんなく知識を習得しておこう。
○対象となる化合物は,教科書に載っている典型的な高分子である。取り上げられる反応も典型的であり難易度が高くない代わりに,幅広い分野からまんべんなく出題されている。高分子化合物は問われる知識が多く,着手するのが遅れがちな分野なので,取りこぼしがないように,代表的な化合物については,自分でまとめてしっかり理解しておこう。

大学過去問からのおすすめ問題

2015年度  第4問  問2
(理由)
ベンゼン置換体に関する構造決定である。エステル生成およびエステルのケン化に関する出題は,有機化合物の反応における,最も重要なテーマの一つである。この問題で挙げられているそれぞれの反応および性質が,きちんと理解できているか,確認するために適した問題である。理解できていない部分が少しでもあれば,教科書などを確認してまとめ直しておこう。


2017年度 第2問
(理由)
化学平衡と活性化エネルギーに関する問題であり,この分野に対する理解度をはかるのに適している。問2は化学平衡に関する計算問題,問4は,活性化エネルギーと熱化学方程式に関する問題である。いずれも標準的なレベルなので,本問を通じて確実に解けるようにしておきたい。計算問題では計算過程も求められるので,有効数字に注意してていねいに計算するようにしよう。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP化学  P118 芳香族化合物
(理由)
有機化合物の構造決定の問題である。芳香族化合物の場合,ベンゼン環に置換する位置の違いで生じる異性体や,酸化反応や脱水反応,エステル化など,さまざまな知識が要求される。この問題は,前半でフェノールの性質と反応をまとめ,後半で構造決定に関する内容となっており,基本から応用まで凝縮された構成になっている。教科書の内容をいかに理解し,定着しているかをはかることができる問題である。


2017年 岩手大学の生物

生物:論述問題が多く出題される。基礎知識を確実に説明できるようにしておこう!


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傾向

15年度は,農学部・工学部では,解答時間120分,大問数6で,そのうち第5問,第6問は選択問題であった。教育学部では,解答時間90分,大問数5で,第1問から第3問までは必答問題であり,農学部・工学部の第1問,第3問,第4問と共通した問題が出された。第4問,第5問は農学部・工学部の第5問,第6問と同じ選択問題が出された。 16年度,17年度は,農学部・理工学部では,解答時間120分,大問数5で全問必答であった。教育学部では,解答時間90分,大問数4で,全問必答であり,農学部・理工学部と共通した問題が4題出された。 論述問題が中心であり,40字程度のものから100字以上のものまで,字数はさまざまである。


  • 空欄補充や記号選択で基本的な知識を問い,論述問題で考察力を図る形式の出題が多い。
  • それぞれの分野から偏りなく出題されていた。
  • 100字以上の文字数で解答する論述問題が数題あった。17年度では,200字程度の論述問題もあった。

攻略ポイント

論述問題

語句やしくみについて説明する練習をくり返しておこう
○論述問題では,語句について20〜50字程度で説明させる問題や,ある現象のしくみを100程度で説明させる問題が出された。教科書の内容をしっかりと理解していれば解答は難しくないので,着実に得点を積み重ねるために,語句の意味や現象のしくみについてまとめる練習をしておこう。また,実験結果からわかることを論述させる問題も出されているので,忘れずに対策しておこう。
○基本的な知識が問われる空欄補充問題や記号選択問題は確実に解答していきたい。幅広い分野から出題されているので,もれがないように,しっかりと学習しておこう。
○16年度までは,計算問題が毎年出されていた。17年度は出題されていないが,今後も出題される可能性はあるので,標準レベルの問題集や模擬試験を活用して練習しておきたい。

大学過去問からのおすすめ問題

17年度  第3問
(理由)
代謝に関する問題である。本学の出題の特徴として,論述問題の多さが挙げられる。本問では,ATPやクロロフィルa,パスツール効果,酵素など,さまざまな事項について説明させる問題が設けられており,語句やしくみについて指定された字数で解答する練習に適している。


15年度  第3問
(理由)
遺伝子組換えに関して,論述問題と遺伝計算を扱った問題である。問題文の文章量の多さに戸惑うかもしれないが,しっかりと読み進めて内容を理解しよう。「攻略ポイント」にも示したように,本問の遺伝計算の問題も標準的な難易度である。問4・問5は確実に正解しておきたい。また,問3のような実験に関する論述問題では,解答に必要なポイントが問題文に含まれていることが多い。論述問題の練習に,ぜひ取り組んでおきたい問題である。


ラーンズ問題集からのおすすめ問題

進研WINSTEP生物  P72 問題20
(理由)
15年度第3問と同様に,遺伝子組換えに関する問題であり,二つの論述問題と一つの計算問題を設けている。文字数はやや少なめであるが,定番の計算問題と論述問題が含まれる点で,本学の出題構成によく似ており,ぜひ練習すべき問題である。また,P68 問題18のPCR法の計算問題や,P62 例題15のオペロン説の論述問題なども,併せて練習して欲しい。


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