ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


各大学の過去問のうちラーンズが厳選した良問と選んだ理由を一覧化しました。是非ご活用ください。
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日本史:国公立大の日本史攻略ポイント

傾向

地方ブロック大で日本史を出題している大学はそれほど多くない。そこで,旧帝大を含めて分析を行った。出題形式では論述形式が約4割を占め,文献資料やグラフ・写真など多様な出題がみられる。教科書レベルの知識を前提として,歴史事象の内容・背景・影響の説明や歴史的考察力を求めるもので,センター試験から一歩踏み込んで,「背景」及び「原因」と「結果」という視点できちんと歴史事象をとらえておくことが重要である。


攻略の視点

合格点をとるために培っておかなければならない学力・技能は,「歴史的な理解と考察をする力」と「史資料読解の技能」の2点である。歴史の流れを把握した上で,歴史事象を正確かつ総合的に理解しているかどうか,さらに歴史事象の理解をベースにした上で,史資料の正確な読み取りができるかどうかが,合否を分けるポイントになるであろう。歴史事象をさまざまな観点から総合的にとらえる力や史資料読解力を養成しておく必要がある。



攻略ポイント

歴史的な理解と考察をする力

国公立大学の個別試験では,教科書レベルの基本事項の習得を前提として,さまざまな観点から歴史事象の正確な理解や考察をする力を求める出題が多くみられる。特に,出題の約4割を占める論述問題の場合は,歴史的な展開や事象の内容・特徴を,その背景とともに把握して,出題の意図に沿って正確に自分の言葉で説明する力が求められているといえる。

1.事象の内容や変化の理解
歴史的事象の内容や変化・展開を説明する力を試す問題は,個別学力試験の論述問題としては,例年最も多く出題されている。歴史事象に関する正確な知識を試す問題も多いが,歴史的推移や展開そのものを問う出題も多い。

歴史事象の内容・特徴を設問の意図にあわせて書き込む。指定語句がある場合は,その語句を中心にして答案の構成を組み立てていけばよい。指定語句がない場合は,自分でキーワードを考えて構想を練っていく必要がある。
[過去問からのおすすめ問題]
九州大学 2017年度  〔1〕 問6
(理由)この問題では,7世紀半ばから8世紀半ばにかけての地方に関する政策について説明することが求められた。設問で要求されている7世紀半ばの孝徳天皇の政策から段階を追って説明していけばよい。東北支配は重要なテーマであり,他大学でも扱われることが多い。中央政府から近い順に柵や国が設けられたことを意識しながら段階的に理解するとともに,東北支配が中央政府に与えた影響などもあわせて理解しておきたい。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p18  UNIT3 STEP3 頻出ポイント2 支配地域の拡大(東北地方)
ここでは,東北地方への進出について,中央政府がどのような順で支配を拡大したのかを地図上に表すとともに,東北支配に関する政策と天皇を関連づけて理解できるようにまとめている。国公立大学の個別試験では,事象の内容・展開を説明する問題が多く出題されるため,ピンポイントの知識を暗記するのではなく,大きな流れのなかで理解することが重要である。

2.事象の背景の理解
歴史事象の内容理解だけでなく,背景理解をふまえて,事象が起こった因果関係をまとめていく力が要求される問題が例年出題されている。ある歴史事象が起こった背景にあった歴史事象とは何かを理解できているかどうかが試される。

ある歴史事象の背景のみが問われているのか,背景だけでなく内容などもあわせて問われているのか,設問の意図をよく読み取って答案を作成する必要がある。一般的に後者の場合,背景→内容(→必要に応じて結果)の順に書くとよい。
[過去問からのおすすめ問題]
大阪大学 2017年度  T  (U)
(理由)この問題では,東大寺焼失の理由,どのように復興が進められたのか,復興に際して採用された建築様式とその文化的特徴について説明することが求められた。設問で求められている条件について,「平氏の南都焼打ち」「重源」「大仏様」「大陸的な豪放さ」といったキーワードを書き出し,字数に合わせてそれぞれに情報を付け足していくとよい。まずは核となるキーワードを想起することが重要である。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p89  UNIT14 STEP3 頻出ポイント2 建築様式
ここでは,鎌倉時代と室町時代の建築物の特徴について,イラストを用いながら解説している。文化史を学習する際には,写真や図版などを確認しながら視覚的に特徴をとらえることで記憶に残りやすくなる。WINSTEP日本史のイラストやまとめ表を活用することで,文化史を効率よく学習しておきたい。また,文化史は政治史と関連づけて問われることがあるため,政治史の流れのなかに位置づけておくことも重要である。

3.事象の影響の理解
歴史の影響をふまえて考察する問題では,歴史事象と歴史事象の因果関係など,歴史への深い理解と洞察力が求められている。世界情勢が日本に与えた影響や,政治が経済・文化に与えた影響など,広い視野に立った歴史的理解力が試される。

まずはその歴史事象がどのような影響を与えたかを列挙してみることである。そして,設問の意図と照らしあわせて取捨選択する。政治的な影響だけでいいのか,経済的・文化的な影響も書く必要があるのかを考えて解答する必要がある。
[過去問からのおすすめ問題]
首都大学東京 2017年度  4  問2
(理由)この問題では,松方正義のデフレ政策が農民の生活に及ぼした影響について説明することが求められた。設問文で求められている「物価の変動」ではデフレーションに陥ったことを,「地租を納める農民の生活」として,定額金納であったことで農民の負担が重くなり小作農に転落したことを述べていけばよい。経済政策が行われることでどのような変化がもたらされたのか,政治面や国民の生活など多面的に理解しておくことが求められる。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p150  UNIT24 STEP1 10分間講義 明治の経済
ここでは,明治初期の経済についてポイントとなる事項を中心にまとめている。経済政策を理解するためには,政治や外交などさまざまな事象と関連づけて理解することが重要である。WINSTEP日本史のまとめ表に,他分野の出来事を書き加えることで,自分なりの参考書を作成しよう。

4.事象の共通点や相違点の理解
複数の歴史事象を比較して,共通点や相違点について,その歴史的背景や意義をふまえて考察させる出題で,幅広い視野で歴史をとらえているかが試されている。相違点を問う出題の方が多く,どういう観点から比較するかが重要となる。

まずは考察の対象となる複数の歴史事象の内容をさまざまな要素で比較してみる。そして,共通点・相違点を整理して,設問の意図にあわせて答案を作成していけばよい。
[過去問からのおすすめ問題]
名古屋大学 2017年度  U  問3
(理由)この問題では,室町時代,江戸時代,明治時代の絵画を比較して,共通性と差異性について説明することが求められた。設問文の条件として,影響を受けた国または地域,技法・画法,それらをどのように学んだかについて,共通点と相違点を述べなければならない。海外に渡って技法や画法を学ぶことができたか,できなかったかという点が大きな相違点となるため,そのような違いが生まれた時代背景と関連づけながら説明していけばよい。単にそれぞれの特徴を述べるのではなく,その背景となる歴史事象を意識した解答を作成することが重要である。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p86,p129,p178  UNIT14,20,28 STEP2,3 文化史
WINSTEP日本史では,古代から近代までの文化史を,それぞれの区切りの最後にまとめて掲載している。文化史を単体で理解するのではなく,他の分野と関連づけることが重要である。それぞれの文化の特徴をまとめ,どのような時代背景が影響しているのかもあわせて理解しておきたい。

史資料読解の技能

さまざまな史資料から情報を読み取り,歴史を考察する技能が求められている。普段から頻出史料や図・グラフ・地図・写真などにあたっておくことが必要であるが,初見に近い史資料であっても,ヒントとなる用語や内容に着目できる「視点」と「知識」があれば対応できる。

5.文献資料の読解力
文献史料の内容を読み取って歴史を考察する力が試される問題である。教科書に掲載されている史料が出題される場合よりも,初見の史料が出題される場合の方が多い。したがって,普段からできるだけ多くの史料に慣れ親しんでおくことが大切である。

初見史料では,まず,史料中のキーワードを抽出して何を説明している史料なのかを推測し,そして,史料全体を丁寧に読み取る。その際,注や出典,設問文などに攻略のヒントが示されている事が多いため,隅から隅まで注意して読む必要がある。
[過去問からのおすすめ問題]
北海道大学 2017年度  4 問5
(理由)この問題では,大日本帝国憲法で定められた臣民の権利について,尾崎行雄の主張と現在の評価が異なっていることについて説明することが求められた。教科書では「法律の範囲内」と評価されている臣民の権利であるが,制定された当初は,大日本帝国憲法によって人民の権利が保障されたというとらえ方であった。教科書と史料の異なる点を発見するには,教科書知識の正確な理解と,初見の史料を正確に読み解く力が必要である。見慣れない設問形式であっても,教科書で学習した知識で解答することができるため,落ち着いて取り組むようにしたい。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p141 UNIT22 STEP3 頻出ポイント3 憲法制定
ここでは,大日本帝国憲法の制定過程について解説している。大日本帝国憲法がどのような過程を経て成立したのか,どのような特徴を持っているのかをつかんでおくことが重要である。制定に関わった人物と憲法の特徴を正確に理解しておきたい。

6.図版・統計資料の読解力
図版・地図・統計資料・写真などから特色と傾向・変化を読み取り,背景にある歴史事象と結びつけて判断する力が求められる。教科書などに載っている資料が出題されることもあるが,初見の資料である場合が多い。普段から多くの資料にあたり,資料をもとに歴史を考察することが大切である。2017年度は図版・統計資料を読解する出題がほとんどみられなかった。

初見資料では,設問文自体に考えるヒントがあることも多い。まずは設問文をしっかり読み,そして,資料が示している歴史事象が何であるのかを考える。グラフなら,その特徴や変化に着目し,歴史事象とからめて考察しよう。
[過去問からのおすすめ問題]
名古屋大学 2017年度  U  問3
(理由)この問題では,室町時代,江戸時代,明治時代の絵画を比較して,共通点と相違点について説明することが求められた。図版から,Cが雪舟,Dが司馬江漢,Eが黒田清輝の作品であることを読み取り,それぞれの絵画がどのようにして描かれたのかを想起しなければならない。作者と作品名を覚えるだけではなく,どのように技法や画法を学んだのかまで理解しておくことが重要である。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP日本史 p86,p129,p178  UNIT14,20,28 STEP2,3 文化史
WINSTEP日本史では,古代から近代までの文化史を,それぞれの区切りの最後にまとめて掲載している。文化史を単体で理解するのではなく,他の分野と関連づけることが重要である。それぞれの文化の特徴をまとめ,どのような時代背景が影響しているのかもあわせて理解しておきたい。


教科別概要
 英語数学国語物理化学生物日本史世界史


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