ブロック大レベルの問題傾向分析&攻略プリント


各大学の過去問のうちラーンズが厳選した良問と選んだ理由を一覧化しました。是非ご活用ください。
 ※過去問自体のご提供はありません。ご了承ください。

PDF ラーンズが選ぶ良問リストを見る


世界史:国公立大の世界史攻略ポイント

傾向

国公立大入試の世界史では,出題形式は論述が4割程度であり,語句記述を含めると記述式の問題が多くを占める。教科書レベルの知識を前提としているが,一問一答式ではかる知識よりも,歴史の理解をふまえた思考力や考察力が重視される傾向にある。内容においては,「接触と交流」「グローバル化」をテーマとする出題が近年の特徴となっており,現代の諸問題を歴史的視点から考察する問題にも注目したい。また,「社会経済分野」「思想宗教分野」についても引き続き出題されているので対策が欠かせない。さらに,「資料の活用」は学習指導要領でも重視されているので,統計・グラフ・図などを用いた出題にも注意が必要である。


攻略の視点

歴史の流れに加えて,ある出来事が起こった背景や原因,内容や意味,周辺の地域や後世に与えた影響などをきちんと整理して解答しなければならない。つまり,「歴史的な理解」と「考察する力」が求められる。 ふだんから,以下の3点を意識した学習が欠かせない。

 ・歴史用語(歴史的事象)を暗記するだけでなく,その内容や意味,歴史的意義まで理解する。
 ・一つの歴史テーマに沿って必要な史実(用語,事象)を整理しておく。
 ・歴史的事象同士をつなげて(因果関係,他地域・時代との比較など),ある結論に向けて論理的に説明できるようにする。

国公立大入試では,出題の約4割を占める論述問題にどう対応するかが合否を分けるポイントとなる。ここでは,論述問題に焦点をあてて解説していきたい。


攻略ポイント

教科書の内容を再現する力(歴史用語の理解)

教科書に掲載されている歴史用語を,正確に説明できる力が要求されている。世界史の論述では最も基本的な能力といえるだろう。

説明を要求されている用語について,それに関連する語句を連想し,簡潔に説明する。
[過去問からのおすすめ問題]
名古屋大学 2017年度  問題T 問3
(理由)士大夫について説明する問題。一問一答的に答えるのではなく,リード文に「新しく社会の主人公となった」「自らにふさわしい新しい世界観の形成」とあることから,どういった点で士大夫が新しい存在であるのかを説明する必要がある。士大夫の登場の歴史的な本質的意義を理解できているかが問われている。

北海道大学 2017年度  1 問7
(理由)「12世紀ルネサンス」について説明する問題。「アリストテレスの著作が何語から何語に翻訳されたのか」を記述することが求められており,イスラーム世界と西ヨーロッパとの接触という当時の世界情勢を念頭に解答することが必要である。教科書のいろいろな箇所に書かれている事項を整理し,まとめ直して表現する力が求められている。

首都大学東京 2017年度  4 問4
(理由)ベルリン封鎖の契機,経緯,帰結を説明する問題。ベルリン封鎖が歴史的にどのように位置づけられるのかを帰結まで理解できているかを問うている。単純な歴史用語の内容説明ではなく,歴史の流れのなかで説明できるようにふだんの学習から意識しておく必要がある。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP世界史B P135 UNIT17 STEP3 頻出ポイント2
ここでは東西冷戦の展開を図示している。それぞれの陣営の動きを,国際政治の緊張と緩和を示すグラフをつけて視覚的にとらえられるようになっている。「緊張と緩和」を軸に戦後史の大きな流れをとらえ,そのうえで個々の歴史事象の背景や与えた影響を理解しておくことがカギとなる。WINSTEP世界史Bの図を活用して,歴史の流れのなかでそれぞれの事項が持つ意味を理解することで,正確に歴史事象のもつ意味をおさえてほしい。

歴史的意義の理解

歴史事象の内容だけでなく,背景・影響・意義を理解したうえで,それらを設問の意図に合わせて整理し,解答を組み立てる力が要求されている。

設問の意図を見抜き,その意図に合わせて用語や知識をつなぎ合わせ論述する。
[過去問からのおすすめ問題]
東京大学 2017年度  第1問
(理由)ローマ帝国と秦帝国が成立する過程の社会変化について論述する問題。論述の着地点となる「帝国」をどうとらえるかで述べるべき社会変化が決まる。必要な事項を取捨選択し,帝国成立までのストーリーをいかに構成できるかが問われている。大論述を練習する際には,結論を定めて必要な歴史事象を論理的につなぐ,いわば「つなぐ力」が求められている。

九州大学 2017年度  〔1〕
(理由)6世紀末から14世紀の中国における諸王朝の首都の立地について論述する問題。各王朝の首都の位置は基本事項として学習するが,政治・交通・運輸網・経済・商業などと関連付けて,多面的な視点から答案に表現することが求められた。指定語句を題意に沿って使用することもポイントとなる。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP世界史B P15 UNIT2 STEP3 頻出ポイント2
ここでは共和政ローマが帝政に至る過程を図示している。この図によってローマの政治の変遷を視覚的にとらえることができ,論述すべきポイントがおさえられる。WINSTEP世界史Bは,入試で問われやすい歴史事象の背景や影響を図によって視覚的におさえられるようまとめているので,図を活用して設問の意図に合わせて歴史事象の背景や影響を論述する練習を積んでほしい。

「タテのつながり」の理解

歴史の流れをタテにみる,つまり,時代を縦断して歴史を整理し,まとめていく力が要求されている。 経緯や影響も合わせて問われる場合がほとんどである。

教科書に分散して記述されている事項を,地域や国ごとに時代順に整理し,設問の意図に沿って文章をまとめる。
[過去問からのおすすめ問題]
京都大学 2017年度  T
(理由)前3世紀から後4世紀初頭までの匈奴の歴史を論述する問題。時代ごとに中国王朝との関連についても述べる必要がある。300字以内という字数指定のなかで,必要なことに絞って要約する力が求められている。北方民族など中国の周辺地域の歴史については,図説に掲載されている時代ごとの地図などを用いて,民族の変遷や中国との関係を整理しておきたい。

筑波大学 2017年度  T
(理由)周から五代十国までの中国の土地制度を論述する問題。国家による政策,土地を所有する社会階層の変遷の両面から述べる必要がある。指定語句にはなっていないが,両税法についての記述も必須であろう。U,Vも歴史のタテのつながりを確認することができる問題であり,筑波大学の問題は受験生以外の生徒にとっても知識の整理として有効である。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP世界史B P13 UNIT2  STEP2
ここでは前2世紀の世界の状況を年表形式で掲載している。WINSTEP世界史Bはユニットごとに「年表ワーク」を入れており,基本事項の定着と同時にタテのつながりを確認できるようになっている。年表を活用して,歴史の大きな流れと,個々の歴史事象のつながりをおさえてほしい。

「ヨコのつながり」の理解(同時代史の理解)

歴史をヨコにみる,つまり,地域を横断して歴史を整理し,まとめていく力が要求されている。そのため同時代史の理解が必要となる。

図説における年表や世紀ごとのテーマのページなどを用いて,同時代に起こった出来事,存在した人物,国・地域間の相互関係を理解する。とくに2世紀,5世紀,8世紀,13世紀,16世紀,そして環大西洋革命は必ずおさえる。
[過去問からのおすすめ問題]
京都大学 2017年度  V
(理由)1980年代の社会主義諸国の経済面および政治面での変革を,ソ連,東欧諸国,中国,ベトナムにおいて記述する。類似点と相違点に着目することが求められており,まずは4つの国・地域を類似点で仕分けし,それぞれの相違点を探す必要がある。社会主義国というカテゴリー内における,国・地域での違いも学習しておきたい。

一橋大学 2017年度  T
(理由)価格革命がヨーロッパ経済に与えた影響について論じる問題。通貨供給量という観点から,社会や政治の変化についても論述することが求められている。また,スペインにとどまらずヨーロッパ全体に与えた影響として,ヨコのつながりを意識した解答を組み立てる必要がある。
[ラーンズ問題集からのおすすめ問題]
WINSTEP世界史B P156〜P161 UNIT20
ここではスペシャルユニットとして覇権国家の移り変わりを取り上げている。WINSTEP世界史Bは,地図と年表と図を組み合わせて知識を定着させると同時に,タテのつながりとヨコのつながりを確認することで,知識を結び付け,使える知識として完成させられるようにしている。WINSTEP世界史Bを活用して,膨大な知識を入試で使える状態に仕上げてほしい。

入試の新しい傾向がみられる問題

複数の史資料の読み取りや,解答者の歴史観を書かせるといった新しい傾向の問題が出題されている。初めてみる形式の問題であっても落ち着いて取り組むようにしたい。
[過去問からのおすすめ問題]
大阪大学 2017年度  (U)
(理由)ソ連によって何が達成され,何が課題として残されたのかを問うている。指定語句はあるが,それらをどのように使うかの方向性は示されておらず,どのように解答をまとめるかは解答者にゆだねられている。結論の是非ではなく,そこに至る論理性や史実理解の正確性がポイントとなる。思考力・判断力・表現力が求められる問題であるといえる。

九州大学 2017年度  〔2〕
(理由)14〜15世紀のイングランドにおける4つのグラフから,社会の変化を読み取らせる問題。グラフを読解し,自らの知識とつなぎ合わせて解答を形作ることが求められている。グラフの読み方は設問文にヒントが示されているので,落ち着いて問題に取り組むようにしたい。


教科別概要
 英語数学国語物理化学生物日本史世界史


「ブロック大+(プラス)レベルの問題傾向分析」コンテンツに対する,アンケートへのご協力をお願いいたします。
皆さまからのアンケート内容につきましては,弊社サービスやコンテンツの改善に反映させていきます。予めご了承ください。
 ※所要時間1分程度。

アンケートに回答する


ページトップへ
ラーンズのサイトでは、個人情報の入力をお願いするページは全てSSLセキュアページで保護しております。
ISO27001
IS538539 / ISO 27001:2013
ラーンズではISMSの国際標準規格「ISO27001」を取得。情報資産を適切、安全に保護するため、情報セキュリティ向上に努めております。
えるぼし認定企業
ラーンズでは、えるぼし3段階を取得。女性の活躍推進法に基づき、取り組みの優良企業として厚生労働大臣の認定を受けています。