活用レポート CASE.3 茨城県波崎高等学校| 株式会社ラーンズ

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活用レポート CASE.3 茨城県波崎高等学校

CASE.3 茨城県波崎高等学校

「今~未来手帳」(いまみらい手帳) 活用レポート

生徒一人ひとりの伸ばし時を逃さずに、成長をデザインする「今~未来手帳」(いまみらい手帳)。採用されている学校は、どのような機能に魅力を感じ、どのように指導に生かされているのか。実際にご活用いただいている学校様へ訪問し、先生方や生徒さんからお聞きしました。

改革の成果が表れてきた今こそ、「自主性」を身につける

茨城県波崎高等学校

茨城県波崎高等学校
1964年、鹿島臨海工業地帯を担う人材育成を目的に開校。当初より「就職に強い波高」と高い評価を得ていたが、近年、国立大学も含め、進学率も急速に上昇している。「君の“未来”がきっと見つかる。」をモットーに全教職員一丸となって、学校改革を進めている。


自由な雰囲気を作り、生徒の自主性を育みたい

波崎高校は、普通科、機械科、電気科、工業化学・情報科が設置され、全校生徒の約7割が男子生徒。「今未来手帳」を導入された経緯を進路指導部長の細貝修先生にお聞きしました。

茨城県波崎高等学校
進路指導部長 細貝修先生

「今未来手帳」は2016年度から全校約600人で使っています。12年前、赴任した時は「自由度が少ない学校」という印象を持ちました。教員は厳しいルールを作り、生徒は「なぜ?」は胸の奥にしまい、それをただ守ればいいんだと考えているようでした。授業はほぼ一方通行、自主性もなければ、自由に発言できる雰囲気もありませんでした。なんとかこの空気を変えたいと考えました。


変えるチャンスだなと思った時期が5、6年前にやってきました。神栖市が小学校、中学校を対象に「神栖市学力向上プロジェクト」に取り組み、波崎高校に入学してくる生徒が少しずつ変わってきたのです。そして「学校を変えよう」という私の意見に賛同してくれる先生方が何名か出てきました。まずは、高校生として最低限の学力を身につけさせ、「やっていける」と自信を持って進学、就職できる生徒を育てようと話しあいました。



進路指導部が主導し、学校全体としての取り組みに

「今未来手帳」の導入を検討されたのは、何がきっかけだったのでしょうか。

少しずつ生徒は変わってきたものの、就職先の企業から「メモを取る、自分自身のスケジュール管理をするといった基本的なことが身についていない」と厳しい意見をもらうこともありました。そこで、「挨拶・整理整頓・時間厳守」というスローガンに「メモを取る」を加えました。

茨城県波崎高等学校

東京のある学校の「板書をなるべくしないで、メモを取らせる」という取り組みを知り、手帳を導入しようと考えました。「今未来手帳」はメモページが多く、資格や検定の結果を記入するページがあるのもいいですね。


学年に任せると指導の方向性が違ってくるので、進路指導部が主導し、「生徒の自主性を育む」ために学校全体で取り組むのだという意思を表しました。


生徒自らが手帳を使おうとする しかけ作りを

指導方針について、進路指導部から先生方へどのように伝えられましたか。

まずは、手帳を開き、記入させる回数を増やそうと話しました。ホームルームでの連絡事項は手帳に記入させ、講演会や集会には必ず手帳を持参させ、メモを取らせることを徹底させようと。また、試験範囲もプリントでの配布を止め、「今未来手帳」に記入させるようにしました。「波崎高校デュアルシステム」という取り組みでは、主に鹿島コンビナートの企業で10日間の実習をするのですが、生徒たちは手帳にびっしりと気づきを記入しています。社会人の話を聞き、手帳にメモを取りながら工場の中を歩いている生徒の姿は、私たちの誇りです。


次年度はオリジナルの手帳にし、3年間3冊を生徒の宝に

最後に、次年度以降、「今未来手帳」をどのように活用されたいのかお聞きしました。

茨城県波崎高等学校

指導により、男子生徒でも十分手帳を活用できると手ごたえを感じたので、次年度は生徒手帳の内容も取り入れた、波崎高校オリジナルの手帳を導入します。進学してさらに学びを深める者、地元企業に就職して地域の人財として活躍する者、それぞれが波崎高校での学びを3冊の手帳に詰め込んで、巣立ってほしいと思います。



「今~未来手帳」(いまみらい手帳) ご活用の声

手帳の活用で生徒の「進路実現」への意識を高める

「女子生徒はともかく、男子生徒は手帳なんて使いこなせないでしょう。」「今未来手帳」をご案内する学校で、たびたび耳にするお声です。波崎高校のご活用はそれを覆すものでした。野球部では各自が具体的な目標設定をし、そのために今、何をしなくてはいけないかを記録する指導をされています。手帳には多様な活用と価値があると改めて確認できました。波崎高校全生徒に実施したアンケートの結果により、「うちの生徒には使えないのでは」と半信半疑だった先生方の意識は前向きに変わったそうです。

茨城県波崎高等学校


1年間で手帳に書く内容が変化

ご活用の声 S・Yさん

朝、HRで言われたことを書いて、帰るときも必要事項を追加して、1日5回くらいは手帳を開けています。また、学習や部活の目標も書いています。企業実習に行くときには「今未来手帳」と胸ポケットに入るくらいの小さなノート両方を持っていきます。手帳をたまたま持っていないときにもメモをとろうと思って。授業のとき、先生の板書を書き写すだけでなく、大切だと思ったことも書けるようになったと思います。


手帳で自分の予定を意識するように

ご活用の声 R・Oさん

月間スケジュールには、友達の誕生日やテストの予定、部活の試合の予定などを記入しています。HRのときは、先生が「メモしろよ」と声をかけてくれます。毎日、自宅に持って帰って、その日に記入した内容や翌日の時間割を確認するようになったので提出物などを忘れなくなりました。テストの範囲は先生が口頭で発表されるので、必死に書きます。逃したらオワリです。フセンが好きなので、カバーにいくつか挟んでいます。


指導事例や生徒の変化を教師で共有

ご活用の声 H・M先生

半信半疑でスタートした取り組みでしたが、「思っていた以上に使えている」これが、先生方の実感ではないでしょうか。ちょっとした声掛けや工夫で生徒はどんどん使えるようになるので、進路指導部主導で導入を決めたことはとてもよかったと思います。「今未来手帳」の活用で、進学、就職どちらを希望する生徒も自信を持って送り出せるようになったと思います。


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