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岩手県立宮古高等学校
大正12年4月開校、創立92年の歴史を有する伝統校で、全国優勝8回を誇るヨット部を初め、部活動も盛んな学校です。
2014年度の卒業生の現役合格実績は、東北大学をはじめ国公立大合格者数106人、慶応大学、岩手医科大学医学部医学科をはじめ私立大114人、岩手県内でも有数の進学校です。
生徒の内面把握に手帳を活用したい
立野先生
これまでの学習記録表の形式で学習時間の管理、チェックを行っていましたが、3年生になって受験期を迎える時に、生徒自身でスケジュール管理が出来るようにならないといけないと考えました。学年の先生方も同じように考えておられ、スケジュール管理型の手帳を2014年度から使用しました。その際に活用して良かったので、今⇔未来を採用し指導しています。
小野寺先生
「学習の記録」、「スケジュール管理」、「生徒の内面の把握」のために手帳を活用しています。学習の記録は書かせていましたが、生徒の内面や不安に思っていることを知ることが出来ればと思い手帳を採用しました。実際、やり始めると日記のようによく書いてくる生徒も多く、それに対して先生方がコメントを記入し返却しています。
学習計画の管理を月間、週間スケジュールで綿密に
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立野先生
月間スケジュールは、これから自分が何を行っていくのかを考えさせるベースになるので、手帳に挟みこめる大きさの年間行事予定を配布し、都度、自分に関係することを記入させています。例えば、定期試験や試験教科など月ごとに書かせて学習計画を立てやすいように予定を把握させています。
立野先生
普段は週間ページをメインに使用し、生徒が取り組んだ事を記録させています。リズムよい生活が送れているか確認する為に、起床時間は◎、帰宅時間は□、就寝時間は☆と記号化して書かせています。また、学習した教科や時間、簡単な内容を書かせ、1日の振り返りも書かせています。
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立野先生
チェックのポイントとして、まずは学習時間の合計が、学年で示している週20時間以上という目標に達しているかどうかを確認しています。
学習習慣が軌道に乗らないことには、今後の学校の生活が大変になって来るので、学習時間を確認し、コメント欄に悩みなどを書いている生徒もいるので、そこにも気をかけながら随時声かけを行うようにしています。
小野寺先生
予定は月間ページに記録させて、普段は主に週間ページを活用しています。また、学習のことや、やるべき事などあせって相談してくる生徒には、TODOページを使って、やることの優先順位を書きだすよう声掛けを行っています。使い方については最初のページを使ってレクチャーしました。定期試験の際は別のプリントで計画は立てさせていますが、結果の振り返りは今~未来手帳で活用する予定です。
生徒とのコミュニケーションツールとしての手帳に
立野先生
週1回、月曜朝または火曜の朝に回収してクラス全員分主に担任の先生がチェックをし、コメントして返却しています。先生によっては毎日チェックされる先生もいらっしゃいます。
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小野寺先生
学習時間や生活を客観的に見られるようになり、コメントにも「今週足りない!」、「今週頑張った」など書いてくるようになりました。学習時間が不足していることへの気付きに繋がっています。また、先生からのコメントも生徒それぞれの意識へ働きかけるきっかけにもなっています。
女子生徒の方が書くことを好み、実際コメントの量も男子生徒より多くなっています。
副校長 千葉先生
毎日の記録を書かせることで、学習状況や生徒の悩みなどを知ることが出来ます。クラスをまとめていくためには、毎日のチェックも必要だと感じていますし、そういった想いを持たれている先生が多いのだと思います。
立野先生
今~未来手帳だけで身につける力ではありませんが、学校の全ての教育活動を通して、学習も部活動も頑張れる高校生になってほしいと思っています。そのためにも自分でスケジュール管理を行い、先を見て動ける力をつけてほしいという願いがあります。
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