【AL】社会で活躍する力を身につける授業へ Think and Quest| 株式会社ラーンズ

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【AL】社会で活躍する力を身につける授業へ Think and Quest

Learn-S Report Vol.31 社会で活躍する力を身につける授業へ

Learn-S Report Vol.31 社会で活躍する力を身につける授業へ Think and Quest(アクティブ・ラーニング型教材)

Learn-S Report(ラーンズリポート)

毎回、各教科のスペシャリストを招いて、対談やインタビュー形式で、各校の指導事例や先生方の熱い声をお届けする、ラーンズの連載企画「Learn-S Report(ラーンズリポート)」。

Think and Quest(TQ)を使用してアクティブ・ラーニング型の授業に取り組まれている武田先生に、TQを取り入れた授業の設計や、指導方法の変化、生徒さんの変化などについてお話をうかがいました。
先生のプロフィール

武田 雅道(たけだ まさみち)先生
東北学院榴ケ岡高等学校・教頭。
大学時代はアメリカンフットボールに明け暮れる体育会系。卒業後は,母校である東北学院榴ケ岡高等学校にて教鞭を振るう。多忙極める32年間の教員生活を支える健康の秘訣は,太極拳。また,地元開催の宮城国体ではソフトテニス少年男子のコーチを務めた。体育会系で培った熱い思いを,授業を通して生徒に伝え続けている。


学校紹介

学校プロフィール

東北学院榴ケ岡(つつじがおか)高等学校
1959(昭和34)年に東北学院高等学校榴ケ岡校舎として宮城野区の榴ケ岡公園に開設。
その後、1972(昭和47)年に東北学院榴ケ岡高等学校として独立し、現在の泉区に移転。


進取の気概を示す「自学自律」を新たなモットーに加え、「隣人愛」の実践、そして「地の塩・世の光」と評される気概溢れる人材の育成に力を注いでいる。1995(平成7)年に男女共学校に移行し、今年で60年目を迎える。
キャリア教育や東北学院大学との高大連携事業をふまえた進路計画をもとに、一人ひとりの成長を促し、三カ年を通して指導を行い、四年制大学現役進学率は例年約80%の高水準となっている。


「教える」授業から「考えさせる」授業への転換
生徒の多様な考え方に気づく授業
主体的に授業に参加する姿勢が身につく


「教える」授業から「考えさせる」授業への転換

Learn-S Report Vol.31 社会で活躍する力を身につける授業へ Think and Quest(アクティブ・ラーニング型教材)

ラーンズ 編集部
Think and Quest を使い始めたきっかけを教えてください

武田先生
私はアクティブ・ラーニング(AL)をやりたかったんですね。
やりたくてやり始めようと思ったときに、詰まったのが教材作りだったんです。先進的に取り組んでいる先生の情報を手に入れることができなかった。私のように教材をどうやって作ったらいいかわからない先生はたくさんいると思います。
そういうときに、私は Think and Quest(TQ)に出会ったので、これは使うしかないと思いました。

ラーンズ 編集部
授業の準備はどのようにされていますか?

武田先生
基本的に、その回のTQ の題材に合わせて、それまでの授業を組み立てていくっていう感じで、知識の部分で「どこを押さえればいいか」というところを、それまでの講義形式の授業で教えるという形にしています。実際にTQ を使う授業では、準備として「どこがポイントなのか」というところを考えて、あとは授業の中で、「私がどれだけしゃべらないか」というところに気を付けています。説明をできるだけしないで、生徒たちにどうやって考えさせるか、「どこのポイントを考えさせるか」を意識しています。TQ を使わない授業のときには、「知識を効率的に教え、理解してもらう」というところに重きを置いています。

ラーンズ 編集部
どのようなタイミングでTQを使用していますか?

武田先生
ある程度の知識を授業でやって、そのまとめとなるようなテキストなので、月1ぐらいのペースで取り組んでいます。普通の授業をやって、月の締め、単元の締めにTQ を使います。


生徒の多様な考え方に気づく授業

ラーンズ 編集部
TQ を使い始めて、先生ご自身に変化はありましたか?

武田先生
どういう風にして生徒たちに考えさせるか、とか、生徒たちがどういう答えを導き出してくれるのかっていうことを考えるようになりましたね。
今までの座学だと、持っている知識をこれだけ教えて、それをどれだけ理解させるかということだけだったんですけど、そうじゃない。こういう考え方もあるんだ、こういうとらえ方もあるんだ、というところに気づけたのは、大きな違いです。

ラーンズ 編集部
TQ を使用するうえで、他の先生とはどのような協力をしていますか?

武田先生
違うクラスを担当している先生と一度話をするようにしています。
その先生の方が私よりもAL形式の授業をやっているので、「これだったらどうする?」「こういうもって行き方にしたいんだけど」って相談したら、「それもありですけど、こういう方法もありますよ」というアドバイスをもらうこともあります。このようなやりとりをしてから、授業を行うようにしています。


主体的に授業に参加する姿勢が身につく

Learn-S Report Vol.31 社会で活躍する力を身につける授業へ Think and Quest(アクティブ・ラーニング型教材)

ラーンズ 編集部
TQを使用して、生徒のみなさんに変化はありましたか?

武田先生
授業中のグループの中で話し合いをするように言うと、今まで一回もしゃべっていない子がしゃべっているんですよね。それから、もう1 つは、グループで議論するときに、分担分けをするグループと、一人が仕切って議論を始めるグループがある。そのなかで仕切る生徒が、こちら側で想像している子とは違う子で、仕切りだして、まとめ始めて、っていう変化がみられたのは、ものすごく感じました。あとは、全くノートを写さない子が、書くんですよね。グループで話し合うような授業だと。グループで取り組むときに自分がやらないと、他のメンバーにマイナスになると思うようです。自分で取り組んでいく姿勢は、家庭学習するうえでもすごく必要なのかなと思います。受け身だけで、そのまま何もしないよりも、考えて、授業の時間内で考えられなかったから、後でもう少し考えたい、と思う姿勢を導き出したいです。

ラーンズ 編集部
今まで見えなかった生徒の一面が見えてきますか?

武田先生
そうですね。一対一、もしくは座学の中では気づかなかった生徒の一面が見えてきます。TQ に書き込んでいる言葉も、授業の途中でまわったときに、「ああこういうポイントに、この子は気づいているんだ」という生徒の気づきがわかってきますね。座学のときには、机間巡視なんてほとんどできないんですよね。黒板に目いっぱい書いて説明して。ところがTQ を使った授業になると、生徒がどんなことを考えていて、何をやっていて、どこで詰まっているのかということが、そばに行って見られるわけですよね。そういう意味では、グループ型ではない普通の座席でもそれができるし、そういう時間を持てたというのはちょっと嬉しいです。

ラーンズ 編集部
これからTQ を使用して、どのような授業を行っていきたいですか?

武田先生
対話やグループセッション、プレゼンテーションを行うところまでいきたいと思います。TQ を使いながら、考え方などを勉強させて、最終的にはディベートをできるようにしたい。そういう力を身につけていると、当然ながら大学に行っても、社会に出てからも活躍できると思います。

ラーンズ 編集部
最後に、学校での教育をとおして、どういう生徒になってもらいたいとお考えですか?

武田先生
生きる力を持ってもらいたいなと思います。
困難なことがあったときにも、前向きに、今回悪くても、次こういうことを身につければいいんだな、というようなことを考える生徒になってもらいたいと思います。


※先生のプロフィールはインタビュー当時のものです。



2018年9月13日 公開



Think and Quest(アクティブ・ラーニング型教材)

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