大学入学共通テスト 実施大綱と問題作成の方針について
1.大学入学共通テスト 実施大綱と問題作成の方針について
2.「大学入試英語成績提供システム」について
「大学入学共通テスト 実施大綱と問題作成の方針について」 PDF資料
※参照資料
2018年6月18日
「大学入学共通テスト」における問題作成の方向性等(大学入試センター)
2019年6月6日
令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱(文部科学省)
2019年6月7日
令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針について(大学入試センター)
センター試験における問題評価・改善の蓄積
例えば、
国語における言語活動を意識した問題
数学的な見方・考え方を働かせるような問題
理科において探究活動を通じ科学的な思考力などを問う問題
歴史的思考力を引き出すために多様な資料を活用した問題など
これらの蓄積を受け継ぎつつ、高校教育を通じて大学教育の入り口段階までにどのような力を身につけておくことを求めるのかをより明確にしながら問題作成し、実施していく。
高校、大学の接続段階で実施される「共通テスト」では、高校教育を通じて、大学教育の基礎力となる知識および技能や思考力・判断力・表現力がどの程度身についたかを問うことをねらいとする。このため「共通テスト」では学習指導要領で育成を目指す資質・能力に準拠して、
- 知識の理解の質を問う問題や、思考力・判断力・表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視する。
また、作問のねらいとして問いたい力が、高校教育の指導のねらいとする力や大学教育の入口段階で共通に求められる力を踏まえたものとなるよう、各教科・科目において問いたい思考力、判断力、表現力を明確に整理したうえで問題を作成する。
高校などにおける「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮し、次のような学習の過程を意識した問題の場面設定を重視。
- 授業において生徒が学習する場面
- 社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面
- 資料やデータなどをもとに考察する場面 など
問題の中では、教科書などで扱われていない初見の資料などが扱われることもあるが、問われているのはあくまでも高校における通常の授業を通じて身につけた知識の理解や思考力など。
初見の資料などは、新たな場面でもそれらの力が発揮できるかどうかを問うための材料として用いるものであり、そうした資料の内容自体が知識として問われるわけではない。
「大学入学共通テスト実施大綱」(2019年度初頭に文部科学省が策定)
⇒ 2019年6月6日に通知されました。
上記「実施大綱」を踏まえて大学入試センターが策定する、各教科・科目における問題作成の方針や実施方法などに関する通知として、
「大学入学共通テスト問題作成方針」
⇒ 2019年6月7日に通知されました。
「大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等」
⇒ 2019年6月7日に通知されました。
「大学入学共通テスト実施要項」
⇒ 2020年度初頭に通知される予定です。
2020年度以降の検定料
⇒ 2019年度中に通知される予定です。
以下は「問題作成の方向性」で示されていたことと同様です。
- 「大学入試センター試験における問題評価・改善の蓄積を生かしつつ、共通テストで問いたい力を明確にした問題作成」
- 「高校教育を通じて大学教育の入り口段階までにどのような力を身につけておくことを求めるのかをより明確にしながら問題を作成していく」
- 「高校教育の成果として身につけた、大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成」
- 高等学校学習指導要領で育成を目指す資質・能力に準拠して、知識の理解の質を問う問題や、思考力・判断力・表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視する」
- 「どのように学ぶか」を踏まえた問題の場面設定
「大学入学共通テスト」のポイント
・出題教科・科目はセンター試験と同様
・科目選択の方法(理科の選択方法A~Dなど)もセンター試験と同様
・出題範囲もセンター試験と変更はなく、過年度生用の別問題は作成されない
ただし、「国語」、「数学①」、「英語」では、解答方式、試験時間、配点などで変更がある。
出題方法(国語)
・記述式問題が入り、試験時間は100分に(センター試験の80分から延長)
・配点はマーク式問題の「200点」と、これとは別に記述式問題での「段階評価」
・記述式問題で解答する字数は、問題作成の方向性では、
「解答字数20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度をそれぞれ1題ずつ」
であったのが、問題作成の方針では、
「最も長い問題で80~120字程度を上限として設定することとし、他の小問はそれよりも短い字数を上限として設定」
となった。
出題方法(数学)
・「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・数学A」に記述式問題が入り、試験時間は70分に(センター試験の60分から延長)
・ 「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・数学A」の配点はマーク式問題と記述式問題を合わせて100点
・記述式問題は、問題作成の方向性では、
「数式を記述したり、問題解決の方略などを端的な短い文で記述する」
であったのが、問題作成の方針では、
「数式などを記述する」
となった。
出題方法(英語)
・筆記の名称が「リーディング」に変わった。
・試験時間はセンター試験と変わらないが配点が大きく変わり、「リーディング」「リスニング」それぞれ100点で均等配点となった(センター試験の筆記200点、リスニング50点から変更)。
・これらにより、「リーディング」と「リスニング」の2技能を測ることが明確になった。
・これまで筆記で「話す」「書く」の代わりに出題されてきた発音・アクセント・語句整序などの問題は出題されない。
・リスニングの音声問題が流れる回数は、1回読みのものと2回読みのものとで構成される。
出題方法(地理歴史、公民)
出題方法(理科)
・センター試験で出題されてきた理科②の選択問題については、設定しないこととする。
実施の主体:
大学入学共通テストを利用する各大学が共同して実施する。
実施の期日:
令和3年度大学入学共通テストの実施期日は、
令和3年1月16日(土)および1月17日(日)とする。
実施方法などに関する要項:
実施方法、時間割、試験場、出願手続、検定料などに関する要項を定め、
令和2年6月30日(火)までに公表するものとする。
本情報は、2019年6月13日現在のものです。