
- Learn-S 指導事例 vol.003
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毎回、各教科のスペシャリストを招いて、対談やインタビュー形式で、各校の指導事例や先生方の熱い声をお届けする、ラーンズの連載企画「Learn-S 指導事例」。
今回は、コロナ禍での休校や分散登校でも指導方法を工夫され、授業進度や生徒の学力定着において手ごたえを得られている先生方に取材させていただき、実践事例としておまとめしました。
コロナ禍での新たな取り組みと生徒の学び
高校2年生 国語
高校2年生 国語
01. 具体的な取り組みとその背景
- ラーンズ編集部
- 今回、新たな取り組みに至った背景を教えてください。
- 絹田先生
- コロナの影響で、対話の授業がしにくくなって、オンラインでの可能性を拓こうとしました。どんな時でも「考えの形成」ができる授業をしたいと考えています。
- ラーンズ編集部
- 具体的な取り組みの内容を教えてください。
- 絹田先生
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休校になり、まずは校内でオンライン推進チームをつくりました。私自身はIT関係は苦手でしたが、オンライン指導の情報・材料を全国の先生方とのネットワークで集めて、ITが得意な校内の別の先生がかたちにしていってくれました。
そして、授業では、プレゼンソフトを用いた解説シートや、動画配信サイトを用いた動画解説など、様々なオンラインツールを活用した取り組みを行いました。
また、普段から対話を通じて「自分の考え」を形成していく授業を重視しているので、休校中もオンライン会議システムを用いて対話の授業を行いました。

※オンラインのジグソー法授業で使われた資料。
さらに、進路指導課(キャリアコンシェルジュ)としても、休校中にオンラインフィールドワークを企画し、探究活動に取り組ませました。
02. おもな成果
- ラーンズ編集部
- 現在までに、どのような成果を感じられていますか。
- 絹田先生
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一つは、これをきっかけに学校再開後もオンライン活用が進んでいると感じています。オンラインを活用して海外の人たちに会ったり、文化祭や体育祭を放映したり、始業式の校長先生の話をオンラインで視聴するなど、様々な活用ができています。
また、普段の学習でもオンラインを活用しています。例えば、古文の助動詞や敬語といった苦手なところを繰り返し視聴できるので、生徒が理解に応じて活用してくれています。
さらに、オンラインでも主体的・対話的で深い学びができているので、黒板に書いたことをそのまま写すようなおとなしかった生徒が、「自分の考え」を書けるまでになりました。全体的にも書くことに自信をもった生徒が増え、考査や模試の無回答が減ったように感じます。
何よりも、探究で得た自分の学びを生かして、国立大の推薦入試で第一希望を受けたいという生徒が出てきました。
03. 今後の指導プラン
- ラーンズ編集部
- 今後のご指導プランを教えてください。
- 絹田先生
- 学校が掲げる6つの力「伝える力」「受けとる力」「つながる力」「考える力」「見つける力」「より良くなろうとする力」を習得させながら、オリジナルの感じ方を大切にし合う生徒になってほしいと考えています。様々な人とつながれることをコロナ禍でも体験して、どんな状況にあってもイノベーションを起こそうと思う生徒を育てたいです。
編集後記
- ラーンズ編集部から
- 「対話」や「探究」の授業には、「Think and Quest」がおすすめです。「Think and Quest」は、知識・スキルの活用による、思考力・判断力・表現力および、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度を育成する「探究学習用教材」です。この教材だけで、探究活動をベースとした授業展開が可能となります。
2020年9月 取材
2020年10月9日 公開
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下山
対面ではなくても、オンラインを活用することで、対話的な学びや探究的な学びが十分に可能であることがわかりました。絹田先生、ありがとうございました。