
- Learn-S 指導事例 vol.004
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毎回、各教科のスペシャリストを招いて、対談やインタビュー形式で、各校の指導事例や先生方の熱い声をお届けする、ラーンズの連載企画「Learn-S 指導事例」。
今回は、コロナ禍での休校や分散登校でも指導方法を工夫され、授業進度や生徒の学力定着において手ごたえを得られている先生方に取材させていただき、実践事例としておまとめしました。
高校3年生 国語
01. 具体的な取り組みとその背景
- ラーンズ編集部
- 今回、新たな取り組みに至った背景を教えてください。
- 平野先生
- コロナ対応で校内の環境整備(生徒のアカウント取得)が進んだので、4月・5月は、オンラインツールを活用して授業を進めることができました。学校再開後も、今後の休校に備えて3年生の演習でオンラインを活用しています。
- ラーンズ編集部
- 具体的な取り組みの内容を教えてください。
- 平野先生
-
現代文の共通テスト(マーク)対策指導では復習を重視しています。
まず、7月15日からの最初のガイダンスで、演習の取り組み方や、マーク式問題への対処の仕方などを説明しました。

※実際のガイダンスに使用した資料。
演習では、評論1題(1コマ)→小説1題(1コマ)→復習(1コマ)を1サイクルで行っています。1コマは、必ず最初に前時の復習を25分で行っています。現代文の演習では、自分がどう取り組んだかを振り返ることが大事です。
また、オンラインツールを活用した共通テスト対策指導として、マーク式問題の演習でも記述で解答させているのですが、生徒の記述答案は、オンラインのアンケート集計ツールを用いて回収・共有しています。
それと、演習時間内で生徒の解答状況をフィードバックしています。1コマの最後の5分間で生徒に解答入力をしてもらい、得点分布や設問ごとの正解・誤答率、素材難易度、かかった時間などを集計して速報しています。取り組んだ結果がすぐにわかるので、生徒たちはよく見ています。
02. おもな成果
- ラーンズ編集部
- 現在までに、どのような成果を感じられていますか。
- 平野先生
- オンラインツールの活用成果として、一つは、課題の準備と事後の整理にかかる時間がなくなったことです。週に何時間も費やしていた課題の印刷、回収、整理・点検の時間が、オンラインツールを活用することでなくなりました。生徒の答案(マーク)集計と分析の時間も大幅に短縮されたと思います。授業で板書して生徒がそれを写す時間もなくなりました。このようにして得られた時間を個別添削に充てて、週に30人ほどの添削指導が行えるようになりました。今までよりも生徒一人ひとりの状態に目が届くようになったと感じています。
もう一つは、生徒たちに考える姿勢が身につきました。オンラインツールの活用で、生徒は自分以外の論述答案を見て考えるようになりました。まわりの取り組み状況も知ることができるので、学習の手ごたえや、自分が今何をすればよいのかがわかるようになっています。指導を工夫すれば、生徒自身で考えて行動できることがわかったので、説明する時間を減らして、生徒たちが考える時間を増やすようにしています。
03. 今後の指導プラン
- ラーンズ編集部
- 今後のご指導プランを教えてください。
- 平野先生
- 現在の指導で紙を使うことが残っているのは、生徒の論述答案を紙に書かせることぐらいです。今後は、端末に直接書かせて回収することも考えています。
編集後記
- ラーンズ編集部から
- 共通テスト対策での採点から集計までの効率化には、「共通テスト対策【実力完成】直前演習」がおすすめです。「共通テスト対策【実力完成】直前演習」は、共通テストで「問われる力」を明確にしたオリジナル問題です。実戦テスト形式の予想問題で得点力を養成し、共通テストに向けて実力を完成させます。生徒がマークした解答用紙をスキャンし、「読み取りツール」と「集計ツール」をお使いいただくことで、採点から集計までを自動で行えます。
2020年10月 取材
2020年10月9日 公開
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守安
岡山操山高等学校をはじめ、全国的に国語の先生のオンライン活用が進んでいるように感じています。他の教科にくらべて、指導・学習にプロセスを要する分、オンラインツールの活用で、飛躍的に効率・効果が高まるのかもしれないと思いました。平野先生、ありがとうございました。