Learn-S 指導事例【数学】学習の基本を重視し、指導の工夫で自ら学ぶ生徒を育成

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Learn-S 指導事例 コロナ禍での新たな取り組みと生徒の学び

Learn-S 指導事例 vol.007

毎回、各教科のスペシャリストを招いて、対談やインタビュー形式で、各校の指導事例や先生方の熱い声をお届けする、ラーンズの連載企画「Learn-S 指導事例」。

今回は、コロナ禍での休校や分散登校でも指導方法を工夫され、授業進度や生徒の学力定着において手ごたえを得られている先生方に取材させていただき、実践事例としておまとめしました。


コロナ禍での新たな取り組みと生徒の学び
高校3年生 数学
北海道・東北地区 H高等学校 I先生
【学校情報】
公立・普通科、1学年240名、おもな進路状況:国公立大 155名(うち難関国立大 10名)

01. 具体的な取り組みとその背景

ラーンズ編集部
今回、新たな取り組みに至った背景を教えてください。
I先生
新たな取り組みではないのですが、普段から、入学時に家庭学習の習慣がない生徒たちに対して、主体的に学習に取り組めるような指導を行っているので、それを学校として続けています。
ラーンズ編集部
具体的な取り組みの内容を教えてください。
I先生
まずは1年次から、授業の予習、復習、テストには勉強して臨むといった学習の基本を重視しています。そのうえで、楽しく勉強に取り組めることを留意して、課題の与え方を工夫しています。先取り学習、伸ばしたいこと、弱点克服など、できてほしい課題をいくつか用意し、生徒にはその中から「自分のやりたいこと」を選択して取り組ませるようにしています。取り組みは生徒に任せていますが、「自分で決めたことはきちんとやろう」としつけて、提出させています。2年次でも1年次にやってきたことを徹底しています。

また、「好きな教科を伸ばせ」と指導しています。1年次には従来行ってきた難関大添削をやめて、ハイレベル添削とし、自分が得意としたい科目に取り組ませるようにしました。その結果、添削指導に参加する生徒が増えました。弱点克服に目が行きがちですが、長い目で見れば、勉強しているのでマイナスではないと感じています。

02. おもな成果

ラーンズ編集部
現在までに、どのような成果を感じられていますか。
I先生
休校は3月上旬~5月の連休まででしたが、環境が整っていないこともあり、オンライン指導などはほとんど行えませんでした。しかし、1・2年のときから「自分でできることをちゃんとやろう」と指導してきたので、休校中でも、生徒たちはそれぞれできることを頑張ったようです。

基礎学力の定着に関しては、数学・英語を中心に小テストを実施して、きちんとできているかを確認しています。また、数学の指導では、問題が解ければよいということではなく、定理・公式の証明をはじめ、方針の根拠に至るまで人に説明できるレベルまで理解していることを重視しており、7月模試ではその結果が出ていました。

03. 今後の指導プラン

ラーンズ編集部
今後のご指導プランを教えてください。
I先生
記述(模試)の成績は良いのですが、マーク(共テ模試)の得点が出ていません。従来だと、数学は記述ができていればマークもできるので、記述指導に重点を置いて、12月にマーク対策を集中的に行っていました。今年は、12月よりも早い段階から新傾向問題に触れさせて慣れさせながら、同時に記述力も引っ張る方針です。

編集後記

営業企画
下山

生徒自身に自分の目的に合った課題を選択させ、得意科目の添削指導に参加させるなど、生徒の意欲を引き出すことにポイントを置かれているご指導事例でした。I先生、ありがとうございました。

ラーンズ編集部から
共通テスト対策には、「共通テスト対策【実力完成】直前演習」がおすすめです。「共通テスト対策【実力完成】直前演習」は、共通テストの問題作成方針、試行調査で見られた教科共通の出題様式を踏まえて、実戦テスト形式の予想問題で得点力を養成し、共通テストに向けて実力を完成させます。また、生徒がマークした解答用紙をスキャンし、「読み取りツール」と「集計ツール」をお使いいただくことで、採点から集計までを自動で行えます。

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2020年9月 取材
2020年10月9日 公開

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