Learn-S 指導事例【国語】共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導

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共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導

Learn-S 指導事例 vol.014

さまざまな学校課題や指導テーマに対して指導を工夫されている先生方に取材を行い、その実践をご紹介する、ラーンズの連載企画「Learn-S 指導事例」。

今回は、2022年共通テストを見すえた高2の3学期~高3の1学期のご指導について、お話をうかがいました。ぜひご覧ください。

学習の方向性を定めた「細くとも長い」マーク演習で「総合力」を育成

国語(現代文)
共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導
岡山県立倉敷天城高等学校 小野 貴子先生
【学校情報】
公立・普通科・理数科、1学年約240名、おもな進路状況:国公立大 115名(うち難関国立大 16名)

01. 現高2生の特性や実状

ラーンズ編集部
現在(2020年度)の高校2年生の特徴や実状を教えてください。
小野先生
今年度は、昨年の休校の影響で進度が遅れて、1月にやっと追いつきました。国語では、特に現代文に関して自学自習の仕方がわからず困っている生徒が多くいます。そのため、読解や記述の指導と合わせて共通テストを見すえた演習を取り入れている状況です。

02. これまでの取り組みとおもな成果

ラーンズ編集部
2学期までの取り組みを教えてください。
小野先生
現代文は特に生徒にとって学習方法がわかりにくく、自学自習がしにくい科目ですが、共通テストをきっかけに「国語」で求められる力を明確化したところ、生徒自身が学習の方向性を意識するようになりました。 また、複数の評論や小説を読み比べることや、評論で扱ったテーマと同テーマで書かれた小説を読むなどの活動をしてきました。図表やグラフ、条文などと関連づけて評論を読むなどの教材は準備に手間が掛かるので、問題集で補いました。

※実際の2年生春休み課題(現代文)の連絡。問題集の取り組み方を具体的に示している。

ラーンズ編集部
取り組んでみて、どのような成果を感じられていますか。
小野先生
これまで共通テストについては、「どのような形で出題されるかわからないので、いろいろな活動が共通テストにつながる経験になる」と指導をしてきました。
2月の模試では、早期から共通テスト対策の問題集を活用してきたこともあって、生徒たちは手応えを得て、自信につながったようです。また、模試の後に今年度の共通テストを見ても、今までの学習の方向性は間違っておらず、共通テストはこれまでの取り組みの延長上にあることを理解してくれたように思います。これによって生徒との信頼関係がさらに高まりましたし、私自身、今までの指導が間違ってないと確信できました。

03. 実際の共通テストを見ての課題と共通テストに向けたおもな指導テーマ・プラン

ラーンズ編集部
実際の共通テストを見て、どのような課題を感じられていますか。
小野先生
やはり共通テストはセンター試験とは頭の使い方が異なると感じました。今年の共通テストは、素材自体は難しくなかったですが、臨機応変に総合的に判断することが求められていました。目新しいパターンで出題されていても、さまざまなパターンを経験していれば平常心で対処することができます。生徒のノートや書評などと組み合わせた共通テストの問題を見ても、対策問題集で「生徒のレポート」を経験していたので、生徒たちは落ち着いていたように思います。

また、マーク演習ばかりでは、点数にこだわって肝心のことが定着しない生徒がいる一方で、記述問題が苦手で国語を敬遠していた生徒がマーク演習をきっかけに学びに向かうということもあります。普段の学習にマーク演習を加えることで、今までの学びの意義を生徒が再確認し、それを基に情報を整理しながら総合的に判断して、問題にあたることができると考えています。

ラーンズ編集部
3学期から1学期の共通テストに向けたおもな指導テーマやプランを教えてください。
小野先生
共通テスト対策演習は、「細くとも長い」ことが重要です。現代文は生徒にとって自学自習がしにくい科目ですので、課題を与えるだけでなく、定期的にやり方を確認しながら取り組ませる必要があります。今後は、早い段階から継続的に5~6時間に1時間程度、時には共通テスト対策問題に関連した記述問題などを補いつつ、普段の授業ともリンクさせて指導を進めていきたいと思っています。今の生徒は「役に立つ」と思うものには積極的に向かっていけます。共通テストはわかりやすい目標なので、それをきっかけにして学びが深まることを願っています。

編集後記

営業企画
下山

共通テストは教育改革における高大接続改革に位置づいており、その基本的な考え方においても「…授業改善のメッセージ性も考慮し、…学習の過程を意識した問題の場面設定を重視する」とあるように、これからの教育の方向性が、共通テストの〝出題のかたち〟となって示されます。
今回お話をうかがった事例では、生徒さん自身が、普段の学習と共通テストがつながっていることに気づくということで、共通テストの通底にあることを考えると、目指すべきご指導だと思いました。取材にご協力いただいた小野先生、ありがとうございました。

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2021年3月 取材
2021年3月18日 公開

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