
- 第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試(3-11共テ模試)
実施結果を踏まえた共通テスト対策指導のご提案 -
今回は、ベネッセとラーンズの共同分析により、「第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試(3-11共テ模試)」の実施結果を踏まえたこれから約1か月で考えられる効果的な共通テストの対策指導について、ご紹介させていただきます。
各教科・科目について、3-11共テ模試の結果分析をもとに、全国的な傾向として差がついた問題を取り上げ、その対策について述べています。ぜひご覧ください。
※問題・集計結果データともに、2020年度「第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」を用いて分析しています。
実施結果を踏まえた共通テスト対策指導のご提案
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共通テスト対策指導のご提案「国語」
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国語
解釈に必要な文法・語の意味を確認する問題で、各学力層で差がつきました。
古典の基礎部分は、短期間で学習効果が期待できます。とくに、用言の活用、識別などを確実に押さえておくようご指導されることをお勧めします。
共通テスト対策指導のご提案「数学」
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数学Ⅰ・A
得られた結果を活用して考える問題で、各学力層で差がつきました。
演習の際に、わかっている情報と目指す目標を整理することを意識して問題に取り組ませることをお勧めします。
共通テスト対策指導のご提案「英語」
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英語(リーディング)
記事を読み、要点を把握する問題で、各学力層で差がつきました。
文章全体のテーマや、各パラグラフの要旨(「一言メモ」を書くことが有効)を考えて読むといった、予想される出題形式への対応をご指導されることをお勧めします。 -
英語(リスニング)
短い発話を聞いて、その内容を適切に理解する問題で、各学力層で差がつきました。
英語音声を毎日聞くこと、試験では英語音声が流れるまでの時間を有効に使うこと、選択肢での言い換えに注意することなどをご指導されることをお勧めします。
共通テスト対策指導のご提案「理科」
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生物基礎
落葉樹が優占する地域を世界地図から判断する問題で、各学力層で差がつきました。
本問を例に挙げて、これまで身に付けてきた知識相互の関係や構造に留意して学習を仕上げることの重要性を生徒に伝えることをお勧めします。 -
化学
有機化合物中の共有結合の数を選択する問題で、各学力層で差がつきました。
これからのご指導として、化学の学習内容を化学基礎の学習内容とも関連付けて整理させておくことが効果的と思われます。
共通テスト対策指導のご提案「地理歴史、公民」
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日本史B
社会主義運動に関係する出来事の前後関係を問う問題で、各学力層で差がつきました。
「なぜそういう結果になったのか」といった因果関係について考える問いかけをして、事象と事象を関連付けてとらえることのご指導をお勧めします。 -
世界史B
資料読解から既習事項の想起につなげる問題は「落とせない」。
大切なことは、土台となる知識の定着を着実にはかることで、基礎知識が曖昧になっていないか、教科書・資料集に立ち戻って確認することが重要となります。 -
地理B
複数の資料を組み合わせ、ステップをふんで考える定番問題は「落とせない」。
模試や演習で誤答した問題は、考えるもとになる基礎知識が曖昧になっていないかを、教科書・資料集に立ち戻って確認するようご指導されることをお勧めします。 -
倫理
条件に合う資料とその理由を問う問題で、各学力層で差がつきました。
問題演習を通じて、思想が生まれた背景や他の思想への影響、さらに相互の関連性について整理し、思想の理解を深めるようご指導されることをお勧めします。 -
政治・経済
具体的事例を抽象的に整理する問題で、各学力層で差がつきました。
模試や問題集で正解した問題であっても解答する際に曖昧な部分が残っていないか解説で確認し、改めて教科書や資料集で知識を整理することが重要となります。
2020年12月03日 公開