ラーンズのマナー講座
身だしなみを整える
株式会社ラーンズ 経営革新室所属。
秘書経験を活かし、現在、数多くの企業や大学,高校,中学校にて,マナー講師として活躍。秘書技能検定をはじめとして,サービス接遇実務検定,ビジネス実務マナー実技検定,ビジネス文書検定等,さまざま資格を持つ,まさに「ビジネスマナー」における第一人者。
中国地方を中心に,講演や研修活動,各団体でマナー講師として活躍中。
今回は、「身だしなみ」について考えたいと思います。
ふだん私たちは「身だしなみ」と「おしゃれ」という言葉を、感覚的に使い分けています。
職場体験前の中学生の方に聞いても
「身だしなみ」 | 髪をといたり、制服のシャツをしまったりしてキチンとすること |
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「おしゃれ」 | 自分の好きな格好をすること |
と、その違いを表現してくれます。
一般的には、
「身だしなみ」 | (主に相手の視点で) 不快感を与えないよう、身なりなどを整えること |
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「おしゃれ」 | (主に自分の視点で) 気のきいた洋服を着たり、あかぬけた格好をしたりすること |
と言えるでしょうか。
「身だしなみ」の語源は、「身をたしなむ」ことに由来します。「身だしなみ」を整えることは、服装だけでなく、言葉遣いや行動にも配慮する必要があります。
日ごろ接している「相手」はお客様であったり、上司であったり、取引先の方であったり、毎日変わります。その相手が不快に思わないよう、身なりや言動を整えるのです。
秘書の仕事をしていたときに、朝、洋服を着て、必ず一度、今日の予定を見直していました。出かけるところ、いらっしゃるお客様…思い浮かべて自分の身だしなみはいいかどうか見直すのです。ちょっとでも迷ったら着替えます。この「ちょっとでも迷ったらやめる」ことはとても簡単で、実はとても有効な判断基準でした。
最近は携帯電話やスマートフォンの扱いにも疑問を感じている方もいらっしゃるかと思います。先日、久しぶりに友人とふたりで食事にでかけました。facebookを始めたばかりという彼女は、出てくる料理を一品ずつ写真に撮り、facebookで共有、話している途中に届く「通知」にたびたび、「いいね!」の反応…と、まったく落ち着かない時間になってしまいました。ビジネスの場ではないとはいえ、久しぶりの会話を楽しみにしていた私にとっては、少し残念な再会となったことは言うまでもありません。
ビジネスは、相手と同じ土俵に立つところから始まります。相手と同じ土俵に立つためには、まず、相手に受け入れてもらえなくてはいけません。ビジネスにとどまらず、就職の面接試験においても同様です。「面接してもらう相手」が気持よく受け入れてくれるかどうか…が基準になります。
掲載している「身だしなみチェックシート」は基本であり、ごく一般的なものです。スーツを着てお客様の前に出るようなときのひとつの参考になれば幸いです。
「身だしなみチェックシート」をダウンロード(PDF:87kb)
生徒配布用「マナー講座 Vol.2」資料をダウンロード(PDF:142kb)