Vol.4 言葉遣いと話し方|マナー講座|株式会社ラーンズ| 株式会社ラーンズ

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Vol.4 言葉遣いと話し方|マナー講座|株式会社ラーンズ

ラーンズのマナー講座

言葉遣いと話し方

マナー講座「言葉遣いと話し方」

中川 公美子
株式会社ラーンズ 経営革新室所属。
秘書経験を活かし、現在、数多くの企業や大学,高校,中学校にて,マナー講師として活躍。秘書技能検定をはじめとして,サービス接遇実務検定,ビジネス実務マナー実技検定,ビジネス文書検定等,さまざま資格を持つ,まさに「ビジネスマナー」における第一人者。
中国地方を中心に,講演や研修活動,各団体でマナー講師として活躍中。

 今回は、言葉遣いと話し方について、考えてみたいと思います。

 もう10年以上前になりますが、秘書室へ異動したばかりの私は秘書検定を受検したこともなく、「なんで私が…」という戸惑いばかり。
 何もかもが不安な中でも一番の不安は、お恥ずかしいことに「正しく美しい言葉遣いができるのだろうか」ということでした。「敬語」についてペーパーテストならある程度できそうな自信はありましたが、正しい、それも秘書として恥ずかしくない美しい日本語で話せるかどうかには全く自信がなかったのです。幸いなことに、同じフロアで同い年の男性が、クッション言葉と敬語を上手に使いこなしながら、相手を配慮した優しい言葉で話していて、彼を目標にして日々を過ごしました。

 たとえば、「恐れ入ります」という言葉、私はそれまで普段あまり使ったことがありませんでしたが、電話に「恐れ入ります」と書いた紙を貼って電話をかけるとき、受けるときに意識して使いました。だんだん自分の言葉として使えるようになりました。
 秘書室のメンバーのある女性は、「○○のほう」という言葉を多用するのが癖でしたが、やはり、電話に「NG!○○のほう」と書いて貼りました。「あいにく」という言葉をうまく使えるようになりたいねとメンバーで意識的に使うようにしたこともありました。自分の話す言葉に興味を持つと、他者の言葉にも敏感になれます。

 数年前、高校生の半数以上が、「お父さん」「お母さん」という言葉を敬語とは思っていないという調査が発表されました。現状では「『ら抜き言葉』は文法的には正しくない」とされていることを知らない高校生も半数以上います。

 言葉は時間とともに変わっていきます。

 つい2、3年前まで、秘書検定のガイドラインとして、二重敬語なので間違った日本語であると明記されていた、「お召し上がりになる」は、今では、許容される言葉になっているようです。
 また、私たちが普段使っている、「申し訳ございません」に違和感がある人はほぼいないでしょう。しかし実は日本語の文法的には間違っています。「申し訳ない」は形容詞の一語であるので、正しく使うならば、「申し訳ないことでございます」なのです。使われているうちに変化し、市民権を得た言葉ですね。

 「○○のほう」の多用や、「○○円からお預かりします」、「以上でよろしかったでしょうか」や「ら抜き言葉」など、今、時々取りざたされる「乱れた日本語」と言われる言葉は、それを不快だと思う人がある程度存在します。
 私自身は「不快だと思う人がいて、それを別の言葉で言いかえられるのなら、そうしたほうがいい。それこそが、相手を思いやるマナーではないでしょうか。」とお伝えしたいと思います。


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