数学:新型コロナウイルス感染拡大の影響による学校課題と解決に向けたご提案
はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、各学校様での対応にご尽力されていることと存じます。緊急事態宣言が解除され、学校も少しずつ再開されますが、まだまだ多くの課題があると思われます。
全国の先生方と電話/オンラインでの情報交換をさせていただく中で、多くの課題や、解決に向けた取り組みのお声をいただきました。弊社として、少しでもご支援ができないかと考え、各学年における課題と、ラーンズとしてご支援できることを指導提案・教材提案としてまとめてまいりました。ご指導・ご対応の一助になりましたら幸いです。
株式会社ラーンズ マーケティング・営業部
部長 陶山 佐和人
数学:教科別課題と取組み事例
数学:基礎事項の定着を最優先に、学力差への早期対応
■履修計画の再編
・休校中の授業時数の減少分を、学校再開の予定に合わせて再構成。
⇒授業として教科書を進める時間と、補習として定着をはかる時間の区分け
⇒不足分のコマ数は履修内容の精査および授業スピードアップにて対応
⇒当初の予定から、内容を軽くする分野を設定する学校もあり
(例:高1におけるデータの分析、図形について自習中心に展開するなど)
■理解度(学力)差への対応
・休校中・学校再開後に懸念される学力差への対応
⇒学校再開後の課題テスト等にて、生徒の定着度を把握
⇒不振者中心に希望者補習を校内/オンラインにて実施
休校中は自主性による部分が大きく、理解度に大きな差がうまれている。そこで、いかにして底上げ(不足を補うことが)できるかを様々な面で検討した。授業時間および自宅学習において、「基礎事項確認テスト」を実施し、理解不足の点を確認させ、放課後は希望者対象に「基礎確認補習」を実施した。
分散登校も考慮し、学校内の補講はZOOMで繋いでオンラインの参加も可能とした。それにより、今までは希望者補講には恥ずかしくて参加しなかった生徒も参加してくれている。
この取組みは、少なくとも初回の模試までは継続し、模試受験前には模試過去問の基礎事項のみの確認を行う予定。
数学:受験学年において理系は未履修分野の対応、文系は共通テストまでの指導ストーリー構築
■新規の学習内容と受験対応のバランスをどうとるか
・理系は数学Ⅲの内容を例年と同じように修了したい。
・文系理系ともに受験対応(共通テスト/個別試験)のストーリーを再構築
・授業/講座のコマ数は制限があるが、自宅学習も含めて教材は例年同様に持たせたい
・不安な受験生に対して、合格に向けた学習計画を立てさせる学校あり
受験生が大学入試に向けた学力向上と学習法に不安を持っているので、これからの授業/講座/模試等の計画を示した上で、学習計画表(合格ノート)を作成して配布した。大学入試までのスケジュールに学習計画と振り返りを書かせるもので、ひとまず1学期末までの学習計画を先輩の例を示した上で、各自に記入させた。
今後、教科担任が内容を確認した上で、必要に応じたケアをしていきたいと考えている。
■受験に向けた学習の充実
・休校中は数学ⅠAⅡBの演習(復習)に時間をかけたが、その定着度の早期確認
・「共通テスト対策問題集」の演習授業を入れることで、対話を通じた「他の人の考え方を学ぶ機会」の創出。その際、素材は共通テスト系ながら、答案作成力についても指導
・新傾向問題を中心とした共通テスト対策講座(希望者)の実施
個別試験で通用する記述力を身につけさせるために、日々学習プリントを配信し、答案提出者には個別添削して返却。その中で1枚をピックアップし、他の生徒にも共有。グーグルの機能を活用。
1学年:指導ポイントとご提案できること
1.上級学年に向けて、早めに教科書を進めたい(遅れのリカバリーを含む)。
2.学校中心の生活を安定させ、充実した学校生活を送らせたい。
3.学力差が発生しないように、教科の学習法の確立と基礎基本理解の底上げを図りたい。
4.基礎を定着させつつ、思考力・判断力・表現力を育成したい。
高1:時間が足りない! そのときに…。
2学年:指導ポイントとご提案できること
1.学校中心の生活を安定させ、中だるみを防止したい。
2.受験学年に向けて、早めに教科書を進めたい(遅れのリカバリーを含む)。
3.学力差が発生しないように、基礎基本理解の底上げを図りたい。
4.2年後半期からは、大学入試に向けた学習をスタートさせたい。
高2:時間が足りない! そのときに…。
受験学年:指導ポイントとご提案できること
1.特に理系の数学において、早期に教科書を終了させたい。
(ただし、早く進めるために定着度が心配)
2.従来の遅れを取り戻しつつ、新入試(共通テスト)への対応が必要。配点変更の英語リスニングの定着が心配。
3.上記1、2を満たすためにも、国数英の共通テスト範囲は夏までに一定レベルまで完成させたい。
高3:時間が足りない! そのときに…。
おすすめ教材のご紹介
全国の先生方からお伺いした課題・事例をもとに、ご活用いただけるラーンズの教材のご提案をいたします。
教科書学習~受験学力育成のスムーズな橋渡し/自学でも取り組める解答・解説
» 分野別・テーマ別のSTEP構成で、知識・技能の習得~活用・定着ができます。
- ステップを踏んだ段階的な構成で、スムーズにレベルupできます。
- 模試過去問題をGTZ(※)換算表とともに掲載しており、各時期における学習到達度がわかります。
- より深い思考力・判断力・表現力を問う問題も掲載しており、共通テストに向けた力の育成ができます。
※ GTZ(学習到達ゾーン)とは、模試に共通の評価指標です。
頻出の定理・公式の活用レベルを引き上げ、授業理解や学習内容の定着のサポートにご活用いただけます。
受験学力の定着と確認ができる/模試の事前・事後に短期間で取り組める
- 模試の過去問で、基礎事項を中心に効果的に学習できます。
- STEP構成で、基礎から応用まで無理なく取り組めます。
- 短期間にやり切れる分量で、生徒の「やる気」が続きます。
日々の学習の重要項目を確実に押さえ、ステップ学習によって基礎から応用問題まで取り組むことができます。
「短い夏季休暇」に合わせた問題集ができる/模試に向けた受験学力の確認もできる
» 時期、進度やレベル、目的に応じて、ご指導に合ったオリジナル問題集が作成できます。
- 分量、レベルが選べるので、「やり切れる1冊」の問題集がつくれます。
- 基礎~模試過去問、新傾向問題など、1冊に「さまざまな構成」で盛り込めます。
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ご活用いただきやすい「セットタイプ」を拡充しました。
・手薄になりがちな分野のフォローができる問題セット(国語・英語)
・いまの進度にピッタリ合った問題セット(数学)
PDF(数学はすべて、国語・英語は一部)があるので、オンライン学習でもご活用いただけます。短い夏季休暇に適した分量、価格の問題集としてご活用いただけます。
思考力・判断力・表現力を育成/この教材だけで探究型授業が実現
» 低学年からの授業で、教科における探究学習が実現できます。
- 生徒が主体的に取り組み、「わかる」に到達するための仕組みを準備しています。
- 「教員用ファシリテーションブック」で、すぐに探究型授業を実現できます。
- 授業後の「リフレクション」により、授業の成果を可視化できます。
授業のなかで、教科の特性に応じた探究学習を行うことで、思考力・判断力・表現力の育成にご活用いただけます。
思考力・判断力・表現力の土台づくり/自学でも取り組めるわかりやすい解答・解説
» 共通テストで必要となる力を、分野別に基礎から思考力まで養成できます。
- 分野別構成とわかりやすい解答解説で、教科書の履修後に、基礎の確認からスタートを切れます。
- 基礎~応用の問題構成で、基礎の定着と、共通テストで求められる思考力の土台を築くことができます。
高3の2学期からの本番形式の演習に備えて、受験学力の土台づくりができます。苦手分野を早期に解消しつつ、新傾向問題で問われる力を徐々に養成できます。
例年と変わらない演習量を確保/活用できる知識の確認~新しい形式への対応力を養成
» 高3の1学期から取り組める、新しい形式の問題も提示しています。
- 共通テストの特徴と対策をわかりやすく解説し、高3の1学期から取り組めます※。
- テーマ、形式、難易度などバランスよい構成で、効果的な共通テスト対策ができます。
※ 教師用「活用ガイド」に、高3の1学期から取り組める問題を示しています。
早いうちに共通テストの特徴と対策を理解させ、今から取り組める問題にあたらせておく。取り組み具合の良い「共通テスト対策」教材で、生徒のモチベーションを高める。
難易度のそろった問題で最終確認をしたい/過去問がないので「予想問題」が頼り
- 試行調査の問題分析、および共通テストの出題方針を踏まえた、2021共通テスト「予想問題」。
- 最終段階での到達度を踏まえた難易設定で、安心して実施でき、結果が自信につながる。
- バランスのとれた問題構成と、わかりやすい解答解説で、最後の1点まで伸ばせる。
共通テスト「第1日程」に備えて、年内に本番と同じ時間割であたらせておく。「センター試験プレパック」から難易度が安定しており、過年度比較の資料として用いる。
本情報は、2020年07月09日現在のものです。