試行調査英語(リスニング)| 株式会社ラーンズ

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試行調査英語(リスニング)

「英語(リスニング)」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

「英語(リスニング)」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

この情報は2018年11月19日時点のものです。

「英語(リスニング)」の大学入学共通テスト 試行調査(プレテスト)の出題内容の分析です。
平成30年11月に実施された、大学入試センター「試行調査(平成30年11月実施分)」の問題分析結果をレポートいたします。


出題内容の特徴と構成

「英語(リスニング)」の特徴

  •  30分、100点満点の6大問構成。筆記[リーディング]と同じ配点となる。
  •  6大問中英文が短い第1問~第3問は2回読み、英文が長い第4問~第6問は1回読み。
  •  複数の情報を比較して判断する力、議論を聞いて要点を把握する力などが問われた。

大問構成

筆記[リーディング]とリスニングが均等配点
英語の各技能の能力をバランスよく把握することなどを前提として、筆記[リーディング]とリスニングの満点が各100点となった。2月の試行調査では公表がなかった小問配点も公表された。なお、解答時間に変更はなかった。(筆記[リーディング]80分、リスニング30分)

リスニングは情報処理のスピードがカギ
第4問~第6問では1回読みとなっていた。また、アメリカ英語以外(イギリス人や英語を母語としない話者)による読み上げも行われた。設問は、ワークシートの空欄を埋める問題など、問題冊子上で読み取るべき情報も多く、情報処理のスピードが問われた出題であった。

「英語(リスニング)」
・総語数は約1,400語、平均音声速度は約135wpm
・音声の読み上げは大半がアメリカ人だが、イギリス人や非ネイティブ(アジア、おそらく日本人を想定か)も含まれていた。


出題内容の分析

第2問

【問題内容】
対話と質問を聞き、その内容に合うイラストを選ぶ問題。

【求められる力】
身近な話題の対話を聞いて、日本語で与えられた場面の情報とイラストを参考に、必要な情報を聞き取る力が求められた。質問が問題用紙に示されていないので質問までもしっかり聞き取ることが必要。
問2は、「気温」については最初は寒いがだんだん暖かくなること、「天気」については晴れそうだが、木曜日は雨、金曜日は曇りという複数の情報を聞き取り、正しい組み合わせを選ぶ。


第4問B

【問題内容】
複数の人物の発言を聞き、与えられた条件に合うものを選ぶ問題。

【求められる力】
与えられた状況と条件をもとに、4つの寮の紹介を聞いて、最も条件に合う寮を選ぶ問題。
4人の話者の発言内容の要点を、問題冊子に示されたメモを用いて整理し、与えられた3つの条件すべてを満たす寮を判断することが求められた。
なお、話者はイギリス人や非ネイティブ(アジア、おそらく日本人を想定)も含まれており、グローバル言語としての英語の活用が強調されている。


第5問 問1(b)

【問題内容】
講義を聞き、ワークシートを完成させる問題。

【求められる力】
講義を1度だけ聞いて、ワークシートの空欄に当てはまる、職業への影響を入れる問題。状況と問いを読む時間の60秒に対して情報量は多い。ワークシートとの関連を考えながら講義を聞き、メモを取ることで、必要な情報に焦点化して聞き取り、要点を捉えることが求められた。


第6問 B

【問題内容】
複数の人物の発言を聞き、反対の立場で意見を述べている人物をすべて選ぶ問題。

【求められる力】
4人の発言を1度だけ聞いて、反対の立場で意見を述べている人物をすべて選ぶ問題。
「ゲームは人を落ち着かせる」「ゲームは凶悪犯罪の原因になる」「バーチャルリアリティーゲームは精神衛生に良い効果がある」といった発言をもとに、それぞれの話者がゲームについて賛成か反対かを判断することが求められた。Professor Johnsonが最後の発言で「eSportsの選手は健康の問題に苦しむかもしれない」と述べてはいるが、ゲームに反対の立場ではないことに注意が必要である。

分析まとめと今後の指導に向けて

分析まとめ

「英語(リスニング)」
・第1問~第3問が2回読み、第4問~第6問が1回読みだった。

・第4問~第6問では、長めの英文を1回のみ聞き、4つのイラストを聞こえてくる順番に並べかえたり、図表やワークシートを完成させる問題が出題された。情報を統合して要点を整理・判断するなど、多くの情報の中から必要な情報を聞き分け、すばやく判断することが求められた。

・第5問では、聞き取るだけでなく読まなければならない情報の量も多く、短時間で必要な情報を読み取る力も求められた。

・同じ選択肢を2回以上使える問題(第4問A問2/第5問問1(b))や、当てはまる選択肢をすべて選択する問題(第6問B問1)も出題され、細かく整理し判断する力も求められた。


今後の指導に向けて
リーディング力の育成と同期した指導
リスニングで得点を伸ばすためには、そもそもその音声情報が聞き取れなかったのか(スクリプトを読めば理解できたのか)、聞き取れてはいたが聞き取った意味が分からなかったのかを判断することが重要。後者であるならば音声を聞く量を増やすだけではなく、言語の働き・機能を意識した文法知識の定着に加えて、文章のリーディング力、リテリングなどで要点を端的に表現する力などを並行して育成していくことが肝要。
聞き取った情報の記録の仕方(メモ)
今回はワークシートの空所を埋める問題などが出題され、聞き取った情報を構造化したり整理する力が必要であった。数値などの重要情報をメモする際は、簡略化したり記号化したりして時間をかけすぎないようにしつつも、情報の関係性が残るような記録力(ノートテイキング力)が身に付いていると得点に結びつけやすいだろう。
さまざまなスクリプトやテキストを用いて多面的な視点を養う
今回の出題では、複数の情報を聞いて判断したり、英文と図表資料とを合わせて考えたり、共通点と相違点を整理して見極めたりするなど、多面的に情報を処理する力が求められている。今回の出題のように多様な意見・主張があるスクリプトやメッセージ性の強いテキストへの対策としては、日頃の学習教材に対しても反対または別の視点からの素材も与えることで、複数の視点で考える癖をつけさせたい。

ラーンズ 問題集のご案内

『英語新傾向問題集(筆記・リスニング)- 共通テストへのアプローチ ー』

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大学入学共通テスト試行調査の出題傾向を踏まえた問題を収録
2018年2月に実施された大学入学共通テスト試行調査の問題を分析し、従来のセンター試験に出題されていない形式の問題をピックアップして、オリジナルで問題を作成しました。2月実施・11月実施の共通テスト試行調査では、読解素材文・音声の英文量がセンター試験より増加しました。「英語新傾向問題集(筆記・リスニング)」では、まとまった量の英文に対応するために求められる、英文の要点や大切な情報を素早く見抜き、正解を判断する力を養成することができます。

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