試行調査政治・経済| 株式会社ラーンズ

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試行調査政治・経済

「政治・経済」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

「政治・経済」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

この情報は2018年11月19日時点のものです。

「政治・経済」の大学入学共通テスト 試行調査(プレテスト)の出題内容の分析です。
平成30年11月に実施された、大学入試センター「試行調査(平成30年11月実施分)」の問題分析結果をレポートいたします。


出題内容の特徴と構成

「政治・経済」の特徴

  •  全4大問構成で、分野融合的な内容は現行のセンター試験と同様の構成。
  •  設問数が直近のセンター試験より4問少ない構成。すべての大問でリード文がなくなった。
  •  会話の展開や生徒の考え方を論理的に把握することを必要とする出題が散見されたほか、主張を裏付ける根拠として適切な資料を選択する力が求められた。

大問構成

「政治・経済」
4大問構成で出題され、すべての大問が現行のセンター試験ではみられなかったリード文のない出題であった。大問1、大問4は、A・Bの2パート構成で出題された。会話文や文章中の空欄補充の問題、統計資料や表を用いた問題が複数出題され、法律・憲法の引用や文献資料を用いた出題、資料を選択させる出題もみられた。問題全体を通して、現行のセンター試験同様に幅広い分野からの出題がみられた。


出題内容の分析

第1問 問8(行政と統制する方法の分類について考察する問題)

【問題内容】
設問文と表1から、4つの分類を理解したうえで、分類条件に合った具体例を選ぶ。

【求められる力】
行政を統制する方法について、与えられた考え方と例をもとに、日本の地方自治体における行政を統制する方法の具体例を分類する問題。
ギルバートの行政責任類型の理論を踏まえた出題であるが、既存知識としての理論の理解は不要である。設問文で示された考え方と表1から分類基準を把握したうえで、表2のX~Zにあてはまる具体例が持っている統制効果を踏まえて、分類基準にあてはめていくことで正解を導くことができる。
概念を具体的事象でとらえる力が求められている。


第4問 問7(根拠として適切な資料を選択する問題)

【問題内容】
会話文中にあてはまる基本方針と、その主張を裏付ける根拠として適切な資料を選択する問題。

【求められる力】
会話文の趣旨を理解し、根拠となる資料との関連性を論理的に考察する力が求められた。資料から読み取れる内容を把握し、根拠になりうるかを判断できるかがポイントとなった。

分析まとめと今後の指導に向けて

分析まとめ

「政治・経済」
・すべての大問でリード文はなくなったが、設問中に会話文や文章が与えられ、文章中の空欄補充や、趣旨読解を求める出題があり、全体的に文章量が多く読解力が求められる出題であった。
・公民的概念を具体的事象と結び付けて考えたり、主張の根拠となる資料を判断したりするなど思考力が求められる出題が散見された。


今後の指導に向けて
概念や理論を実社会での具体例と結び付けて考えさせる指導
複数の意見を踏まえて判断したり、公民的概念を実社会の具体例にあてはめて考えさせる出題で差がつくと考えられる。生徒自身が意見を交わしたり複数の視点で考えたりすることや、理論を現実社会の例と結び付けて考えさせることを心がけたい。
読解力・論理的思考力を身につけさせる指導
複数の資料を関連させて考えたり文章の趣旨を把握して判断したりできるかが差がつくポイントと考えられるため、資料から必要な情報を抽出したり、複数の資料を関連付けて考察したり、文章の趣旨を理解し読み解く力を身につけさせたい。
基礎基本の確実な定着
基礎基本を活用して考察する問題で差がつくため、制度や条約の内容や成立背景などについても理解させるなど、基本事項のよりいっそうの定着をはかりたい。


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