試行調査全体概要| 株式会社ラーンズ

PICK UP
ラーンズ主催 研究会情報
ラーンズコネクト
Web会員限定コンテンツ


教科書供給所の方へ
ラーンズの多文化共生事業

試行調査全体概要

大学入学共通テスト 試行調査 全体概要

国語:大学入学共通テスト 試行調査

この情報は2018年11月19日時点のものです。

2020年度実施 大学入学共通テストに向けて

大学入学共通テスト 試行調査(プレテスト)出題内容分析 速報

「大学入学共通テスト」における問題作成の方向性を分析

平成30年11月10 日(土)・11日(日)に、実際の試験実施体制により近い形で大学入学共通テスト平成30年度試行調査(プレテスト)が実施されました。
その出題内容について、ラーンズ編集部で分析を行いました。

大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析(科目別概要)

国語 数学Ⅰ・A 数学Ⅱ・B 英語(筆記[リーディング]) 英語(リスニング)


物理基礎/物理 化学基礎/化学 生物基礎/生物 地学基礎/地学


日本史B 世界史B 地理B


現代社会 政治・経済 倫理


実施概要

調査の趣旨
平成29年度実施の試行調査の結果を踏まえ、共通テストにおいて問いたい知識や思考力等を重視した作問の在り方と、選抜試験としてふさわしい難易度や識別力の設定とを両立させる観点から、共通テストの問題作成の方向性を検討する。また、全国的な解答データを収集し、共通テストの問題作成方針に加え、記述式問題の採点体制、実施運営について、総合的な検証を行う。

大学入学共通テスト 平成30年度 試行調査 実施概要
実施日程
科目
A日程(平成30年11月10日)

国語、数学Ⅰ・A
B日程(平成30年11月10、11日)

《パターン1》
国語、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、数学Ⅰ・A、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、英語(筆記[リーディング])、英語(リスニング)

《パターン2》
国語、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、物理、化学、生物、地学、英語(筆記[リーディング])、英語(リスニング)
受検形態 全員が国語、数学Ⅰ・Aを受検。 上記パターン1、パターン2のどちらかを受検。
試験時間 国語:100分、数学Ⅰ・A:70分、数学Ⅱ・B:60分、英語(筆記[リーディング]):80分、英語(リスニング):30分、地理歴史、公民、理科については、各科目60分
解答方式 国語及び数学Ⅰ・Aはマーク式と記述式、それ以外の教科はマーク式のみ。
受験者数 66,895人 17,549人
対象者 高等学校2年生以上 原則、高等学校3年生
※各校の事情により、履修が終了している場合は、高等学校2年生の受検も可能。
協力校数 1,143校 708校
試験場数 454試験場 74試験場
大学入試センター試験を利用する大学
(内、A日程は公立高等学校3試験場を含む)

※受検者数は、平成30年10月24日時点の予定数。


平成29年度 試行調査から引き継がれた特徴

  • 日常生活や社会における課題や探究活動を場面設定した出題
    ・日常生活や社会における課題を題材にした問題や、探究活動や授業における言語活動の場面を設定した問題が出題された。
    ・問題文の中から適切に条件を読み取る読解力が求められる。
  • 複数資料の読み取り、情報の統合・考察力を求めた出題
    ・大問ごとに固定化した分野から一つの題材で問題を作成するのではなく、分野を越えて題材を組み合わせたり、同一分野において複数の題材を組み合わせたりする問題が出題された。
    ・言語を手がかりとしながら、与えられた情報を多面的・多角的な視点から解釈したり、目的や場面等に応じた文章を書いたりすることなどが求められた。
  • 記述式、多肢選択方式など、多様な解答形式による出題
    ・国語、数学においては、記述式が導入され、論理的に表現する力が求められた。
    ・「当てはまる選択肢をすべて選択させる」などの解答形式で、マーク式においても思考力を問う工夫が見られた。

平成29年度 試行調査から工夫・改善された主なPOINT

  • 記述式問題の解答のしやすさ、正答の条件の見直し
    ・国語では、最も多い文字数での解答となる問3において、解答として求める要素の整理など、言語活動の場面や正答の条件の精査、採点基準の工夫がされた。
    ・数学では、数式のみ記述させる問題や、短い文章で端的に記述させるなど、記述量を抑えることで正答率の改善に向けた工夫がされた。
  • 問題の分量と試験時間のバランスの見直し
    ・平成29年度試行調査において、試験時間や問題の分量について指摘が多かった科目について、分量、難易度と試験時間のバランスが見直された。
    ・例えば、国語や生物において、文字量を2000字程度減らしたり、物理、化学において数値計算を要する問題が精選された。
     ※難易度は、平均得点率(平均正答率)5割程度として実施されている。
  • 英語のリスニングで、読み上げ回数の見直し
    ・リスニングの読み上げ回数については、各問の難易度に応じて1回読みと2回読みを振り分けられた。
    ・筆記[リーディング]については、平成29年度試行調査に引き続き、「読むこと」の力を把握する目的の出題とし、発音、アクセント、語句整序などは出題されていない。

「大学入学共通テスト」に向けた主なスケジュール

時期(平成30年10月24日時点) 内容
平成31年2月~3月 受検上の配慮に関する試行調査(点字問題)
平成30年度内 平成30年度試行調査(プレテスト)の結果報告
平成31年度初頭(予定) 「大学入学共通テスト実施大綱」の策定・公表
2021年1月中旬(予定) 「大学入学共通テスト」の実施

※「大学入学共通テストの導入に向けた試行調査(プレテスト)について」により作成