研究会レポート(英語)『2022大学入学共通テストの問題分析のご報告と指導事例』

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2022年2月26日 開催 研究会レポート(英語)
『2022大学入学共通テストの問題分析のご報告と指導事例』

2022年2月26日(土)、島根県立松江北高等学校講師、米子東高校「志学館」講師・八幡 成人先生をお招きし、オンラインにて「2023大学入学共通テストに求められるチカラとは」を開催いたしました。ご講演の内容をレポートいたします。

研究会の詳細

講師紹介

八幡 成人先生
島根県立松江北高等学校・鳥取県立米子東高等学校「志学館」。
英語教師として島根県公立高等学校に39年間にわたり勤務。2015年3月、島根県立松江北高等学校に10年間勤務したのを最後に退職。在任中は、朝は6時半に登校し、図書館で生徒と一緒に勉強に励む。 「ABC」(当たり前のことをバカになってちゃんとやる)、「散歩のついでに富士山に登った人はいない」、「やりっ放しにしない」を大切にしながら指導に取り組む。 『ライトハウス英和辞典』『ルミナス英和辞典』(研究社)の編集委員を務める。現在は、島根県立松江北高等学校講師、米子東高校「志学館」講師。

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研究会 2023大学入学共通テストに求められるチカラとは
~2022大学入学共通テストの問題分析のご報告と指導事例のご講演~
講師 島根県立松江北高等学校・鳥取県立米子東高等学校「志学館」 八幡 成人
日時 2022年2月26日(土)13:30~15:30
対象 2023大学入学共通テストをご指導される高等学校の先生
開催形式 ZoomでのLIVE配信

研究会レポート

講演の主な内容

・2022年度大学入学共通テストの理解と概観
・共通テストで求められるチカラ
・80分の時間内に解き終えるためにできること
・共通テストの指導法のヒント
・八幡先生メッセージ ~当たり前のことをバカになってちゃんとやる~

2022年度大学入学共通テストの理解と概観

最初に、八幡先生より、問題作成方針は絶対に読んでおくべきだとお伝えいただきました。問題作成方針を読めば、「目的や場面、状況などに応じて適切に活用できる技能」など、共通テストで求められている力が分かります。問題作成方針は原点として大切にしてほしいとのことでした。また、「問題評価・分析委員会報告書」も共通テストを理解するために非常に役に立つので、こちらも参考にしてほしいとお伝えいただきました。

英語の出題語彙数については、今回500語増加していました。他にも、複数情報を参照して総合的に判断する問題、細部を正確に読み取る問題など、生徒の思考力・判断力を見極めようとする問題が見受けられたそうです。

共通テストで求められるチカラ

センター試験時代に比べると、「英文を理解する問題」から「理解してそれを活用する問題」へと変化していると八幡先生はお感じになられたそうです。意図的に「情報を整理する力」を確認しようとしているということです。共通テストで求められるチカラは、情報整理力、判別力、概要・要点把握力、意図把握推測力、要約力など、多岐にわたっているそうです。

共通テストでは、グローバルな観点の出題や、日常よく使われる語も見受けられたため、受験単語集でなじみのない単語やカタカナ語にも注意が必要です。また、英文の読み取りに付随する図、表、グラフを使った資料、それらを整理する力も問われています。イギリス英語は昨年に引き続き出題されましたが、特別に意識せずに少し触れる程度で大丈夫だと八幡先生はお感じになられているそうです。

全体的に、昨年の第二日程(追試)の形式が出題されています。追試を見ておくとよいそうです。研究会内では、リーディング・リスニングともに、共通テストの問題を解説していただきました。

詳しい解説につきましては、下記より録画映像をご覧ください。

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80分の時間内に解き終えるためにできること

八幡先生は、今年度の共通テストを見て、時間内で解き終えるのがさらに難しくなったとお感じになられたそうです。時間内に最後まで解き終わらない生徒のタイプと、そのタイプ別の対応方法については、前回の研究会のレポートも参考にしてほしいとお伝えいただきました。

2021年11月13日開催『2023大学入学共通テストに求められるチカラとは』研究会レポート

練習から80分の時間配分を意識し、慣れておくことも大切です。「練習は本番のように、本番は練習のように」が基本だとお話しされました。

文法については、文法のための文法ではなく、英文を正しく読み解くための文法が大事だとお感じになられているそうです。単語学習のコツや単語学習にお勧めの参考書なども研究会の中でご紹介いただきました。

共通テストの指導法のヒント

まずはCEFR B1レベルまでの単語力を鍛えることだそうです。丸暗記ではなく、知的に、反復、発音を繰り返して頭に焼き付けることが重要です。演習では、問題と答え合わせの繰り返しではなく、言い換えの場所や表現を見つけられたかを振り返り、間違いと向き合うことが大事だそうです。英語の力は国語の力と比例しているので、新聞、読書、講演、ネットなど身の回りのものにアンテナを高くはり、知識や教養を深めるとさらに良いとお伝えいただきました。

そして、読むスピードを上げたいなら、精読だそうです。精読ができて、初めて速読が可能になります。精読したものをリスニングに使い、音読、黙読、ディクテーションまで使いまわす。教材を使いつぶす指導が求められていると八幡先生はお感じになられているそうです。

他にも『直前演習』の得点と、共通テスト本番の点数の相関関係のグラフのご紹介もいただき、「英語は絶対に裏切らない」と力強くお伝えいただきました。その後、自己採点を正確にすることの重要性についてもお伝えいただき、攻略マニュアル、解き方の流れなどの資料もご提供いただきました。

八幡先生メッセージ ~当たり前のことをバカになってちゃんとやる~

伸びる生徒とは、勉強の仕方を知っている生徒です。教員は勉強の仕方を指導することが大事です。いくら英語が苦手でも、コツコツやれば結果はついてくる。「英語は絶対に裏切らない」ので、当たり前のことをバカになってちゃんとやる(ABC)を大切にしましょう。今回の研究会が先生方の共通テスト対策に少しでもお役に立ったのなら嬉しく思います』と優しくも熱い言葉で締めくくられ、研究会は大盛況に終わりました。

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2022年 2月26日 開催
2022年 4月11日 公開

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