理科:新型コロナウイルス感染拡大の影響による学校課題と解決に向けたご提案
はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、各学校様での対応にご尽力されていることと存じます。緊急事態宣言が解除され、学校も少しずつ再開されますが、まだまだ多くの課題があると思われます。
全国の先生方と電話/オンラインでの情報交換をさせていただく中で、多くの課題や、解決に向けた取り組みのお声をいただきました。弊社として、少しでもご支援ができないかと考え、各学年における課題と、ラーンズとしてご支援できることを指導提案・教材提案としてまとめてまいりました。ご指導・ご対応の一助になりましたら幸いです。
株式会社ラーンズ マーケティング・営業部
部長 陶山 佐和人
理科:教科別課題と取組み事例

理科(理系):特に受験学年に対する履修進度が最重要課題
■授業をコンパクトにしつつ、教科書の内容を定着させる工夫/演習時間を確保する工夫
・いかに共通テスト等の入試対策を通常通りに実行できるか⇒基礎の定着は自学中心(教科書を読んでミニマムエッセンスをまとめた質問集に取り組む)で、基礎演習で未定着のところを埋め合わせていく。
・講義動画を利用した個々の習熟度レベルアップと、一部反転学習の導入
・当面は7月模試回までに出題範囲に間に合わせるための計画と実行を考える学校多数
(例:化学は無機物質および有機化学の前半まで進めるなど)
・模試の受験等を通じた自分の学力把握(弱点把握)の機会創出と復習機会の準備
(例:化学は理論の部分は相当忘れているはずなので、模試後の補習で復習機会を予定するなど)
■授業をコンパクトにしつつ、生徒の「学び」の機会創出
・教科書と演習を並行して行う。演習は自学中心で、できないところに印をつけて生徒どうしで教え合い。
・実験観察はドライラボで行う。動画などで実験の過程を示し、授業では「考える」ところだけを取り上げる。
6月の休校明けは、生徒たちの状態や感染防止から、いきなり授業全開は難しい。そこで、休校中からリカバリーの方法について教科内で議論し、一部を休校中から先行実施で試行した。
(試行した内容)
1.動画配信…パワーポイントに音声を吹き込む形で2時間分単位で配信。授業予習用および復習用に学校再開後も継続
2.確認テスト…生徒の理解不足の点を把握するために、休校中は週1回の登校日に実施。学校再開後は週2回で実施予定。定着してなければ進度を変えてでも対応する必要あり
3.実験の簡略化…授業時間数の関係で簡略化せざるを得ず、ネット動画や演示実験の形で配信
1、2学年:指導ポイントとご提案できること
1.受験学年に向けて、早めに教科書を進めたい(遅れのリカバリーを含む)。
2.学力差が発生しないように、教科の学習法の確立と基礎基本理解の底上げを図りたい。
3.基礎を定着させつつ、思考力・判断力・表現力を育成したい。
4.2年後半からは、大学入試に向けた学習をスタートさせたい。
高1、2:時間が足りない! そのときに…。
受験学年:指導ポイントとご提案できること
1.特に理系において、早期に教科書を終了させたい。
(ただし、早く進めるために定着度が心配)
2.従来の遅れを取り戻しつつ、新入試(共通テスト)への対応が必要。
3.上記1、2を満たすためにも、共通テスト範囲は夏までに一定レベルまで完成させたい。
高3:時間が足りない! そのときに…。
おすすめ教材のご紹介

全国の先生方からお伺いした課題・事例をもとに、ご活用いただけるラーンズの教材のご提案をいたします。
教科書学習~受験学力育成のスムーズな橋渡し/自学でも取り組める解答・解説

» 分野別・テーマ別のSTEP構成で、知識・技能の習得~活用・定着ができます。
- ステップを踏んだ段階的な構成で、スムーズにレベルupできます。
- 模試過去問題をGTZ(※)換算表とともに掲載しており、各時期における学習到達度がわかります。
- より深い思考力・判断力・表現力を問う問題も掲載しており、共通テストに向けた力の育成ができます。
※ GTZ(学習到達ゾーン)とは、模試に共通の評価指標です。
主要な科目のアイテムがそろっており、授業進度のリカバリーから個別大入試に向けた応用力の養成まで、幅広くご活用いただけます。
思考力・判断力・表現力を育成/この教材だけで探究型授業が実現

» 低学年からの授業で、教科における探究学習が実現できます。
- 生徒が主体的に取り組み、「わかる」に到達するための仕組みを準備しています。
- 「教員用ファシリテーションブック」で、すぐに探究型授業を実現できます。
- 授業後の「リフレクション」により、授業の成果を可視化できます。
授業のなかで、教科の特性に応じた探究学習を行うことで、思考力・判断力・表現力の育成にご活用いただけます。
例年と変わらない演習量を確保/活用できる知識の確認~新しい形式への対応力を養成

- 共通テストの特徴と対策をわかりやすく解説し、高3の1学期から取り組めます※。
- テーマ、形式、難易度などバランスよい構成で、効果的な共通テスト対策ができます。
※ 教師用「活用ガイド」に、高3の1学期から取り組める問題を示しています。
早いうちに共通テストの特徴と対策を理解させ、今から取り組める問題にあたらせておく。取り組み具合の良い「共通テスト対策」教材で、生徒のモチベーションを高める。
難易度のそろった問題で最終確認をしたい/過去問がないので「予想問題」が頼り

- 試行調査の問題分析、および共通テストの出題方針を踏まえた、2021共通テスト「予想問題」。
- 最終段階での到達度を踏まえた難易設定で、安心して実施でき、結果が自信につながる。
- バランスのとれた問題構成と、わかりやすい解答解説で、最後の1点まで伸ばせる。
共通テスト「第1日程」に備えて、年内に本番と同じ時間割であたらせておく。「センター試験プレパック」から難易度が安定しており、過年度比較の資料として用いる。
本情報は、2020年07月09日現在のものです。