地歴公民:新型コロナウイルス感染拡大の影響による学校課題と解決に向けたご提案
はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、各学校様での対応にご尽力されていることと存じます。緊急事態宣言が解除され、学校も少しずつ再開されますが、まだまだ多くの課題があると思われます。
全国の先生方と電話/オンラインでの情報交換をさせていただく中で、多くの課題や、解決に向けた取り組みのお声をいただきました。弊社として、少しでもご支援ができないかと考え、各学年における課題と、ラーンズとしてご支援できることを指導提案・教材提案としてまとめてまいりました。ご指導・ご対応の一助になりましたら幸いです。
株式会社ラーンズ マーケティング・営業部
部長 陶山 佐和人
地歴公民:教科別課題と取組み事例

地歴公民:特に受験学年に対する履修進度が最重要課題
■授業をコンパクトにして教科書を進める
・教科書を終わらせる時期が遅れないための各種施策の検討
⇒いかに共通テスト等の入試対策は通常通りに実行できるか
・単元あたり10時間⇒7~9時間で実施できるための授業計画
⇒従来、授業で扱っていた内容から家庭でも実施可能な部分の振り分けした単元計画
⇒授業プリント/授業ノートの充実による授業のスピードアップ
授業時間が不足している中で、共通テスト対策がスタートする11月までには例年のスケジュールに追いつくために、授業改善を教員同士で検討。授業プリント/授業ノートを充実させ休校中にあらかじめ配布し、授業前には予習をして臨むことにした。授業開始時に確認テストを行い、授業後には板書をまとめた授業ノートと確認テストを配布することで、授業スピードアップと予復習の充実を促した。
■授業時間/補習時間の確保
・受験学年における地歴公民・理科の履修進度が学年全体の課題として補習枠を確保
受験学年における地歴公民の履修進度の問題は全体の課題と考え、学年会議に提言をした。授業枠/放課後補習枠/土曜講座の枠の中で、地歴公民で実施できる枠をいただいた。ただ単に要望をあげるだけではなく、履修進度を早めるための工夫や計画を伝える事で協力してもらえた。
地歴公民:基礎事項の定着を最優先に、受験対策までのストーリーを構築
■家庭学習を充実させて基礎定着をはかる
・授業計画と連動させる形で、自主学習/課題の配信/小テスト実施の計画策定
・休校明けテストの実施⇒課題連動型で、個々にあった推奨教材の提供
(学校によっては教科担任からの面談により、学習指導を行う場合あり)
他の教科とのバランスもあり、なかなか地歴公民の学習時間が確保できないため、週2回の20:00より希望者による「ZOOM学習会」を実施している。質問があるときだけマイクオンにして質問することが出来る形として基本は自習にしている。※現在は他教科の学習も可能にして拡大展開している。
■共通テスト(受験)に向けた学習の充実
・共通テスト対策よりも、現段階では基礎定着の充実を優先する学校多数
・「共通テストで必要な基礎事項」など、共通テストの冠をつける事での学習の充実
・早期に「共通テスト対策問題集」を持たせることで、分野別でも演習の自学自習を促進
・補習枠を利用した「資料問題演習」の実施
現状では教科書を進めることが最優先であるため、共通テスト対策などは出来ないが、共通テストでも多く扱われることが予想される資料問題については、平日補習枠の中で扱うことを考えている。これは思考力・判断力・表現力を養成するために必要なプロセスであり、基礎事項を定着・活用できるようにするためにも重要であると考えたから。問題を厳選し、単元まとめの段階で取り入れたい。
1、2学年:指導ポイントとご提案できること
1.受験学年に向けて、早めに教科書を進めたい(遅れのリカバリーを含む)。
2.学力差が発生しないように、教科の学習法の確立と基礎基本理解の底上げを図りたい。
3.基礎を定着させつつ、思考力・判断力・表現力を育成したい。
4.教科を学ぶ意義を理解させたい。
5.2年後半からは、大学入試に向けた学習をスタートさせたい。
高1、2:時間が足りない! そのときに…。
受験学年:指導ポイントとご提案できること
1.早期に教科書を終了させたい。ただし、早く進めるために定着度が心配。
2.従来の遅れを取り戻しつつ、新入試(共通テスト)への対応が必要。
3.上記1、2を満たすためにも、共通テスト範囲は秋までに一定レベルまで完成させたい。
高3:時間が足りない! そのときに…。
おすすめ教材のご紹介

全国の先生方からお伺いした課題・事例をもとに、ご活用いただけるラーンズの教材のご提案をいたします。
教科書学習~受験学力育成のスムーズな橋渡し/自学でも取り組める解答・解説

» 分野別・テーマ別のSTEP構成で、知識・技能の習得~活用・定着ができます。
- ステップを踏んだ段階的な構成で、スムーズにレベルupできます。
- 模試過去問題をGTZ(※)換算表とともに掲載しており、各時期における学習到達度がわかります。
- より深い思考力・判断力・表現力を問う問題も掲載しており、共通テストに向けた力の育成ができます。
※ GTZ(学習到達ゾーン)とは、模試に共通の評価指標です。
「活用できる知識」「つなげる知識」に組み上げるステップ構成をふんで学習することで、確かな学力を養成していただけます。
思考力・判断力・表現力を育成/この教材だけで探究型授業が実現

» 低学年からの授業で、教科における探究学習が実現できます。
- 生徒が主体的に取り組み、「わかる」に到達するための仕組みを準備しています。
- 「教員用ファシリテーションブック」で、すぐに探究型授業を実現できます。
- 授業後の「リフレクション」により、授業の成果を可視化できます。
授業のなかで、教科の特性に応じた探究学習を行うことで、思考力・判断力・表現力の育成にご活用いただけます。
例年と変わらない演習量を確保/活用できる知識の確認~新しい形式への対応力を養成

- 共通テストの特徴と対策をわかりやすく解説し、高3の1学期から取り組めます※。
- テーマ、形式、難易度などバランスよい構成で、効果的な共通テスト対策ができます。
※ 教師用「活用ガイド」に、高3の1学期から取り組める問題を示しています。
早いうちに共通テストの特徴と対策を理解させ、今から取り組める問題にあたらせておく。取り組み具合の良い「共通テスト対策」教材で、生徒のモチベーションを高める。
難易度のそろった問題で最終確認をしたい/過去問がないので「予想問題」が頼り

- 試行調査の問題分析、および共通テストの出題方針を踏まえた、2021共通テスト「予想問題」。
- 最終段階での到達度を踏まえた難易設定で、安心して実施でき、結果が自信につながる。
- バランスのとれた問題構成と、わかりやすい解答解説で、最後の1点まで伸ばせる。
共通テスト「第1日程」に備えて、年内に本番と同じ時間割であたらせておく。「センター試験プレパック」から難易度が安定しており、過年度比較の資料として用いる。
本情報は、2020年07月09日現在のものです。