試行調査(プレテスト)倫理 出題内容の分析


「倫理」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

「倫理」大学入学共通テスト 試行調査 出題内容の分析

この情報は2018年11月19日時点のものです。

「倫理」の大学入学共通テスト 試行調査(プレテスト)の出題内容の分析です。
平成30年11月に実施された、大学入試センター「試行調査(平成30年11月実施分)」の問題分析結果をレポートいたします。


出題内容の特徴と構成

「倫理」の特徴

  •  全4大問構成で、第1問に青年期と源流思想、第4問に西洋思想と現代の諸課題となったほかは、現行のセンター試験と同様の構成。設問数は直近のセンター試験より2問多かった。
  •  従来のリード文がなくなり、これまでセンター試験ではあまり出題されることのなかった絵画・写真などの資料や、授業やレポート課題など日常的な場面設定からの出題がみられた。思想家の思想についての知識理解や資料をもとに、思考・判断する出題が散見された。

大問構成

「倫理」
青年期と現代の諸課題がそれぞれ源流思想、西洋思想と合わせて出題された。リード文があってそのテーマに沿って設問がつくられるという従来の形式ではなく、会話文や授業での研究や生徒のレポート、課題研究という具体的な場面を想定して、思想内容や現代の諸課題の知識の理解や思考力が問われた。また、会話文や文章資料、図版資料が多く出題されており、読解力も求められた。

大問構成 「倫理」大学入学共通テスト 試行調査 写真を拡大する

出題内容の分析

第1問 問5(アリストテレスの徳について考察する問題)

【問題内容】
・アリストテレスの徳に関する資料文中の空欄Xにあてはまる語についての生徒YとZの会話文の空欄補充問題。
・アリストテレスの資料を手掛かりとして、真、善、正しさの概念について考察する問題。

【求められる力】
・真、善、正しさ、それぞれの観点から会話の文脈に照らし合わせ、論理的に考察できたかがポイントであった。
・アリストテレスの徳についての理解とともに、そこで用いられる概念や用語を、多面的・多角的に考察する力が求められている。


第4問 問5 (生徒Xの自己決定についての意見に対する生徒Yの意見の根拠を問う問題)

【問題内容】
・生徒Xの自己決定についての意見に対する生徒Yの意見の根拠を問う問題。
・生徒Xの所有と自己決定の考え方をめぐる理解をふまえて、環境倫理における倫理的諸課題をとらえる際に重視される視点と関連づけて考察する問題。

【求められる力】
・環境倫理についての理解とともに、環境問題についてのさまざまな立場からの主張を、多面的・多角的に考察する力が求められている。
・さらに、主張に対してその論拠を正しく提示する力が求められている。

分析まとめと今後の指導に向けて

分析まとめ

「倫理」
・写真資料が8、統計資料が1、思想家の原典資料は10以上出題されており、学習した知識の理解のうえに資料を読み取り、考察を求める問題が中心を占めた。
・リード文があってそのテーマに沿って設問がつくられるという従来の形式ではなく、会話文や授業での研究や発表という具体的な場面を想定して、先哲の思想や原典資料を手掛かりに、倫理的な見方や考え方を働かせて論理的に思考したり、多面的・多角的に考察する出題が多くみられた。
・問われた知識理解の内容は、従来のものに比べて難しいものではないが、思想の背景とその展開、他の思想との関連比較といった視点がみられる。文章や資料をしっかりと読み解きながら、先哲の基本的な考え方を手掛かりとして批判的に吟味したり、原典資料や芸術作品など多様な資料を手掛かりとして、日常生活のなかの倫理的諸課題を多面的・多角的に考察することが求められた。


今後の指導に向けて
各種資料の読解力と読解内容の論理的な組み立て
資料を読み解釈する力が今まで以上に要求されており、読解力・論理的思考力を問う問題は慣れることが必要なので、資料集などをよく読んで、原典資料になじむような指導を心がけたい。
先哲の思想を現代世界にあてはめて考えさせる指導
先哲の思想の考え方を現代世界の事象に置き換えて思考する問題で差がつきやすいため、思想家の主張したことが、自分が生きるうえで、また現代の世界にとってどのような意味があり、現代の課題解決のためにどのような力となるのかを考えさせたい。
おもな先哲の思想内容に関する概念的理解の定着
思想家や思想の内容理解をもとに考察する問題で差がつくと考えられるため、思想家の重要概念の意味内容までおさえることを徹底したうえで、ほかの思想との相違点や共通点、思想史的な流れや時代背景をおさえるように心がけたい。


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