大学入試共通テスト試行調査 結果報告まとめ
2020年度実施 大学入学共通テストに向けて
大学入学共通テストの導入に向けた試行調査の結果報告
大学入試共通テスト試行調査 結果報告まとめ
2018年11月に、問題作成の方向性を踏まえた第2回試行調査が大学を会場 として実施され、2018年12月には、マーク式問題に関する実施状況として、 科目別に平均得点率、得点率分布等が公表され検証の方向性が示されました。
そして、2019年4月4日、「大学入学共通テストの導入に向けた試行調査の結果報告」が公表され、新たに、科目別にマーク式問題については、設問正答率幹葉図、大問五分位図等、記述式問題については、正答率、自己採点一致率等を基にした分析、検証が行われ、問題構成、設問数、内容等の在り方、改善の方向性が示されたところです。
この報告内容についてポイントを整理してまとめましたので、ぜひご指導にお役立てください。
【4月24日更新】結果報告まとめ(科目別詳細)
【4月17日更新】結果報告まとめ(科目別概要)
※上記リンクをクリックするとPDFを閲覧することができます。
- 数学Ⅰ・A、Ⅱ・B、理科(物理、生物、地学)は平均得点率が5割程度に達しなかったため、難易度、分量と試験時間のバランスを考慮して改善へ。
- 英語:筆記[リーディング]、リスニングの配点は均等にし、リスニングは1回読み、2回読みが混在する形で実施へ。
- 理科の選択問題は出題しない。
- 地理歴史科のA科目の問題作成はB科目と同じ方向性。
「世界史A」「日本史A」「地理A」の参考問題例の公表。
( https://www.dnc.ac.jp/news/20190404-01.html ) - 多肢選択形式は、マークの読み取りに関する課題から共通テスト導入当初からの実施は困難。問いたい資質・能力を問える別形式を検討。
- 正答率は、問1:約7割、問2:約5割、問3:約2割で、想定通りの結果。
- 総合評価(5段階表示)の各段階の割合も、選抜試験として想定した段階の分布が得られた。
- 問3の解答する文字数については、大規模採点を円滑に実施する観点から、問1、問2と同様に、必要となる文字数の上限のみを示すことにする。
- 思考力を問うことを主な目的としていることから、漢字の正確な記述よりも内容面を重視した採点を行う。
- 3問とも正答率が低かったが、試行調査と同程度の難易度を念頭に、全体の難易度や解答に要する時間を配慮した作問を行う。
- 解答欄の大きさを、正答の記述量を考慮した大きさに変更する。また、解答すべき内容がわかるように問い方の更なる工夫を行う。
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科目別 マーク式問題の平均得点率
平均得点率が5割程度に達していない「数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、物理、生物、地学」については、今後の方向性がまとめられた。
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【数学】の例
「当てはまる選択肢を全て選択する問題」を通して問いたい資質・能力と同程度の資質・能力を問うことができる出題形式について検討。
2019年度は試行調査は行わない。
記述式問題の採点の円滑な実施を図るため、2020年度に向けた準備期間と位置づけ、次の事業を実施。
・採点過程の質の維持・確保を図る準備事業を、高等学校の協力を得ながら実施
・正答の条件等に関する考え方をわかりやすく整理し、高等学校や受検者に周知
・大学に提供される成績情報の追加やシステムチェックのスケジュール等について
利用大学等に周知
【4月24日更新】結果報告まとめ(科目別詳細)
結果報告まとめ(科目別概要)
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