Vol.2 理数の科目編成の変更点


理数の科目編成の変更点


担当者名

シリーズ「編集者が語る、新課程の概要」
本連載は、平成21年3月に告示された高等学校学習指導要領に基づく教育課程(以下「新課程」という)の理数科目の旧課程からの改訂ポイントについて説明します。

編集制作部 編集企画課 片山亮介

数学の科目編成について

 数学の科目編成の内容の変化としては、旧課程の数学Cの内容が数学V、数学A、数学Bに移行して、数学Cがなくなりました。また、数学Cの行列については、項目自体がなくなりました。旧課程では数学B、数学Cで、分野選択がありましたが、新課程においては、数学Aで分野選択があります。それを説明したものが、この下の表になります。

 入試ではあまり扱われなかったコンピューターに関係する分野がなくなりました。新課程の数学Tでは旧課程の数学Cより統計処理の一部が移行され、データの分析という項目が追加されました。新課程の数学Uでは特に大きな変化なく、新課程の数学Vでは旧課程の数学Cから二次曲線が移行したことと、複素平面が復活しました。そのことを踏まえ、新課程の数学Vの標準単位数は、3単位から5単位に増加しています。新課程の数学Aの大きなトピックとしては、整数の性質という項目が新設されました。これは、今までは数と式の中で学習していた内容を、一つの項目としてまとめた内容になり、旧課程でも学習された項目でした。新課程の数学Bにおいては、確率分布や統計処理の内容が入りました。


中学校数学の学習項目増

 新課程において、高校から中学校に移行した内容についての説明です。次の表が高校から中学校に移行された内容です。高校での卒業単位は旧課程と変わりません、中学校での学習項目が増えたので、中学校から高校卒業までの学習量は必然的に増加しています。


理科の科目編成について

 理科の科目編成の内容について、ここでは生物を例にして説明します。旧旧課程の生物TB、生物U、旧課程の生物T、生物Uも新課程の生物基礎、生物専門も、全範囲を学習する場合は、どの課程も合計単位数は6で変わりはありませんが、それぞれの科目単位数が変わります。それを示したものが、下の表になります。

 最初の段階で学習する科目のボリュームは、課程を追うごとに減少しています。また、センター試験において、これまでのTB、Tでは文理共通で学習する範囲として、出題項目が設定されていましたが、新課程では全範囲がセンター試験の出題範囲となりました。生物基礎を範囲として出題するパターンと、生物(専門)を範囲とした出題の2パターンが、センター試験の受験科目として設定されています。これはセンター試験の変更において、大きな変化だと思います。教科書の内容も分量が変化しただけではなく、分野や項目も再編されました。


物理基礎、専門物理の変化について

 物理基礎は、物理Tに比べて、光の分野が専門科目に移行したことで、学習内容が大幅に減少しています。下の表で物理基礎の学習項目と、変更された学習項目の特徴を挙げています。

 物理基礎については、力学を中心に学習して、他のすべての分野を少しずつ学習する科目となりました。専門物理については、これまで選択分野であった熱と原子が必履修になり、選択分野がなくなったことで、学習量が増加しました。


化学Tと化学基礎について

 化学Tと化学基礎では無機・有機の分野が、化学Tから専門化学へ移行しました。大きなトピックとして酸化還元反応の中で電池などが発展扱いとなり、範囲外の扱いとなったことが挙げられます。旧課程のTの範囲の教科書と基礎の範囲の教科書を比べて、基礎科目の中で最も分野が減ったと感じるのが化学です。化学(専門)では、選択分野がなくなり、すべてが必履修となりました。


生物Tと生物基礎について

 生物Tから生物基礎では、単純に学習量が変化したのではなく、分野が再編され、大きな分野が生物Uから基礎科目に移行しています。また、学習の大きなウェイトを占めていた「遺伝の法則」が、中学に移行しています。さらに各分野で新しい内容、情報、成果が盛り込まれているので、内容が大幅に刷新されたと言えます。


中学校理科の学習項目増

 数学と同様に、さまざまな分野を中学で学習したうえで旧課程と同じ標準単位を学習するので、高校卒業までの学習量は増加していると言えます。



 以上で、理科数学の科目編成についてのご説明を終わります。


編集者が語る 新課程の概要

高校問題集の購入・注文方法

高校問題集を購入する


ページトップへ
このマークは、ウェブサイトを安心してご利用いただける安全の証です ISO27001
IS538539 / ISO 27001:2013
ラーンズではISMSの国際標準規格「ISO27001」を取得。情報資産を適切、安全に保護するため、情報セキュリティ向上に努めております。
えるぼし認定企業
ラーンズでは、えるぼし3段階を取得。女性の活躍推進法に基づき、取り組みの優良企業として厚生労働大臣の認定を受けています。 くるみん認定企業
ラーンズでは、厚生労働大臣より次世代育成支援対策推進法施行規則に定める認定基準を満たし、くるみん認定を受けています。