【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力を」

センター試験指導 英語

【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力をつける」

研究会の概要
ラーンズ 研究会レポート Vol.018 センター試験指導 英語@東京
2018年6月16日に東京で「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力をつける」研究会を開催しました。八幡 成人(やわた しげと)先生に「模試のフル活用」「年間指導スケジュール」「合格する生徒の傾向」などについて、具体的なお取り組みとともにご講演頂きました。

研究会 テーマ
英語は絶対に裏切らない
どのようにして問題を解いていくか
時間を効率よく活用するために



先生のプロフィール
先生のプロフィール

八幡 成人(やわた しげと)先生
1955年島根県安来市生まれ。
英語教師として島根県公立高等学校に38年間にわたり勤務。2015年3月、島根県立松江北高等学校に10年間勤務し退職。そして、退職後も講師として引き続き同校で教鞭を執っている。在任中は、朝は6時半に登校し、図書館で生徒と一緒に勉強に励む。『ライトハウス英和辞典』『ルミナス英和辞典』(研究社)の編集委員を務める。

英語は絶対に裏切らない

【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力をつける」

成功するために

先に本日の結論を申し上げたいと思います。英語の勉強、センター試験の勉強、資格試験の勉強など、成功する秘けつは2つしかございません。

一つ目は、「コツコツ」です。
なんだ、そんなことかと思われるかもしれません。でも、これが大変なんです。口で言うのは簡単なのですが、実際にやろうとするとほんとに大変。でも、それなくして成功は絶対にないんです。僕は41年間教員をやってきて、成功も失敗もいっぱいしてきたけれど、やっぱりこれじゃないかなと思います。2年前に僕が指導していた学年は、松江北高校始まって以来模試が低迷し、最低と言われていました。いろんな先生方から、お前らは最低だと言われ続けた学年です。なんと、本番は松江北高校始まって以来の最高点を取ったんです。どんなに悪くても頑張れば、絶対に英語は裏切らないんだということを、特にこの学年に教えてもらいました。

二つ目は、勉強の仕方を教えてあげてください。
やりっぱなしはダメです。繰り返しやる。危機意識がないのもダメです。僕は学校は勉強するところではないと思っています。勉強の仕方を教わりに来るところ。これを教えておけば、生徒たちはがんばれます。要は、その勉強の仕方が分からないまま、ただ「勉強をやれやれ」と言われても、なかなか結果に繋がらないというのが、僕の実感です。


実はおろそかにされている第一問

私の高校時代、私は英語は「出来た」と思いますか?「苦手だった」と思いますか?
「出来た」んです。でも、第一問の発音・アクセントの問題は全部外していました。なぜでしょうか。自分がそうだったから、子どもたちが苦労しているのもよくわかるんです。

英語の第一問題は、全く英語の力と相関がありません。かなりできる子が落としますし、まぐれで満点取ります。普通はそんなことありません。読解のところなんかは、力のある子でないと取れない。第一問は力のあるないに関わらず、でたらめな分布をしています。なぜか。準備していないからです。例えば、「oa」に関する発音問題を勉強するときは、繰り返し何となく読んでいる生徒が多いと思います。実は、「oa」は99.9%「オウ」と発音し、例外は「abroad」と「broad」です。これさえ分かれば点数は取れるんですよね。僕は高校時代そんなことは教えてもらっていなかったんですよ。だから、適当に読んで、「これだ!」とやると大体間違えるんです。発音問題は準備していれば満点が取れるんです。でも、準備していなければ、どんなに力がある子でも取れません。

先生方のお手元にある、過去のセンター試験の単語の一覧表で、複数回出たものに色がついています。浪人生に、「いいかここから出るんだぞ」と言ってやらせました。全員、模試で満点取りました。今、6月マーク模試の資料の校正をしているんですが、発音問題は10問中10問ここから出ています。アクセント問題は16問中9問出ています。つまり、半分以上過去問からの出題です。私はこれをお色直しと呼んでいます。
準備をすれば、必ず結果が出る。これが第一問です。今年は、発音、アクセントの点数すごく低かったですよね。それは、ちゃんと理由があるんですね。読めないから。「ed」の識別問題と言って、盲点ですよね。「ed」なんて普通勉強しない。でも、僕の教えている子供たちはみんな取りました。「フプクシュスチ」(-edの前の音がf/p/k/sh/s/chの時には/t/と発音する)と生徒に言わせていて、「フプクシュスチの法則」教えておけば、全部出来たんです。


模試・問題集は繰り返す

やりっぱなしはダメですね、反復しないと。
生徒たちは単語集を7回繰り返しました。反復すると身につくんですね。1回2回で終わらないで繰り返し繰り返しやってみてください。松江北高校は模試も6回繰り返します。1回の模試を1回で終わらさない。1回目は本番で生徒たちがんばりますよね。2回目は当日解答解説が配られますよね。出来なかった問題悔しいからもう一回見ますよね。3回目は、私が模試翌日に必ず、模試の見直しプリントというのを生徒に配ります。これは難しいとか、これは易しいだとか、これはこんなところが絶対に出来なかっただろうとか、実際に私が解いてみて感じたことを書いています。

私が解いて別の観点で解答解説を作っています。4回目は答案が返ってきたときに採点間違いがありますよね。5回目はテスト直しノートというのを、先生方もお作りだと思うんですけど、それが5回目になります。6回目はそれを定期考査に入れます。これが一つの模試をやりっぱなしにしないで最後まで活用する。これがすごく大事なことだと思います。

ラーンズの直前問題演習のリスニングの解答を生徒から回収して、〇×をつけたものを先生方のお手元に資料としておいています。こうやって追跡すると、生徒がどんなところで躓いているのか分かるんです。僕は一つ教材をやるにしてもやりっぱなしにはしないんです。繰り返し繰り返し活用させてもらっています。


どのようにして問題を解いていくか

【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力をつける」

第四問題というのは語彙がちょっと特徴ありますね。グラフ問題が苦手な子っていうのは、語彙で躓いているんですよ。増減だとか分析、傾向だとか、ちょっとレベルの高い単語が多いんですよ。それをまず抑えてあげるといいと思います。
今年、第五問題がちょっと形式変わりましたね。実は簡単なんですけどね。どんな形式になろうが、物語文を解くときのコツっていうのはキーワードですよ。「キーワードを確認」、「本文でキーワードの出てくる箇所を特定」、「その近辺に答えアリ!」こんな形で、第五問題は解いていくんです。

第五問と第六問というのはちょっと違うんですね。同じ読解問題だと思わるかもしれないが、ちょっと違うんです。物語文苦手にしている子がずいぶんいますけどね、実は理由はありまして、「書き出し部分が分かりにくい」、「時系列で混乱してしまう」、「英語は同じ言葉の繰り返しを嫌う」、実はこんなところで躓いているんです。
読解問題で大事なことは、言い方は違うけど、中身は同じなんだというのが見抜けるかどうかです。

私は、同一内容異表現の法則と呼んでいますけれど、これが出来るかどうか。そのために一番いい練習は過去問ですね。正解の選択肢と、不正解の選択肢というのは、やっぱりちょっと傾向があるんです。同じ単語を使っていたら絶対×ですからね。正解は絶対に言い換えています。巧妙に言い換えていますからね。それを、過去問で体感させてあげるといいと思います。


英語の8割は単語力

一番生徒が苦労しているのが単語なんですね。僕ね、英語の力の8割までは単語だと思うんです。
一つ例を挙げさせてもらいます。「capital」は非常に沢山の意味があります。多義語です。結構、丸暗記してる子多いんですよね。でもそれはナンセンスですね。

もちろん、覚えなくちゃいけないことは、覚えなくちゃいけないんだけど、例えばこれを、「cap」という単語に注目して見て頂くと、これは「頭」という意味ですね。「capital」の意味は全部、「頭」に関係していますね。全部の意味を丸暗記しなくていいんですよ。「頭」が関係している。「頭」ということを抑えておけば、全部説明できますよね。ある程度のところは能率よく、最低限のことは覚えなくちゃいけない。多義語にはちゃんと理由があるんですね。無関係に意味が出てくるなんてことは絶対にないですから。そして結構応用できるんですね。
「cap」を含んでいる「captain」、「capable」、「cape」など、これ全部「頭」に関係しているじゃないですか。こういう風に勉強したらいいんじゃないでしょうかということを、僕は1年生の時から少しずつ教えています。


時間を効率よく活用するために

【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力をつける」
松江北高校卒業生の小川さんに、時間を如何に効率よく活用したかについてご発表頂きました。

小川さん
高校時代の時間の使い方についてです。高校生というのは何かと忙しいですよね。塾があったり、学校もあったり、部活もあったり、みんな忙しいのは一緒です。その中でどうやって時間を作り出していくかというのは、時間の使い方に関わってきます。
隙間時間を最大限に活用していました。通学の、車中で予習をしたり参考書で勉強をしたりするのは当たり前でした。授業の5分10分休憩の合間にも勉強していました。受験期は自分が追い詰められていたので、すべてのことが勉強に繋がっていました。ドライヤーをかける時間に参考書を置いてずっと見ていたりとか、お風呂に入る時間もA4の用紙に自分の苦手なところを書き出して、ファイルに入れて水に濡れないようにしてお風呂に入ったりとかしていました。一番有効だと思ったのが、付箋を使って勉強することです。付箋は分からないことを書いて、すぐに取り外すことが出来ます。私はなかなか覚えられない単語とか公式とかトイレの壁に貼っていました。トイレの壁っていつも見るので、分からない単語をいつも復習して、覚えられたらはずして新しいものを貼るようにして、いろんなところで勉強していました。

小川さん
その中で高校生活の時間を管理するのに、手帳を利用して時間を管理するのが有効かなと思ったので、3年生の時に手帳をずっと使っていました。真っ白なページに自分で線を書いて区切って、ここには何を書こうかと自分で決めて行っていました。勉強の科目ごとに色を分けて、この日は何を勉強したのかとか、この時間が無駄だったとか一目で分かるように管理していました。
4月の春休みは時間はあったのですが、学校も始まって、部活もあって、習い事もあって、最高で出来ても1日3時間が限度でした。
2月は2次試験の時期になるのですが、この時期はやったことをすべて書き込んで、どんなことが足りないのか、どんなことが出来ているのかというのを確認していました。やっぱり手帳を使って時間を管理するのは、大事なのかなと思います。


八幡先生
彼女は、本当に時間の使い方が上手でした。松江北高校で14年間生徒を見てきて、伸びる子には共通点があることに気が付いたんです。
1番は、時間の使い方が上手な生徒だと思うんです。ほかにもありましてね、勉強の仕方を知っている、基礎基本を大事にする、単語力ですね、素直な生徒、これ結構大事なんですね。読書好きな生徒。松江北高校は東大・京大・難関大に毎年受かる子がいるんですけど、その子らの特徴は図書館の司書さんが名前を知っています。やっぱり本を読む子というのは、成績伸びますね。

八幡先生
先ほど時間管理というのを小川さんが説明してくれました。今、松江北高校では、ラーンズの「今未来手帳」というのを、1年生、2年生、3年生と持たせて、持ち上がってきた生徒が現在の3年生です。
先日、地元の新聞にずいぶん成果が上がったと大々的に報道されました。つまり、生徒たちが自分たちで時間管理が出来るようになった。あるいは勉強時間が伸びた。こういうことが調査の結果分かったんですね。手帳を使って、自分で時間管理を行って、何をしなくちゃいけないか、何をやらなくていいのかというのを、掴めてきたらいいのではないでしょうか。


おすすめのラーンズ教材について

おすすめの教材の話をします。
ラーンズの重要問題演習というのがあります。お使いになった先生方も多いと思いますが、その中に、ナビゲーターという冊子があるんですね。ここに勉強の仕方がまとめて書いてあります。これが非常に評判が良くて、いつも模試の試験前には、子どもたちがこれを見ているんです。これは、すごい良くまとまっています。ナビゲーターで勉強の仕方をある程度分かったうえで、重要問題演習と直前問題演習をやってから、秋口から過去問を10年分やると、これが大体の勉強のパターンなんですね。


研究会の感想
ラーンズ マーケティング・営業部より
八幡先生の研究会は、いつもお土産の資料が豊富な上、実戦で役立つものが多いので大変重宝されている先生も多いかと思います。具体的に何を勉強するのか、何のために勉強するのかが分かりやすく、受験勉強の中で自分が行っていることに対して不安に感じている生徒たちにとって、とても励みなるお取り組みだと思って拝聴致しました。退職金を使い切ってまで、生徒や教育のために貢献し続ける八幡先生の姿勢には頭が上がりません。

※先生方のプロフィールは研究会当時のものです。


2018年7月24日 公開



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