【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介」

高校歴史科目の今後のあり方

【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介〜Think and Quest活用事例〜」

研究会の概要
ラーンズ 研究会レポート Vol.025 地歴公民@大阪
ラーンズ マーケティング・営業部です。
2019年9月28日に大阪で「高校歴史科目の今後のあり方〜歴史総合を中心にして〜」と題する研究会を開催しました。箕面自由学園高等学校の大東範行先生からは、弊社教材「Think and Quest」を通して、より思考を深めた授業を行うにはどうすれば良いかをテーマにお話しいただきました。

研究会 テーマ
生徒の現状と世界史の授業の課題
『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』活用事例
今後の展望



先生のプロフィール
先生のプロフィール

大東 範行 先生
1975年1月、東京都に生まれる。
同志社大学経済学部を卒業後、同大学大学院総合政策学科学研究科で専修免許を取得、非常勤講師を勤めながら公立高校などで硬式野球部の指導に携わった後、函館ラサール高校、大阪桐蔭高校へ。2016年より箕面自由学園高等学校に勤務。現在、高等学校1年(T類)学年および地歴公民科の主任を兼務。

生徒の現状と世界史の授業の課題

【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介〜Think and Quest活用事例〜」

大東先生
本校(箕面自由学園高等学校)は普通の私立学校で、落ち着いたおとなしい生徒が多い印象です。赴任当初は真面目な生徒たちだと思いましたが、それは授業を理解していることには直結しないのだと気づきました。今の高校生全体の特徴かもしれませんが、自分から手をあげることはないし、自分からは答えない。しかし、みんながやるのなら、自分もやってみようという気持ちはあります。勉強に対する意識は高いので、主体性をどのように育てるかが大切だと考え指導しています。

世界史Aを担当する際には、自分自身面白くないと感じていました。高校1年生で授業をしても、高校2、3年生になったときには、世界史Aで学習したことが全く定着していないことが多いからです。また、高校1年の3学期で文理選択が終わった後は、世界史を選ばない子の世界史Aの授業に対するモチベーションが低下してしまいます。今年は、高校1年の全クラスを自分で受け持つので思い切ったことができるのではないかと考えました。そこで、ラーンズの探究型授業用教材『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』を思い切って導入することにしました。この教材は面白い切り口のテーマが多く、資料をしっかり授業で使えることが魅力でした。


『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』活用事例

大東先生
最初の授業は、中学校での学習事項を活用できるということで、ユニット11「第二次世界大戦の原因を考えよう!」を使いました。中学で歴史を学習していても、生徒たちに深い知識があるわけではなく、ヨーロッパの地図もあやふやな部分があります。生徒は日本史側からの第二次世界大戦は知っているので、授業の展開はドイツをメインにして、第一次世界大戦後の展開を教えました。

『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』ユニット11写真を拡大する

『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』ユニット11より

そして、『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』のユニット11を中間考査の代わりとして、レポートを提出させるという形で実施しました。テキスト内で示されている4つの事象、もしくはその他のどれが第二次世界大戦の原因となったかをまとめさせます。


そして、その事象がなかったら第二次世界大戦に至らなかったという方向で書けるとよいと伝えました。話し合うことを求めたわけではないですが、「好きにやっていいよ」と言ったら、自然に話し合いをするようになりました。

本校では、一人一台iPadを持たせているので、疑問点をすぐに調べることができたことはよかったです。生徒には、授業時間内で話し合った後、週末に家でレポートをまとめさせました。

【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介〜Think and Quest活用事例〜」

図を使ったり、漫画のようにしてまとめたり、生徒の個性が出て、なかなか面白い結果になったと思います。



『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』ユニット1写真を拡大する

『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』ユニット1より

続いて、1学期には、古代に戻ってユニット1「『古代ギリシア世界展』の学芸員になろう!」を使って授業を行いました。
美術館でいろいろな催しが行われるとたくさんの人が見に行きますが、展示内容の時代背景などについてはほとんど記憶に残りません。


そこで、一つぐらいは頭に残るようにしようということで、「『古代ギリシア世界展』のポスターを描こう」というテーマに置き換えて、生徒にはポスターを提出させました。

【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介〜Think and Quest活用事例〜」

展示物を教科書や資料集で見たことがあるというだけでなく、興味を持ったものについて深く調べさせました。何年に何があったと説明をしても面白くないので、「ポスターを見た人が展覧会に行きたいと思わせるものにしよう」と声掛けをした結果、面白いポスターがたくさん出てきました。


今後の展望

【地歴】研究会レポート「探究学習で求められる力と実践事例紹介〜Think and Quest活用事例〜」

大東先生
『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』を導入して半年になります。資料を中心に学習することで、世界史のロマンを感じてもらえたらと思っています。知識を身に着けるだけでなく、幅を広げてそれを活用するということも大事です。今の生徒は、わからないことがあったらすぐにインターネットなどで調べるということが普通です。ICT機器を導入することで、知的好奇心をすぐに満たすことができるようになりました。そうすることで、学習した事項のつながりや広がりを実感してもらいたいと願っています。さらに、こういった授業を通して、資料の見方が変わってくれることを期待しています。資料を見たら見ただけで終わってしまうというところから、一歩踏み込んでその資料を読み取って深めるようにしてほしいです。入試がある以上、難しい面もありますが、歴史総合が求めている、今までとは違った歴史学習のヒントにはなるのではないかと思います。


研究会の感想
ラーンズ企画制作部・地歴公民編集課より
弊社教材を使っての指導事例を通じて、これからの歴史教育で求められる生徒の主体性や思考力を育成する手法をご紹介いただきました。講演のなかでは、参加された先生方に実際に『Think and Quest 学ぶキミを引き出す世界史』を使って話し合いをしていただくなど、ワークショップの形式を取り入れました。Think and Questを使った具体的な授業のイメージを持っていただけたのではないかと思います。ご講演ありがとうございました。

※先生のプロフィールは研究会当時のものです。


2019年11月18日 公開



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